北海道伊達市で買取させていただいた、YANAGISAWA A-902 をご紹介します。
Yanagisawa 柳澤管楽器株式会社(ヤナギサワ)は、日本のサックス専門メーカーで、世界的に高い評価を受けています。
本社は東京の板橋区にあり、1893年に初代・柳澤徳太郎によって創業されました。最初は軍楽隊の楽器修理から始まりましたが、戦後、楽器工場に転換し、1951年に柳澤孝信がサクソフォーンの製作を始めました。現在、ヤナギサワはヘンリー・セルマー・パリ、ヤマハと並ぶ世界三大サクソフォンメーカーの一つとされています。

ヤナギサワ「A-902」は、プロフェッショナルモデルに迫る性能を持ちながら、価格と品質のバランスに優れたアルトサックスとして、長年にわたり多くの奏者に愛されてきたモデルです。2000年代初頭に登場したこのモデルは、ヤナギサワの「900シリーズ」の一員として位置づけられ、上位機種の技術を継承しつつ、より幅広い層に向けた設計が施されています。

管体には高品質なブロンズ(銅を多く含む合金)が使用されており、これにより柔らかく温かみのある音色が得られます。特に中音域から低音域にかけての豊かな響きは、ジャズやクラシック、ポップスなどジャンルを問わず高い表現力を発揮します。ラッカー仕上げによる美しい外観も魅力のひとつで、所有する喜びを感じさせてくれる一本です。

キーアクションは非常に滑らかで、指の動きに自然に追従する設計となっており、長時間の演奏でもストレスを感じにくい構造です。また、音程の安定性やレスポンスの良さも高く、アンサンブルでもソロでもしっかりと存在感を示すことができます。ネックやボディの設計にはヤナギサワ独自の技術が活かされており、吹奏感のバランスも良好です。
A-902は、上級者のセカンド楽器としても、音色にこだわる中級者のメイン楽器としても十分な性能を備えており、現行モデルである「A-WO2」の前身としても知られています。中古市場でも人気が高く、状態の良い個体は高値で取引されることもあります。ヤナギサワならではの精密な作りと、ブロンズ特有の音色を楽しめる、非常に完成度の高いアルトサックスです。
【スペック】
項目 | 内容 |
---|---|
モデル名 | YANAGISAWA アルトサックス A-902 |
調子 | E♭(エー・フラット) |
管体素材 | ブロンズ(銅含有率の高い合金) |
仕上げ | ラッカー仕上げ |
キー構成 | フロントFキー付き |
ネック | 一体型 |
製造年 | 2000年代初頭〜2010年代前半 |
製造国 | 日本 |
対象レベル | 中級者〜上級者 |
付属品 | ケース、マウスピース、リガチャー、キャップ |
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