山梨県上野原市で買取させていただいた、MAMIYA-RZ67 PROII:C3.8 127mm/Z3.5W 150mm/ZOOM Z 5.2W 100-200mmをご紹介します。
マミヤ光機株式会社は、1940年5月に東京都文京区(当時の東京市本郷区)にマミヤ光機製作所として設立されました。発明家の間宮精一の技術と、菅原垣二郎の資本を元にカメラ製造を開始しました。
1984年、海外でのカメラ販売を手掛けていた主要株主の大沢商会が倒産し、会社更生法に基づく更生手続きを開始。この期間中、35mmフィルムカメラ(ミラクルマウントを搭載したマミヤZEシリーズ)の生産を中止し、中判カメラの製造に集中しました。
その後、1992年マミヤ光機が釣具機器メーカーのオリムピックに吸収合併され、1993年社名をマミヤ・オーピーに変更。合併後も「Mamiya」ブランドのカメラは継続されています。

Mamiya RZ67 PROIIは、1993年2月にマミヤから発売されたプロ向けの中判フィルム一眼レフカメラです。6×7cm判の120・220フィルムを使用し、スタジオ撮影を主眼に設計されたモデルながら、屋外撮影にも高い性能を発揮します。前身のRB67シリーズの特徴を受け継ぎつつ、電子化によって操作性と精度が向上。特に、AEプリズムファインダーを装着することで絞り優先AEやスポット測光が可能となり、より柔軟な露出制御が実現されました。

標準レンズとしては、セコールZ 110mm F2.8Wがよく組み合わされており、ポートレートや物撮りに最適な焦点距離と描写力を持っています。セコールZシリーズのレンズは電子式レンズシャッターを内蔵し、全速同調のX接点を備えています。蛇腹による接写機構、レボルビング機構による縦横切り替え、電子音による警告機能など、スタジオ撮影に特化した機能が充実しています。

重量は約2.5kgと大型ながら、ウエストレベルファインダーを活用すれば街中でも自然に撮影できる点が魅力。中古市場ではスタジオ機材の放出により比較的手頃な価格で入手でき、現在も多くの写真家に愛用されています。販売台数は公表されていませんが、流通量は多く、中古市場でも安定した人気を誇ります。
【スペック】
項目 | 内容 |
---|---|
発売日 | 1993年2月 |
使用フィルム | 120フィルム・220フィルム(6×7cm判) |
フォーカス方式 | マニュアルフォーカス(MF) |
シャッター速度 | B、8秒〜1/400秒(電子式レンズシャッター) |
レンズマウント | マミヤRZマウント |
標準レンズ | セコールZ 110mm F2.8W |
測光方式 | AEプリズムファインダー使用時:平均測光・スポット測光 |
AE撮影 | 絞り優先AE(AEプリズムファインダー装着時) |
ファインダー | ウエストレベルファインダー(交換可能) |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 108×133.4×212.5mm |
重量 | 約2,490g |
電源 | 4SR44または4LR44電池×1 |
販売台数(推定) | 非公開(中古市場では流通量多め) |
【スペック】
項目 | C3.8 127mm | Z3.5W 150mm | ZOOM Z 5.2W 100–200mm |
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マウント | Mamiya RB67マウント | Mamiya RZ67マウント | Mamiya RZ67マウント |
対応カメラ | RB67シリーズ | RZ67シリーズ | RZ67シリーズ |
焦点距離 | 127mm(標準) | 150mm(中望遠) | 100–200mm(中望遠〜望遠) |
開放F値 | F3.8 | F3.5 | F5.2 |
フォーカス方式 | マニュアルフォーカス(MF) | マニュアルフォーカス(MF) | マニュアルフォーカス(MF) |
シャッター方式 | メカニカルレンズシャッター(Cシリーズ) | 電子式レンズシャッター | 電子式レンズシャッター |
最短撮影距離 | 約1.2m | 約1.5m | 約1.6m |
フィルター径 | 77mm | 77mm | 77mm |
重量 | 約900g | 約1,000g | 約1,250g |
特徴 | シャープで自然なボケ味 | 被写体を際立たせる描写力 | ズーム全域で安定した描写 |
最適な被写体 | ポートレート、静物 | 商品撮影、ファッション | ポートレート、イベント、屋外撮影 |
レンズの種類 | 標準単焦点 | 中望遠単焦点 | 中望遠ズーム |
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