買取実績

福島県福島市で買取させていただいた、Mosrite 黒雲製をご紹介します。

Mosrite（モズライト）はアメリカ合衆国カリフォルニア州ベーカーズフィールドを拠点に、1950年代にセミー・モズレーによって設立されたギターメーカーです。その名前は、創設者モズレーと投資家である牧師ボートライトの名前を組み合わせたものです。

モズライトは、独特なデザインと音響特性で知られています。特に「The Ventures Model」は、1960年代のサーフロックやガレージロックシーンで大きな影響を与えました。ゼロフレットや細身のネック、独自のトレモロユニットなどの革新的な設計が特徴です。

モズライトの歴史は波乱に満ちており、幾度かの倒産を経験しましたが、その後も日本を含む世界中で愛され続けています。現在では、モズライトの製品は複数の会社によって製造されており、京都に拠点を置く「モズライトUS」や「フィルモア・モズライト」、黒雲製作所などがそれぞれのラインナップを展開しています。

モズライト 黒雲製は、国産ハンドメイドギターの中でも特に希少性と完成度の高さで注目される逸品です。黒雲（Kurokumo）は、モズライトのライセンスを受けて製造していた日本の工房で、1990年代から2000年代初頭にかけて、限られた数のみを丁寧に製作していました。そのため、現在市場に出回る個体は非常に少なく、コレクターやヴィンテージギター愛好家の間で高い評価を受けています。

このモデルは、モズライト特有の流線型ボディと、深みのあるグロスブラックフィニッシュが特徴。黒雲製ならではの精密な造形と塗装技術により、見た目の美しさだけでなく、演奏時のフィット感も抜群です。ネックジョイントの精度やフレット処理も非常に丁寧で、国産ならではの職人技が随所に光ります。

サウンド面では、モズライトらしいシャープでパンチのあるトーンをしっかり再現。特にリアピックアップでは、鋭く抜けるサウンドが得られ、サーフロックやガレージロックに最適です。フロントでは、甘くウォームなトーンが得られ、クリーンでも歪ませても表現力豊か。ピックアップは黒雲オリジナルのハンドワウンド仕様で、ヴィンテージトーンを追求した設計となっています。

【スペック】

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