買取実績

山口県岩国市で買取させていただいた、 AKAI PRO 1000 をご紹介します。

AKAI（赤井電機）は、1946年に赤井三郎によって創業されました。1954年には、日本企業として初めてテープレコーダーの開発に成功し、その後、オープンリールデッキやアナログカセットデッキ、VHSビデオテープデッキなどを手掛ける総合AV機器メーカーとして成長を遂げました。特にアナログカセットデッキ分野では、世界で初めてオートリバース機能を採用し、他社製品にも大きな影響を与えました。

しかし、1980年代にデジタルオーディオへの対応が遅れたことから業績が悪化。1994年に香港のセミ・テック・グループの傘下となりましたが、2000年に民事再生法の適用を申請し、経営破綻に至りました。
現在では、AKAIのブランドは音楽制作ハードウェアおよびソフトウェアを提供する「AKAI Professional」として存続しており、MPCドラムマシンやMPK Mini MIDIコントローラーなど、クリエイターに人気の製品を展開しています。

AKAI PRO 1000は、1976年から1977年にかけて製造されたプロフェッショナル仕様のオープンリールデッキで、アナログ録音の黄金時代を象徴するモデルの一つです。このデッキは、音質、耐久性、操作性のすべてにおいて卓越しており、特にプロフェッショナルな録音環境での使用を目的として設計されています。その堅牢な構造と高性能な録音・再生機能により、音楽制作やスタジオ録音において幅広く活用されてきました。

PRO 1000の最大の特徴は、AKAI独自のGXヘッドを採用している点です。このヘッドは、高硬度ガラスと低ノイズクリスタルフェライトを使用しており、従来のフェライトヘッドに比べて耐久性が高く、長期間にわたり高品質な音響性能を維持します。また、録音用、再生用、消去用のヘッドに加え、4トラックGXヘッドを搭載しており、柔軟な録音・再生が可能です。これにより、音楽の細部まで忠実に再現する能力を持っています。

さらに、PRO 1000は最大15 ips（38 cm/s）のテープ速度に対応しており、これにより非常に高い音質を実現しています。周波数特性は50Hz～20kHz（15 ips時）と広範囲で、楽器やボーカルの微細なニュアンスまで再現可能です。また、ダイナミックレンジの広さと低歪率が特徴で、プロフェッショナルな録音環境においてもその性能を発揮します。

【スペック】

ニーゴ・リユースはAKAIのオーディオ機器を強化買取中です。
壊れていても、どんなに古くても、商品1点から直営店のスタッフが無料出張査定でお伺いし、丁寧に査定いたします。
もちろん査定額に納得が出来ない場合は断っても費用などは一切かかりませんのでご安心ください！
思い出のつまったオーディオは、ニーゴ・リユースにお気軽にご相談ください。