北海道小樽市で買取させていただいた、AKAI GX-646をご紹介します。
AKAI(赤井電機)は、1946年に赤井三郎によって創業されました。1954年には、日本企業として初めてテープレコーダーの開発に成功し、その後、オープンリールデッキやアナログカセットデッキ、VHSビデオテープデッキなどを手掛ける総合AV機器メーカーとして成長を遂げました。特にアナログカセットデッキ分野では、世界で初めてオートリバース機能を採用し、他社製品にも大きな影響を与えました。
しかし、1980年代にデジタルオーディオへの対応が遅れたことから業績が悪化。1994年に香港のセミ・テック・グループの傘下となりましたが、2000年に民事再生法の適用を申請し、経営破綻に至りました。
現在では、AKAIのブランドは音楽制作ハードウェアおよびソフトウェアを提供する「AKAI Professional」として存続しており、MPCドラムマシンやMPK Mini MIDIコントローラーなど、クリエイターに人気の製品を展開しています。

AKAI GX-646は、1980年代に登場した高性能オープンリールデッキで、オーディオ愛好家に広く支持されてきたモデルです。このデッキは、音質の向上と耐久性を追求した設計が特徴で、特に「ニューGXヘッド」を採用している点が注目されています。このヘッドは、録音用、再生用、消去用をそれぞれフォワードとリバースに配置した6ヘッド構成となっており、両方向での同時モニターが可能です。また、ヘッドの素材には高硬度ガラスと低ノイズクリスタルフェライトが使用されており、従来のフェライトヘッドに比べてノイズや摩耗に強く、長期間にわたり高品質な音を提供します。

GX-646は、オートリバース機能を備えており、テープの再生方向を自動的に切り替えることができます。これにより、ユーザーはテープを手動で反転させる手間を省くことができ、快適な操作性を実現しています。また、録音・再生アンプには最新の電子回路技術が採用されており、広いダイナミックレンジと高音質を実現しています。特に録音アンプは、厳選された高品質な部品を使用し、電源供給を強化することで、より豊かな音楽体験を提供します。

GX-646は、最大10.5インチのリールサイズに対応しており、テープ速度は3 3/4 ipsと7 1/2 ipsの2種類を選択可能です。この柔軟性により、さまざまな録音・再生ニーズに応えることができます。また、テープセレクターを搭載しており、EEポジションを選択することができます。このポジションは、AKAI、Maxell、TDK、TEACが共同で開発したテープ規格で、高周波数帯域でのノイズ低減とMOL特性の向上を実現しています。
【スペック】
項目 | 詳細 |
---|---|
トラックシステム | オートリバース、4トラック、2チャンネル、ステレオ |
ヘッド構成 | 2 x GX録音、2 x GX再生、2 x 消去 |
モーター | 2 x リール駆動、1 x キャプスタン |
リールサイズ | 最大10.5インチ |
テープ速度 | 3 3/4 ips、7 1/2 ips |
周波数特性 | 25Hz~33kHz(7 1/2 ips時) |
S/N比 | 65dB |
歪率 | 0.4% |
入力 | ライン70mV、マイク0.25mV |
出力 | ライン410mV |
外形寸法 | 440 x 483 x 256mm |
重量 | 21kg |
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