北海道函館市で買取させていただいた、ALTEC 604-8G 604-8Hをご紹介します。
アルテック・ランシング・テクノロジーズ・インク(Altec Lansing Technologies, Inc.)は、アメリカの音響機器メーカーです。以前は劇場や映画館向けの業務用機器で有名でしたが、2005年にプラントロニクス社に買収され、現在は主に携帯音楽プレーヤー用スピーカーのブランドとして知られています。
アルテックは、堅牢で音響効率の高いスピーカーや、「アルテック型」と呼ばれる独自の回路を用いたパワーアンプで知られています。その製品は明るく張りのある音質が特徴で、「アルテックサウンド」として親しまれています。

ALTEC(アルテック)の604シリーズは、1940年代に初代604が登場して以来、長年にわたり同軸2ウェイ構造の代表的なスピーカーユニットとしてプロ用スタジオモニターやハイエンドオーディオ分野で高い評価を受け続けてきました。中でも 604-8G と 604-8H は、1970年代後半に登場した完成度の高いモデルで、ヴィンテージスピーカーとして現在も非常に人気があります。。

604-8G は、従来モデルを進化させた設計で、高域には伝統的な マルチセルラホーン を採用。磁気回路にはアルニコVマグネットを使用し、ウーファー部は 515B相当、トゥイーター部は 802-8D相当 という構成になっています。ウーファーとトゥイーターがそれぞれ独立した磁気回路を持ち、高域・低域の干渉を抑えることで、優れた制御性と高解像度な再生能力を実現。特にJAZZやクラシックといったアコースティック音楽の再生で、サックスや弦楽器の響きを自然かつ艶やかに表現します。代表的な採用システムには 612C や 620A MONITOR などがあります。

一方の 604-8H は、604-8Gの後継機として1978年頃に登場しました。最大の変更点は、高域ホーンが従来のマルチセルラホーンから マンタレイホーン へと変更されたことです。これにより指向特性がより均一化され、部屋全体に自然な音が広がる「ワイドディスパージョン」を実現しました。また、クロスオーバーネットワークも改良され、クロスオーバー周波数は1500Hzに設定され、H.F EQおよびM.F EQを備えたアッテネーターを搭載。これにより設置環境や好みに応じた音質調整が可能となりました。搭載システムの代表例としては 620B MONITOR などがあります。
【スペック】
| 項目 | 604-8G | 604-8H |
|---|---|---|
| 発売年 | 1974年頃 | 1978年頃 |
| 構造 | 同軸2ウェイ(デュプレックス) | 同軸2ウェイ(デュプレックス) |
| ウーファー口径 | 38cm(15インチ) | 38cm(15インチ) |
| 高域ホーン | マルチセルラホーン | マンタレイホーン |
| 磁気回路 | アルニコV(515B/802-8D相当) | アルニコV(515B/802-8D相当) |
| 周波数特性 | 20Hz〜20,000Hz | 20Hz〜20,000Hz |
| クロスオーバー | 約1,500Hz(専用ネットワーク) | 1,500Hz(専用ネットワーク) |
| インピーダンス | 8Ω | 8Ω |
| 出力音圧レベル | 約103dB/W/m | 約103dB/W/m |
| 重量 | 約15.4kg | 約15.4kg |
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