買取実績

長野県千曲市で買取させていただいた、ALTEC 291-16A A5をご紹介します。

アルテック・ランシング・テクノロジーズ・インク（Altec Lansing Technologies, Inc.）は、アメリカの音響機器メーカーです。以前は劇場や映画館向けの業務用機器で有名でしたが、2005年にプラントロニクス社に買収され、現在は主に携帯音楽プレーヤー用スピーカーのブランドとして知られています。
アルテックは、堅牢で音響効率の高いスピーカーや、「アルテック型」と呼ばれる独自の回路を用いたパワーアンプで知られています。その製品は明るく張りのある音質が特徴で、「アルテックサウンド」として親しまれています。

アルテック 291-16Aは、米国ALTEC社が製造した2インチコンプレッションドライバーで、名機「A5システム」に搭載され、劇場用音響や大型PAシステムの中核として活躍してきました。1950年代から1980年代にかけて、映画館やホールで広く使用され、アメリカンサウンドの象徴とも言える力強くダイナミックな音色を提供します。

このドライバーは、アルミ製ダイアフラムと強力なフェライト磁気回路を備え、広帯域かつ高能率な再生を実現します。再生周波数帯域は500Hz〜15,000Hzで、ホーンとの組み合わせにより中高域の明瞭さと遠達性が向上。特にH805や311-90などのALTEC製ホーンと組み合わせることで、音像定位の正確さと空間の広がりが際立ち、ジャズやクラシックなどの音楽再生でも圧倒的な存在感を発揮します。

A5システムでは291-16Aが中高域を担当し、低域には15インチウーファー「515B」などが組み合わされます。この構成により、ライブ感あふれる音場と突き抜けるような高域の透明感が得られ、ステージの前にいるかのような臨場感を体験できます。音色は軽快さと濃厚さを併せ持ち、現代のスピーカーでは得難い独特の質感があります。フェライト磁石の採用により磁力が安定し、耐久性にも優れるため、長期使用に適しています。

【スペック】

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