群馬県桐生市で買取させていただいた、Selmer MARKVI 15万番台をご紹介します。
Henri Selmer Paris(セルマー)は、1885年に設立された、フランスのパリに本社を置く楽器メーカーで、特にサクソフォンやクラリネットなどの管楽器で高く評価されています。
100年以上にわたり、フランスのマント・ラ・ヴィルにある工房で作られている楽器とマウスピースには、設計に携わった音楽家の期待と、それを形にする職人たちの情熱が込められています。全ての楽器は、工房を出発する前に、プロの音楽家であるアドバイザーによって1本1本テストされ、認定されています。

セルマー「MARK VI」15万番台のテナーサクソフォンは、1950年代中盤に製造されたモデルで、セルマーの音響設計が中期に入り円熟味を増し始めた時期にあたります。製造は主に1957年から1958年頃で、今日では“ヴィンテージ・サックスの代名詞”として多くの奏者に愛され続けています。

この番台の音色は、やや明るめながらもしっかりと芯があり、吹奏感は非常にセンシティブ。息のコントロールやニュアンスに敏感に反応し、演奏者の意図がそのまま音になるような感覚を得られます。中低音の温かみと高音域の抜けの良さが両立しており、音の密度も豊か。ジャズを中心に、クラシックやポップス、R&Bなど幅広いジャンルで高く評価されています。

外観においては、経年によってラッカーが飴色に変化する個体が多く、手彫りのベル彫刻とともに深いヴィンテージの風格を醸し出しています。15万番台は、Mark VIシリーズの中でもサウンドキャラクターの完成度が高く、“理想のMark VI”として名指しされることもあるほど。コンディションの良い個体は極めて希少で、ヴィンテージ市場でも高い人気を誇ります。
【スペック】
項目 | 内容 |
---|---|
モデル名 | Selmer MARK VI |
タイプ | テナーサクソフォン(B♭) |
材質 | イエローブラス |
仕上げ | ラッカー/シルバープレート/(希少)ゴールドプレート |
キー配列 | フロントF付き、バランスド・アクション |
彫刻 | ベル部に手彫り彫刻 |
対応ジャンル | ジャズ、クラシック、ポップス、ブルース、R&B、フュージョンなど |
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