山梨県韮崎市で買取させていただいた、YAMAHA YAS-855 No.1569をご紹介します。
YAMAHA(ヤマハ株式会社)は、静岡県浜松市に本社を置く、日本を代表する楽器メーカーです。1887年に創業し、ピアノやギター、管楽器など多種多様な楽器を製造しています。また、音響機器や半導体、自動車部品なども手がけています。
1969年にピアノの生産台数で世界一となり、現在でも販売額ベースで世界首位を維持しています。ヤマハは、ハーモニカやリコーダー、ピアニカなどの学校教材用楽器から、エレクトリックギター、ドラム、ヴァイオリン、チェロ、トランペット、サクソフォーンなど、100種類以上の楽器を生産する世界最大の総合楽器・音響メーカーです。

ヤマハのYAS-855は、1988年に登場したアルトサックスで、ヤマハが「カスタムシリーズ」として初めて手掛けたモデルの一つです。YAS-875と並んで開発され、YAS-62シリーズの延長線上に位置付けられました。YAS-855は、YAS-875とは異なる管体形状を採用し、より柔らかく豊かな倍音を持つ音色が特徴です。
このモデルは、2002年頃まで生産されていたとされ、現在では中古市場でしか入手できない希少な楽器となっています。YAS-855の音色は、YAS-62に近い操作性を持ちながらも、中音域に豊かな倍音が加わり、甘くリッチな響きを持っています。ジャズやポップスに適した音色であり、特にR&Bなどのジャンルでその個性が活かされます。

YAS-855の設計には、ヤマハのこだわりが随所に見られます。ネックのエンブレムは、セルマーのオメガのようなデザインが採用されており、初期のYSS-875ソプラノサックスと共通しています。また、ベルの彫刻はYAS-61からの伝統を受け継ぎ、クラシックな美しさを持っています。さらに、U字管の上部には金属プレートが貼られており、セルマーのMK6の仕様を意識した設計となっています。
YAS-855は、YAS-875に比べて高音域の強調が少なく、より柔らかい音色を持つため、クラシックよりもジャズやポップス向きの楽器といえます。現在でもプロのサックス奏者の間で愛用されており、その独特の音色と演奏性の高さが評価されています。中古市場では希少価値が高く、コレクターや演奏家の間で人気のあるモデルです。
このモデルは、ヤマハのカスタムシリーズの歴史の中でも特別な位置を占める楽器であり、現在でもその音色の魅力は色褪せることがありません。中古市場で見かけた際には、ぜひ試奏してみる価値のある一本です。

【スペック】
項目 | 内容 |
---|---|
発売年 | 1988年 |
生産終了 | 2002年頃 |
キー配列 | フロントFキー付き |
ネック | M1ネック(初期モデル) |
ベル | 1枚取りベル、伝統的な彫刻付き |
材質 | 真鍮(銅成分多め) |
音色特性 | 中音域の倍音が豊かで甘い響き |
適したジャンル | ジャズ、ポップス、R&B |
重量 | 約2.4kg |
標準価格 | 約36万円(発売当時) |
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