買取実績

長崎県松浦市で買取させていただいた、Mosrite 1963モデル 国産をご紹介します。

Mosrite（モズライト）はアメリカ合衆国カリフォルニア州ベーカーズフィールドを拠点に、1950年代にセミー・モズレーによって設立されたギターメーカーです。その名前は、創設者モズレーと投資家である牧師ボートライトの名前を組み合わせたものです。

モズライトは、独特なデザインと音響特性で知られています。特に「The Ventures Model」は、1960年代のサーフロックやガレージロックシーンで大きな影響を与えました。ゼロフレットや細身のネック、独自のトレモロユニットなどの革新的な設計が特徴です。

モズライトの歴史は波乱に満ちており、幾度かの倒産を経験しましたが、その後も日本を含む世界中で愛され続けています。現在では、モズライトの製品は複数の会社によって製造されており、京都に拠点を置く「モズライトUS」や「フィルモア・モズライト」、黒雲製作所などがそれぞれのラインナップを展開しています。

モズライト 1963モデル は、独特なデザインと高出力のピックアップを備えたエレキギターであり、特に ベンチャーズ の使用によって広く知られるようになりました。日本国内でも製造されており、オリジナルのアメリカ製と同様の仕様を持つモデルが存在します。

モズライトの1963モデルは、バスウッドボディ を採用し、軽量ながらも豊かな響きを持っています。ネックは メイプル 製で、指板には ローズウッド を使用。ゼロフレットを搭載しており、開放弦と押弦時の音質の均一性を確保しています。
ピックアップは シングルコイル ですが、コイルの巻き数が多く、ハムバッカー並みの出力を誇ります。そのため、クリーンなトーンでも力強い音を出すことができ、特にエレキインストバンドに好まれています。
また、ローラーナット を採用しており、アーミング時のチューニングの狂いを軽減する設計になっています。ブリッジには Vibramute を搭載し、スムーズなビブラートを可能にしています。

このギターは、サーフミュージック や エレキインスト を演奏するプレーヤーに最適です。特に、ベンチャーズのようなクリーントーンを活かした演奏をするギタリストにはぴったりの一本です。
また、ジョニー・ラモーンのように パンクロック でコード弾きを中心に演奏するスタイルにも適しています。細めのネックグリップを持つため、スムーズなフィンガリングを求めるプレーヤーにもおすすめです。

モズライトの1963モデルは、多くの著名なギタリストに愛されたギターのひとつです。特に、ザ・ベンチャーズ はこのモデルを愛用し、1960年代のエレキブームを牽引したバンドとして知られています。彼らのシャープでクリアなトーンは、モズライトならではの高出力シングルコイルピックアップによるものです。

また、日本においては 加山雄三 がモズライトを愛用しており、パステルカラーのモデルを使用していたことでも知られています。彼の音楽活動は、国内のエレキギターブームを支える役割を果たし、モズライトの人気を確立させる一因となりました。

さらに、パンクロック界の象徴的なギタリストである ジョニー・ラモーン（Ramones） も、モズライトの1963モデルを使用していました。彼はシンプルかつパワフルなコード弾きを得意としており、激しく歪んだサウンドの中でもしっかりと音が通るモズライトの特性を活かしたプレイスタイルを確立しました。

このように、モズライトの1963モデルは、ジャンルを問わず多くのギタリストに愛され、その独特なデザインとパワフルなサウンドが音楽史に名を残す存在となっています。モズライトの1963モデルは、独特なデザインとサウンドを持ち、特定のジャンルにおいて唯一無二の存在感を放つギターです。エレキインストやパンクロックを演奏するなら、ぜひ試してみたい一本です。

【スペック】

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