茨城県笠間市で買取させていただいた、Selmer セルマー MARK VII セルマー マーク7をご紹介します。
Henri Selmer Paris(セルマー)は、1885年に設立された、フランスのパリに本社を置く楽器メーカーで、特にサクソフォンやクラリネットなどの管楽器で高く評価されています。
100年以上にわたり、フランスのマント・ラ・ヴィルにある工房で作られている楽器とマウスピースには、設計に携わった音楽家の期待と、それを形にする職人たちの情熱が込められています。全ての楽器は、工房を出発する前に、プロの音楽家であるアドバイザーによって1本1本テストされ、認定されています。

セルマーのMARK VIIは、1974年から1980年頃まで製造されたアルトサックスで、伝説的なMARK VIの後継モデルとして登場しました。シリアル番号は22万番台から32万番台に該当し、モデルチェンジの際にはMARK VIとMARK VIIが一部オーバーラップして製造されていました。
このモデルの最大の特徴は、MARK VIよりもパワフルな音を求めて設計された点です。管体がやや大きくなり、特にテーブルキーが大きく変更されました。これにより、より力強い音を出すことが可能になり、ロックやフュージョンなどのジャンルで人気を博しました。

音の特性としては、MARK VIの繊細な響きとは異なり、粘り気のあるサウンドが特徴です。特に中低音域の厚みが増し、バンドの中でもしっかりと存在感を発揮します。初期モデルにはMARK VI同様の彫刻が施されていましたが、後期モデルでは彫刻なしの仕様となっています。
ネックの仕様も変更され、アメリカ製のセルマーネック(アメセルネック)はフランス製のセルマーネック(フラセルネック)に比べてネックの入り口が太く、オクターブチューブの穴も大きくなっています。これにより、音の抜けが向上し、より明るくパワフルなサウンドを実現しています。
MARK VIIは、電子楽器の大音量に負けないように設計されており、管体の重量が増したことで、より力強く明るい音色を生み出します。JAZZやフュージョンのプレイヤーに特に人気があり、現代のサックスにも引けを取らない音色と操作性を持っています。
MARK VIIは、MARK VIの繊細な響きとは異なり、より力強い音を求めるプレイヤーに適したモデルです。特に、バンドの中でしっかりとした存在感を発揮したいサックス奏者におすすめです。

【スペック】
項目 | 詳細 |
---|---|
製造年 | 1974年~1980年 |
シリアル番号範囲 | 22万番台~32万番台 |
ボディ材 | 真鍮 |
仕上げ | ラッカー(後期モデルは彫刻なし) |
キー配置 | 大型テーブルキー |
ネック | アメセルネック / フラセルネック |
音の特徴 | 粘り気のあるパワフルなサウンド |
ジャンル適性 | JAZZ、フュージョン、ロック |
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