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憧れの名機 、ローランド「RE-201 Space Echo」を買取店スタッフが試奏!

みなさんこんにちは。数ある音楽ジャンルの中でもロカビリーには目が無いS藤です。

突然ですが『エコー』言わばディレイはロックを含めたポピュラーミュージックの発展に大きく貢献してきました。

大まかにディレイにはデジタルディレイ、アナログディレイの2つの種類がありますが、今回はそれらの元になったとされる「テープエコー」の名機、Roland「RE-201」の歴史を解説し、実機を試奏して感想をお伝えできればと思います。

今回記事に使用するRE-201は実際に我々ニーゴ・リユースが買取させていただいたものになります。

Roland RE-201の歴史

RE-201が発売される1年前の1973年にはRE-100とRE-200の2モデルがスペースエコーの名を冠して発売されました。

RE-100、200は共に再生ヘッドが1つのみでしたが1974年発売のRE-201は再生ヘッドが3つ搭載されています。

ディレイタイムを短く設定したロカビリー的な使い方や、複数の再生ヘッドによって得られるディレイで幻想的とも言えるような印象を抱かせるサウンドを世に出してきました。

使用アーティストは、ブライアンセッツァー、ポールマッカートニー、ノエルギャラガー、最近のアーティストだとアークティックモンキーズのアレックスターナーや、テームインパラのケビンパーカーが自身のスタジオで使用しているようです。

本当に様々なアーティストが使用しており、ここには到底書ききれない程です(笑)

RE-201は発売から40年以上経った2016年にそれまでの音楽制作への貢献が認められ、世界最大規模の楽器見本市「NAMM 2016」にてテクノロジー殿堂入りを果たしました。

2007年にはBOSSからRE-201を再現した「RE-20」が発売。

2022年にはボスコンサイズの「RE-2」、3スイッチ仕様の「RE-202」が発売されました。

70年代に発売され、現代でもRE-201にインスパイアされた機種が発売され続けるというのは、機材冥利に尽きる。といったところでしょうか。これからもリスペクトされ続けて欲しいです。

実はRE-201はボーカルでの使用を主として開発されており、特にギター用の機材という訳では無かったようです。正直ボーカルで使っている方はほぼ見かけませんが(笑)

RE-201の外観

↑このクシャっとなっているテープが「エンドレステープ」で、テープが何本もあるわけではなく1本のみのテープなんです。

↑この部分がヘッドになっており、エンドレステープの再生・消去・録音を行います。

この動作を素早く行うことであの聴きなじみのあるエコーサウンドが生まれるのです。

※前面の操作パネルです。

実機を弾いてみた

それではギター、アンプを接続して早速RE-201を弾いてみます。
一度は弾いてみたかった機材なので、この時点でかなりワクワクしています。

まず最初に音が出たことに驚きました(笑)

正直、かなり昔の機材ということもあって壊れていて音が出なかったりもするかと思いましたが普通に音が出たので良かったです。

HMLはRE-201からの出力レベルの調節スイッチで、L→M→Hの順で出力が大きくなります。

次に驚いたのが、Hにした時の音の良さです。
古い為個体差などもあるかも知れませんが、音が驚くほど太くなり、気持ちドライブがかかります。(ここは嫌な人も多いかも知れませんが….)

MODE SELECTORではエコー、リバーブのかかり具合を調整することができます。しかも、エコーマシンなのにも関わらずエフェクトをリバーブのみにすることも出来ちゃいます!かなりお得ですね。 もちろんエコーのみにすることも可能です。

肝心なディレイ音ですが、真っ先に「あの音がする!」と思いました。

「あの音」とは数々のデジタルディレイにおいて「Tape」やら「Echo」といった名前でモデリングされている音色のことです。

具体的には原音をクリアに出すという訳ではなくローがかなりカットされてハイの部分がシュワシュワ(?)したサウンドになります。

ただこれに関しては、テープの劣化によるものの可能性もあるかと思いますので是非機会があれば新品のテープで音を出してみたいです。そうだった場合、デジタルディレイのモデリングは劣化したテープの音を元にしているということになりますね。

ここで、筆者が所有しているディレイエフェクターと比較をすることにしました。

使用するのは往年の名機、LINE6のDL-4とMOOERのAna Echoです。

DL-4はデジタルディレイ、Ana EchoはBBD素子というものを使って音を遅延させるアナログディレイになるため比較になりやすいかと思います。

まずAna Echoですが、これはハッキリ言って全然違います。アナログディレイだとディレイ音のローミッドが強調される傾向にありますね、、正直使いやすさだけで言えばAna Echoの方が上かと思います。

続いてDL-4ですが、こちらは「Tape Echo」がおそらくRE-201のモデリングになると思われます。

サウンドはかなり近いです!正直連続で弾き比べしたらほぼほぼ分からないレベルです。

デジタルの技術には驚かされるばかりですね。ただやはりRE-201はアナログ回路なのでデジタルでは再現出来ないであろうアナログ特有の温かみのようなものを持ち合わせています。この部分に惹かれる方も多いでしょう。

おわりに

さて、いかがでしたでしょうか

今回は名機中の名機『 Roland RE-201 』を弾いてみました。

音云々よりも、とても貴重な体験ができて良かったです。

音と金額が見合っているかは人それぞれになってしまうのでなんとも言えないですが、実機にしか出せない音は間違いなくあります。

それに、このマシーンを操っているという感覚は全世界の「男子」にとってはたまらないものでしょう。

ミッシェルガンエレファントのアベフトシが「カッコいいギターからはカッコいい音が出る」と言っていたように、カッコいいエコーマシンからはカッコいい音が出るのです。

みなさんも、機会があれば弾いてみてはいかがでしょうか。かなり面白い体験になると思います!

また、我々ニーゴ・リユースではギター、ギターアンプ等に限らず今回のようなエコーマシン、コンパクトエフェクターなどの買取、査定も行っております。

例えば、演奏するジャンルが変わった、などの理由で機材のお手放しを考える際には是非ニーゴ・リユースにお問い合わせください!

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