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アナログとデジタルの音質比較レビュー!昭和のレコードと平成のCDを聴き比べてみた。
近年、レコードの市場が盛り上がっていると聞くことがよくあるかと思います。レコード主流の時代をリアルタイムで経験していない20代の若者にも「ジャケットが大きくて映える」、「集めるのが楽しい」、「音に暖かさがある」などの理由でウケているそうです。 かくいう筆者もそのうちの一人です。そこで今回は実体のある媒体として恐らく一番身近であろうCDと、現在人気が再燃しているレコードの音を聴き比べます。
1982年、オーディオ界にCDが登場して以来、音楽を聴く際はアナログレコードが主流でしたが、1986年には販売枚数をCDに抜かされてしまいます。
しかし、アメリカでは2020年にレコードがCDの売上を34年ぶりに上回ります。レコード人気の再燃は例に漏れず日本でも起こっています。今回の記事を通してアナログレコードの魅力に興味を持っていただけたら嬉しいです!
聴き比べの内容はこちら!
実際にニーゴ・リユースで買い取りをさせていただいた機材を使用して聴き比べを行います!
今回機材を選んだ基準は一般家庭でよく使われているものであるということ。
もちろん当社の在庫には高級なラインナップもあるのですが、あまりにリッチな音になりすぎると一般的な感想とはかけ離れてしまうかなと。
あえて標準的で且つこれからレコードを始める方にも揃えやすいような機材でのセッティングにしました。
ちなみにレコードとCDは筆者の私物です。
再生環境
スピーカー:JBL ”J216A”
アンプ:DENON ”PMA-2000”
レコードプレーヤー:Victor “QL-F4”
CDプレーヤー:PIONEER “PD-515”
比較するレコード / CD
The Who / Who Are You (1978)
The Strokes / Is This It (2001)
比較という事で同じレコードとCDで同じアルバムを2種類用意しました。
Who Are Youはレコードが主流の時代に発表されたアルバムで、Is This ItはCDが主流の時代に発表されたアルバムです。
CDを聴いてみよう
まずはCDを聴いてみます。
よく考えたら私自身CDプレーヤーで音楽を聴くのは久しぶりな気がします。
普段はスマホかレコードで音楽を聴いているのでなんとなく懐かしいです。
もしかしたらスマホとレコードの比較の方がリアリティのある記事になったのかも知れませんが、ここまで来たのでこの内容で書ききります。
よろしくお願いします。
Who Are Youから。
かっこいいです。レコードを聴いてないのでまだなんとも言えません。
SISTER DISCOが好きです。
続いてIs This It。
かっこいいです。レコードを聴いてないのでまだなんとも言えません。
Someday、めっちゃいいですよね。
レコードを聴いてみよう
お次はレコードを聴きます。
やっと比較ができます。
Who Are You
音質とはあまり関係の無い部分にはなりますが、やはり再生する動作にCDとは違った高揚感があります。
この面倒くささがたまりません。この針を落とすという作業が音楽にしっかり向き合わせてくれているような気がします。
再生時のホワイトノイズも心地良いです。
音質に関しては、CDと比べるとそれぞれの楽器の音がハッキリと聴こえる印象があります。
また、中低音のパンチが若干強いように感じます。
「勢いがある」みたいな感じでしょうか。
とは言っても個人的には集中して聴かない限りCDとの差はそこまで感じられませんでした。
Is This It
こちらもWho Are Youと同じで中低音のパンチが強く、勢いのある音に感じます。
特にアルバム1曲目の「Is This It」のベースが入る部分なんかは、ハッキリと「CDよりかっこいい!」と感じます。
ただ、2001年発表でレコードの販売を想定したアルバムではない為なのか、楽器それぞれの音でいうとCDとそれほどの違いは無さそうです。
CDとレコードを聴き比べた感想
さて、今回はレコードとCDの聴き比べをしてみました。
文章で伝えるのはほぼ不可能に近いのでフィーリングだけでも伝わればなぁ、と思います。
レコードとCDを聴き比べて、レコードには「演ってる感」があると感じました。
バンドがそこで演奏しているような圧を感じました。これはCDには無い要素だと思います。
レコードは人間の耳では聴き取れない帯域の音が出ているらしいので、その辺が関係しているのかも知れません。
ノイズも無く純粋に音楽を再生するという点に関してはCDに軍配が挙がるかと思いますが、レコードで粋に音楽を楽しむ。というのも良いのではないでしょうか。
冒頭にも記述した通り、レコードはジャケットが大きくインテリアとしても非常に映えるのでその点でもオススメと言えます。
中には数十万円というプレミアが付いているレコードも中にはありますが、数百円で購入できるレコードもたくさんあるので、お気に入りのレコードをリサイクルショップやインターネットなどで探してみるのも良いかもしれませんね。