北海道札幌市で買取させていただいた、MAMIYA-K/L 3.5 90mm Lをご紹介します。
マミヤ光機株式会社は、1940年5月に東京都文京区(当時の東京市本郷区)にマミヤ光機製作所として設立されました。発明家の間宮精一の技術と、菅原垣二郎の資本を元にカメラ製造を開始しました。
1984年、海外でのカメラ販売を手掛けていた主要株主の大沢商会が倒産し、会社更生法に基づく更生手続きを開始。この期間中、35mmフィルムカメラ(ミラクルマウントを搭載したマミヤZEシリーズ)の生産を中止し、中判カメラの製造に集中しました。
その後、1992年マミヤ光機が釣具機器メーカーのオリムピックに吸収合併され、1993年社名をマミヤ・オーピーに変更。合併後も「Mamiya」ブランドのカメラは継続されています。

Mamiya K/L 3.5 90mm Lは、Mamiyaの中判一眼レフカメラRB67シリーズ向けに設計された高性能な標準レンズです。1990年に登場したK/Lシリーズは、従来のCシリーズよりも光学性能が向上し、よりシャープでクリアな描写を実現しています。この90mmレンズは、6×7cm判において標準域に相当し、ポートレートから風景、商品撮影まで幅広く対応可能です。

マウントはMamiya RB67マウントですが、特別なアダプターリングを装着することでRZ67シリーズにも使用可能。つまり、RB67 Pro、Pro S、Pro SD、RZ67 Pro、Pro IIなど、両シリーズのボディに対応する柔軟性を持っています。
描写の特徴としては、開放F値3.5の明るさと、色収差の少ない高コントラストな画質が挙げられます。特にポートレートでは、自然なボケ味と立体感のある描写が魅力。風景撮影では周辺まで均一なシャープネスを保ち、商品撮影では細部まで精密に再現できます。レンズ構成は多群構成で、光学的に優れた補正が施されており、フィルム時代の中判レンズとしてはトップクラスの性能を誇ります。

レンズの種類としては「標準単焦点」に分類され、焦点距離90mmは35mm判換算で約45mm相当。広角ではありませんが、自然な遠近感を得られるため、汎用性が非常に高いレンズです。重量も約960gと中判レンズとしては比較的軽量で、スタジオ撮影だけでなく屋外撮影にも適しています。
【スペック】
項目 | Mamiya K/L 3.5 90mm L |
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マウント | Mamiya RB67マウント(RZ67にも装着可能) |
対応カメラ | RB67 Pro / Pro S / Pro SD、RZ67 Pro / Pro II |
焦点距離 | 90mm(標準) |
開放F値 | F3.5 |
フォーカス方式 | マニュアルフォーカス(MF) |
シャッター方式 | メカニカルレンズシャッター |
最短撮影距離 | 約1.0m |
フィルター径 | 77mm |
重量 | 約960g |
特徴 | シャープで高コントラスト、自然なボケ味 |
最適な被写体 | ポートレート、風景、商品撮影 |
レンズの種類 | 標準単焦点 |
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