山梨県甲州市で買取させていただいた、AKAI GX-400D PRO をご紹介します。
AKAI(赤井電機)は、1946年に赤井三郎によって創業されました。1954年には、日本企業として初めてテープレコーダーの開発に成功し、その後、オープンリールデッキやアナログカセットデッキ、VHSビデオテープデッキなどを手掛ける総合AV機器メーカーとして成長を遂げました。特にアナログカセットデッキ分野では、世界で初めてオートリバース機能を採用し、他社製品にも大きな影響を与えました。
しかし、1980年代にデジタルオーディオへの対応が遅れたことから業績が悪化。1994年に香港のセミ・テック・グループの傘下となりましたが、2000年に民事再生法の適用を申請し、経営破綻に至りました。
現在では、AKAIのブランドは音楽制作ハードウェアおよびソフトウェアを提供する「AKAI Professional」として存続しており、MPCドラムマシンやMPK Mini MIDIコントローラーなど、クリエイターに人気の製品を展開しています。

AKAI GX-400D PROは、オーディオ技術の進化を象徴するオープンリールデッキとして、特に高音質を追求する愛好家にとって重要な存在です。このモデルには、数々の特徴が詰め込まれており、その一つが「GXヘッド技術」です。この技術は、ヘッド部にシングルクリスタルコア材を採用し、さらに硬質ガラスでコーティングされています。その結果、摩耗に強く、長期間にわたり安定した性能を発揮できるのです。また、このコーティングによりノイズが低減され、録音再生時の音質劣化を最小限に抑えています。

駆動メカニズムには、ダブルキャプスタン方式が採用されており、テープの安定した走行を実現しています。これにより、テープの振動や緩みが防がれ、録音や再生時の音質が飛躍的に向上します。また、リールドライブには6極エディカレントモーターが2基搭載されており、このモーターはインナーローター方式を採用することで、より精密で滑らかな回転を可能にしています。さらに、テンションアームにはエアダンプ式が用いられており、これもテープのテンションを最適化して、音質と機械的動作の安定性に寄与しています。

アンプ部分では、PNP-NPN型トランジスタ直結回路を採用し、クリアでダイナミックな音質を実現しています。特に中高音域の表現力に優れており、クラシックやジャズなど、音のニュアンスが求められるジャンルに最適です。また、テープ切換スイッチにより、通常テープやローノイズテープの最適な設定が可能で、用途に応じた柔軟な対応が可能です。
【スペック】
項目 | 詳細 |
---|---|
トラックシステム | 4トラック、2チャンネル、ステレオ/モノラル |
ヘッド | GX録音/消去ヘッド、GX再生ヘッド |
モーター | リールモーター2基、キャプスタンモーター1基 |
駆動方式 | ダブルキャプスタン方式 |
リールサイズ | 最大10.5インチ |
テープ速度 | 3 3⁄4、7 1⁄2、15 ips |
サイズ | 幅457mm×高さ590mm×奥行240mm |
質量 | 31.2kg |
テープ切換スイッチ | 通常/ローノイズ切換 |
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