福島県福島市で買取させていただいた、CarlZeiss Distagon 1.4/35 Tをご紹介します。
カール・ツァイス(Carl Zeiss)は、1846年にドイツ・イェーナで光学技術者カール・ツァイスによって創設された光学機器メーカーです。創業当初、ツァイスは顕微鏡の製造を手がけ、1866年には物理学者エルンスト・アッベと協力し、光学理論に基づく製造方法を確立しました。また、化学者オットー・ショットの開発した光学ガラスが、ツァイスの製品に使用され、品質向上に寄与しました。現在、カール・ツァイス AG は、産業品質検査用機器、医療機器、消費者向け光学製品、半導体製造技術の4つの主要な分野で事業を展開しています。具体的には、顕微鏡や三次元測定機、眼科用機器、カメラレンズ、双眼鏡、プラネタリウムなど、幅広い光学製品を提供しています。本社は南ドイツのオーバーコッヘンにあり、イェーナには創業の地として重要な拠点が設けられています。

Carl Zeiss Distagon T* 1.4/35は、35mmという使いやすい画角に、開放F1.4という明るさを組み合わせた広角単焦点レンズです。ツァイスの「Distagon」シリーズは広角レンズの代名詞ともいえる存在で、このモデルはその中でも特に表現力に優れた一本。暗い場所での撮影や、背景をふんわりぼかした印象的な写真を撮りたいときにぴったりです。

レンズのマウントは、製造時期や仕様によっていくつか種類があり、コンタックスY/Cマウント版が古くから人気ですが、キヤノンEF用のZE、ニコンF用のZF/ZF.2、ペンタックスK用のZKなども展開されています。対応する一眼レフカメラに装着できるのはもちろん、アダプターを使えばソニーのEマウント機や富士フイルムのGFXシリーズなど、ミラーレスカメラでも楽しむことができます。ただし、中判カメラでは周辺が少し暗くなったり、ケラレが出ることもあるので注意が必要です。

描写の特徴としては、開放F1.4では中心がしっかりシャープで、周辺は少し柔らかめ。これが逆にクラシカルで味のある雰囲気を生み出してくれます。背景のボケはとてもなめらかで、被写体を引き立てるのに効果的。絞りを調整すれば、画面全体がくっきりとした描写になり、ツァイスらしいコントラストの強さや階調の豊かさが際立ちます。逆光にも強く、T*コーティングのおかげでフレアやゴーストも抑えられ、クリアな画質が保たれます。
このレンズは、ポートレートや風景、建築、星空、日常のスナップなど、幅広いジャンルで活躍してくれます。35mmという画角は「広角すぎず、標準より少し広い」ちょうどいいバランスで、自然な視野に近く、撮る人の感覚に寄り添ってくれるような使いやすさがあります。
ツァイスらしい描写力と、F1.4という明るさが合わさったDistagon T* 1.4/35は、写真をもっと楽しく、もっと自由にしてくれるレンズです。
【スペック】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| レンズ名 | Carl Zeiss Distagon 1.4/35 T* |
| レンズタイプ | 広角単焦点レンズ |
| 焦点距離 | 35mm |
| 開放F値 | F1.4 |
| 最小絞り | F16 |
| レンズ構成 | 9群11枚 |
| 最短撮影距離 | 約0.3m |
| 最大撮影倍率 | 約0.18倍 |
| フィルター径 | 72mm |
| マウント | Contax Y/C、ZE(EF)、ZF/ZF.2(F)、ZK(K)など |
| コーティング | T* マルチコーティング |
| 重量 | 約830g(マウントにより異なる) |
| 対応カメラ | 各マウント対応一眼レフ、アダプター経由でミラーレス機にも装着可 |
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