買取実績

北海道札幌市で買取させていただいた、CONTAX T2をご紹介します。

CONTAX（コンタックス）は、ドイツのカメラブランドで、元々はツァイス・イコン（Zeiss Ikon）が1930年代に立ち上げました。高品質な35mmフィルムカメラや中判カメラで知られ、特にカール・ツァイス製のレンズを搭載していたことが特徴です。1970年代から1990年代にかけて、CONTAXは電子制御を取り入れた一眼レフやレンジファインダー型カメラで人気を集めました。

最終的には、京セラが所有していた時期もあり、2000年代初頭にカメラ事業を終了し、ブランドは消滅しました。しかし、CONTAXのカメラやレンズは現在でも高い評価を受けており、特にフィルムカメラ愛好者の間で人気があります。

CONTAX T2は、1990年に京セラから発売された高級コンパクトフィルムカメラで、チタン外装・ツァイスレンズ・精密なメカニズムを備えた“高級コンパクトブーム”の先駆けとして知られています。フィルムカメラのため画素数の概念はありませんが、販売台数は公式には公表されていません。世界的な人気が非常に高く、特に2010年代以降のフィルム再評価期には中古価格が大幅に上昇し、プロカメラマンから著名人まで幅広い層に支持されたことでも話題となりました。

標準レンズとして搭載されているのはCarl Zeiss Sonnar T* 38mm F2.8で、コンパクト機とは思えない高い解像力と立体感のある描写を誇る名レンズです。とくにシャープさとヌケの良さ、逆光に強いT*コーティングによるクリアな発色は、多くの写真家を魅了してきました。

AFはパッシブ方式で精度が高く、露出はプログラムAEと絞り優先AEに対応しているため、スナップから作品撮りまで幅広く使える操作性が特徴です。シャッター速度は1/500秒まで対応し、コンパクト機としては十分なレンジを確保。さらに、レンズバリア一体型の電動収納式レンズや視認性の高い光学ファインダー、信頼性の高い中央重点測光など、実用性と高画質を両立した設計となっています。フラッシュも内蔵され、逆光補正や夜景撮影にも強く、持ち歩きやすいサイズでありながら本格的な画質を得られる点がT2最大の魅力です。

【スペック】

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