山梨県大月市で買取させていただいた、PENTAX 645Nをご紹介します。
PENTAXは、1919年に旭光学工業株式会社として設立されたことに始まります。1952年には、国産初の35mm一眼レフカメラ「アサヒフレックスI」を発表しました。これを皮切りに、一眼レフカメラの先駆者として世界から注目を集める企業へと成長しました。
PENTAXという名称の由来は、1957年5月に発売された一眼レフカメラ「アサヒペンタックス(通称AP)」の製品名によります。
現在、PENTAXブランドの製品はリコーイメージング株式会社が製造・販売しています。

PENTAX 645N は、1997年に発売されたペンタックス初の本格オートフォーカス対応中判一眼レフカメラで、645判(6×4.5cm)フィルムを使用するプロ・ハイアマチュア向けモデルです。中判カメラでありながら35mm判一眼レフに近い操作性を実現した点が大きな特徴で、スタジオ撮影から風景、ポートレートまで幅広い分野で活躍しました。なお、フィルムカメラであるため画素数の概念はなく、販売台数についてもメーカーからの公式な数値は公表されていません。

発売当時の標準構成としては、「SMC PENTAX-FA 645 75mm F2.8」を組み合わせたレンズキットが一般的でした。この75mmレンズは35mm判換算で約45mm相当の画角となり、標準レンズとして非常に扱いやすく、645フォーマットの描写力をバランスよく引き出す一本です。ペンタックス645用FAレンズ群はAF対応で描写性能も高く、システムとしての完成度の高さも645Nの魅力でした。

カメラの特性としてまず挙げられるのは、中判ならではの豊かな階調表現と立体感です。大きなフィルム面積により、滑らかなボケと高い解像感を両立し、特にポートレートや風景撮影でその真価を発揮します。また、AF・AEを搭載したことで撮影テンポが向上し、従来の中判カメラに比べて機動力が大きく向上しました。堅牢なボディと信頼性の高いシャッターユニットにより、過酷な現場でも安定した使用が可能です。
【スペック】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | PENTAX 645N |
| 発売日 | 1997年 |
| フォーマット | 645判(6×4.5cm)中判フィルム |
| 使用フィルム | 120 / 220 |
| 販売台数 | 非公表 |
| 標準レンズ | SMC PENTAX-FA 645 75mm F2.8 |
| マウント | ペンタックス 645マウント |
| フォーカス | オートフォーカス / マニュアル |
| 露出制御 | プログラムAE / 絞り優先 / シャッター優先 / マニュアル |
| シャッター速度 | 30秒〜1/1000秒 |
| 重量 | 約1,480g(ボディのみ) |
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