岩手県岩手町で買取させていただいた、Technics SH-10B3 SH-10E SP-10MKIIをご紹介します。
Technics(テクニクス)は、1965年に松下電器(現パナソニック)によって設立された日本の高級オーディオブランドで1965年に初めて市場に登場しました。高品質な音響機器を提供することを目的に、ターンテーブル、アンプ、スピーカーなど、数々の革新的な製品を世に送り出してきました。
特に、ダイレクトドライブ方式のターンテーブル「SL-1200」シリーズは、DJや音楽愛好家の間で長年にわたり愛される名機として知られています。テクニクスは「Rediscover Music」というブランドメッセージのもと、音楽の感動を再発見する体験を提供し続けています。技術革新とデザイン美学を融合させた製品は、世界中の音楽文化の発展に貢献しています。2010年に一時的にブランド活動を終了しましたが、2014年に再展開され、現在も高品質なオーディオ機器を提供しています。

テクニクス SP-10MKII は、1970年代に登場した業務用ターンテーブルの傑作であり、SH-10E 電源ユニットと SH-10B3 キャビネットと組み合わせることで、極めて高精度かつ安定したアナログ再生環境を構築できます。

SP-10MKII は、クォーツフェイズロック制御によるダイレクトドライブ方式を採用し、起動トルク 6kg・cm、起動特性 0.25秒(33 1/3 rpm 時)という驚異的な性能を誇ります。放送局やスタジオでの使用を前提に設計されており、正確な回転数制御と耐久性に優れたブラシレス DC モーターを搭載。回転数偏差 ±0.002%(JIS C5521 基準)、ワウ・フラッター 0.025% W.R.M.S(JIS C5521 基準)という数値は、当時としても圧倒的な精度でした。なお、個体差や回転数によって数値が若干異なる場合があります。

SH-10E は SP-10MKII 専用の電源ユニットで、安定した電圧供給とノイズの少ない動作を実現。内部には高品質な基板が使用されており、長期使用にも耐える設計です。SH-10B3 はターンテーブルベースで、天然黒曜石、粘弾性材、ウッドベースの三重構造により優れた防振性能を発揮します。大型インシュレーターとアクリル一体成型のダストカバーを備え、外部振動や埃から機器を守ります。
【スペック】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 駆動方式 | クォーツフェイズロック・ダイレクトドライブ |
| モーター | ブラシレスDCモーター |
| 回転数 | 33 1/3、45、78.3 rpm |
| 起動トルク | 6kg・cm |
| 起動特性 | 0.25秒(33 1/3rpm時) |
| 回転数偏差 | ±0.002%以内(JIS C5521 基準、個体差あり) |
| ワウ・フラッター | 0.025% W.R.M.S(JIS C5521 基準、個体差あり) |
| SN比 | 78dB(IEC98A weighted) |
| ターンテーブル | アルミダイカスト製、直径32cm、重量3.0kg |
| 電源 | AC100V、50/60Hz、消費電力16W |
| 本体寸法 | 幅368.5×高さ102.5×奥行368.5mm |
| 本体重量 | 約9.5kg |
| SH-10E寸法 | 幅110×高さ83.5×奥行370mm |
| SH-10E重量 | 約3.8kg |
| SH-10B3寸法 | 幅560×高さ170×奥行465mm(ダストカバー含む) |
| SH-10B3重量 | 約12.0kg(ダストカバー含む) |
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