
川田一高によるNo.20は、1980年代に製作されたクラシックギターの中でも評価の高い一本です。川田氏は田村満氏に師事し、正確な木工技術と音響設計の融合を得意とした製作家であり、その技術が存分に発揮されています。No.20は当時の定価が20万円前後であったことからモデル名が付けられており、中級〜上級者向けの位置づけですが、用いられる材や音色の完成度は上位モデルに匹敵します。

このギターの特徴は、深みのある艶やかな音色と反応の良さです。右手の角度やタッチの違いを敏感に拾い上げ、太く甘いトーンを奏でます。特にビブラートのかかり方が秀逸で、歌うような表現が可能です。音量も十分で、ソロ演奏はもちろんアンサンブルでも存在感を発揮します。材質には表板にスプルース、裏板・側板にはブラジリアンローズウッド(ハカランダ)が使用され、美しい柾目の木材が選ばれています。この組み合わせは立ち上がりの速さと持続音の豊かさを生み出し、クラシックギターに求められる繊細さと力強さを兼ね備えています。

弦長は約661mmとやや長めで、弦のテンションも強めですが、それが音の張りと深さに寄与しています。指板幅も広めであるため、慣れが必要な面はありますが、クラシックギターに熟達した奏者にはむしろ演奏表現の幅を広げてくれる仕様です。著名な演奏家による使用例は現在のところ確認されていませんが、繊細なニュアンスを求めるクラシックギター奏者や、ソロでの表現力を重視するギタリストにとって理想的な一本といえるでしょう。また、ビンテージギター特有の響きを求める愛好家にとっても大変魅力的な選択肢です。
【スペック】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製作者 | 川田一高(IKKOH KAWADA) |
| モデル名 | No.20 |
| 製造年 | 1980年代 |
| タイプ | クラシックギター |
| 表板 | スプルース |
| 裏板・側板 | ブラジリアンローズウッド(ハカランダ) |
| 弦長 | 約661mm |
| 指板幅 | やや広め |
| 音色 | 深く艶やか、太く甘いトーン |
| 推奨プレーヤー | 中級〜上級のクラシックギター奏者、ソロギタリスト |
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