北海道苫小牧市で買取させていただいた、EMT 930STをご紹介します。
EMT(Elektro Mess Technik)は、1940年にドイツ・ベルリンでウィルヘルム・フランツによって設立された音響機器メーカーです。創業当初は計測機器の開発を行っていましたが、後に放送機器やレコーディング機器の製造へと事業を拡大しました。EMTは、特にスタジオや放送局向けのターンテーブルやフォノカートリッジで高い評価を得ています。また、放送局向けのCDプレーヤーやフォノイコライザープリアンプも手がけており、アナログオーディオの分野で確固たる地位を築いています。現在、EMTはスイスに拠点を移し、長年培った技術を活かした高品質な音響機器を提供し続けています。

EMT 930STは、プロフェッショナルなオーディオ業界で長年にわたり支持されてきた、高精度なスタジオ用ターンテーブルです。ドイツの名門ブランドEMT(Elektro-Mess-Technik)によって設計・製造され、放送局やレコーディングスタジオで使用されることを前提に作られたこのモデルは、その卓越した音質と耐久性で知られています。
このターンテーブルの最大の特徴は、アイドラードライブ方式の採用にあります。ダイレクトドライブとは異なり、アイドラードライブ方式は強いトルクと高い速度安定性を実現し、静粛な動作と正確な再生を可能にします。また、33 1/3、45、78回転に対応し、幅広いレコードフォーマットをサポートしています。高精度な速度調整機能に加え、クイックストップ機能を備えているため、放送局での使用に最適です。

EMT 930STは、堅牢なシャーシと高度なアイソレーション設計により、振動や外部干渉を最小限に抑え、クリアで忠実な音再生を実現しています。さらに、ターンテーブル本体は金属製シャーシを採用し、ハンマートーン塗装が施されることで、耐摩耗性と長寿命を保証します。設置方法としては吊り下げが推奨されており、専用のスタンドやインシュレーターと組み合わせることで、さらなる音質向上が期待できます。
標準装備のトーンアームEMT 929は、ダイナミックバランス方式を採用し、EMT製のカートリッジ(TSDシリーズ)との相性が抜群です。特に、TSD 15カートリッジとの組み合わせは、豊かな音の再現性と優れたトラッキング性能を提供します。これにより、レコードの溝を正確に読み取り、最高水準の音質を維持することができます。

EMT 930STは、クラシック音楽やジャズの愛好家、アナログレコードの音質にこだわるオーディオマニア、そして精密なモニタリングを求めるエンジニアにとって理想的なターンテーブルです。時代を超えた評価を受け続けるこのモデルは、プロフェッショナルな環境だけでなく、オーディオ愛好家のコレクションとしても価値のある一台といえるでしょう。
【スペック】
項目 | 詳細 |
---|---|
駆動方式 | アイドラードライブ |
回転数 | 33 1/3、45、78 RPM |
トーンアーム | EMTダイナミックバランス式 |
カートリッジ | EMT TSDシリーズ(専用設計) |
プラッター材質 | 高精度アルミニウム製 |
外形寸法 | 480 x 380 x 160 mm |
重量 | 約23 kg |
電源 | AC100-240V(専用電源ユニット) |
特徴 | 高精度速度調整、振動対策設計 |
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