- オーディオ
買取店スタッフが初めてスマホ音源→カセットテープ録音に挑戦!
みなさんこんにちは、90年代後半生まれ、カセットを使用していた記憶の無い20代男性のS藤と申します。
そうなんです。筆者はカセットテープに全くと言っていいほど触れたことがありません。
しかし、好きなバンドのインタビュー記事などで「音楽との出会い」的な内容を話しているとき、必ずと言っていいほどカセットテープが登場するため、憧れが人一倍あります。
そんな彼らが青春時代に使っていたカセットテープを一度は体験してみたいのです。
今回はそんなカセットテープに触れたことのない筆者がカセットの歴史を紹介し、初のカセット録音に挑戦したいと思います!
今回使用するカセットデッキも、我々ニーゴ・リユースが実際にお客様のお宅で買取させていただいた物になります!
カセットテープの歴史
50年代以降、オープンリール式だった録音テープを扱いやすくするために、テープをカートリッジ式にした規格が多数考案されました。
その後1965年にフィリップス社が全員のイメージするコンパクトカセットを開発し、基本特許を無償公開しました(懐が深い….!)
60年代の段階では語学学習や、会話録音、BGMとしての活用が主でしたが、その後性能が向上し70年代には”携帯が容易な音楽メディア”として広く普及しました。
1979年にはSONYからウォークマンが発売され、どこでもカセットを聴くことがかのうになると、コンパクトカセット自体がファッションと化しました。
90年代になるとCDが普及し、現代ではスマートフォンでの音楽の再生などがメインになってしまったため利用者は減少してしまっています。
しかし、近年のアナログブームの助けもあってか、レコード同様一部ではカセットテープが再評価されています。
使用するカセットデッキ Pioneer “T-D7”
1997年12月発売の3ヘッドカセットデッキ
1995年に発売されたT-07Sの後継機に当たりますが、デジタルプロセッシングシステムの採用など、中身は全くの別物になります。
また、レガートリンクコンバーション(20kHzまでしか記録されていない音源で、20kHz以上の音を再現する技術)を搭載しており、40kHzまでの広帯域の再生を実現しています。
なんとこのカセットデッキ、2008年までの11年間製造されていました。2000年代後半ともなるとごく最近に感じますね…
使用するカセットテープはmaxell社のUD90です。こちらはもちろん新品です!
録音してみる
さ、いよいよ録音を始めます。
2023年、便利な世の中なのでインターネットで説明書を読みながら操作していきます。
カセットテープのフィルムを開けるのすら新鮮です。
トレイに入れていざ録音します。
今回はあくまでも録音体験をするのがメインなので、音源はインスタントにスマホ内に入っている音源を、デッキにライン入力して録音しました。
内容はカセットが主流の時代の80-90年代洋楽ロックにします!
大まかな録音の流れは
カセットデッキを録音モードにした後、音源を再生して録音レベルを調節する
↓
再生ボタンを押し、録音を開始する
↓
巻き戻して、録音した音の音量、バイアスの調整を行う
↓
確認してOKであれば、録音開始
という流れ
録音する時間だけ待たなきゃいけないの、正直現代だと少々ストレスに感じる気がします…(当時の人たちは全員コレやってたのか…)つくづく今は便利過ぎる世の中だと感じますね。
ただ、録音されている音をヘッドホンでモニターする作業、コレはかなり風情があって良いです。こういう、「やってる感」の楽しさからのめり込むのも良いですよね。
B面まで録音し終わりましたが、最後まで録音し終わった後スマホのプレイリストがリピート再生され、1曲目のイントロが最後にちょっとだけ入ってしまいました。そこだけ少し無念です…
そんなこんなで、やっと完成しました!
絶妙に恥ずかしい曲順のメモも作りました。
かなりテキトーに考えましたが、なかなか良い内容です。
完成したカセットを聴いてみる
では早速、完成したカセットを聴いてみます。
,,,,,思ってたよりもハイファイな気がするが最初の感想でした。
いや、録音したてなのでそりゃそうですよね。
聴く回数を重ねていく度に劣化していくのが楽しみです(笑)
やはりカセットに関しては音質云々というより「カセットを再生しているという高揚感」という感覚が重宝される気がします。
筆者もその一人です。ある程度ローファイなものを期待していた、というのもあってラジカセでも再生してみましたが、、、、
めちゃくちゃ最高でした。音質はラジカセなのでハッキリ言って全然良くないですが、経験としてとても貴重です。例えば、「カートコバーンも子供部屋でこういう音質でこういう音楽を聴いてたんだろうか?」などと考えるのが非常に楽しいです。
おわりに
さて、いかがでしたでしょうか。
今回は筆者が人生初のカセット録音に挑戦しました。
音質も取り立ててハイファイという訳でもないですが、一つ思ったのは「編集不可能な自分だけのプレイリスト」を作るという作業は、聴き手と音楽の距離を縮める、多くの現代人にとってはかなり新鮮なコトだと思いました。
音楽を消費することだけを考えれば全く必要のないものですが、筆者はこういう物を愛でがちですし、なにより自分だけのカセットが完成したことにかなりテンションが上がっています。もう愛着もあります。
低価格のラジカセなどでも録音は出来るので、みなさんも一度オリジナルカセットを作ってみてはいかがでしょうか?きっと良い経験になると思います!
我々ニーゴ・リユースではカセットデッキなどのオーディオ機器はもちろん、カセットテープなどの買取も行っております!特に、メタルテープなどは高額で買取できるケースもございますので「もう使わないし…..」と捨ててしまう前に一度査定に出してみてはいかがでしょうか。音楽好きのスタッフが買取査定させていただきます!
ではまた!
ポッドキャストでもオーディオ・楽器・カメラについて話しているのでぜひお聞きください。
↓↓画像をクリックするとポッドキャストにジャンプします↓↓