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空前のアナログレコード人気の理由!中古レコードの高額買取のポイントとは
今アナログレコードが10-20代の若者に空前の人気です。国内のアナログレコードの売上は1999年以来の200万枚越えとなり、国内だけでなく世界中のバイヤーが日本の中古レコード市場に注目しています。今回は今アナログレコードが若者に人気の理由と、アナログレコードの市場動向、さらに、どんな中古のアナログレコードが高額買取を狙えるかについてご紹介します。
目次
今アナログレコードが人気の理由
サブスク全盛の時代にアナログレコードが人気ときいて、ピンとこない方も多いのではないでしょうか。どんな点が若者に刺さっているのか、今アナログレコードが人気の理由を紹介します。
おしゃれアイテムとして人気
アナログレコードの持つデザイン性や雰囲気がおしゃれアイテムとして10代、20代の若者に人気を集めています。大きなジャケットは部屋のインテリアとしてインパクトがありますし、レコードプレーヤーやDJブースのある部屋は都会的でおしゃれな雰囲気になりそうということで、今やレコードとそれを取り巻くギアは一人暮らしの若者が憧れるアイテムです。
デジタル音源にはないリッチな音世界
レコードのアナログ音源はサブスク等で聴けるデジタル音源とは違った温かみや音の深みを感じるという声も多いです。これはレコードがアナログ方式で録音したものをそのまま再生するため、演奏の表現やレコーディング環境の音の深みがそのまま残っていることによるものです。また、デジタル音源よりも処理可能な音の大きさの幅(ダイナミックレンジ)が大きく、小さい音と大きい音をしっかりレコードに閉じ込めていることで、本来の演奏のニュアンスが正確に伝わります。
音楽を聴く過程を楽しめる
今やスマホにワイヤレスイヤホンをBluetootheで接続すればどこでも一瞬で音楽を聴ける時代ですが、レコードを再生するのには手間がかかります。盤をジャケットから取り出し、プレーヤーにおいて、針を落とし、再生ボタンを押す。スマホで音楽を聴くのに比べて5倍くらいの工数がかかりますが、この「手間がかかる」というのが若者には逆に新鮮であるということです。音楽を聴くことが簡単になった時代に、あえて手間をかけて音楽を聴くことで日常の中にストーリーが生まれる感覚があるのかもしれません。
SNS映えする
レコードの大きなジャケットはおしゃれアイテムとして優秀ですし、それが写真に写っている生活がかっこいいということでSNSでも高い反響が得られる可能性があります。SNS映えを目指す人の間では、投稿するロケーション内に配置するアイテムとして人気です。また、YoutubeではいわゆるBGM用として、有名クラブのDJプレイを流しっぱなしにするチャンネルも人気があり、SNS経由でレコードに憧れる若者も増えています。
アナログレコード市場の状況
若者にアナログレコードが人気の理由を説明しましたが、実際に市場の状況はどうなのでしょうか。
世界的なリサーチ企業であるIMARCは、全世界のアナログレコードの売上は2022年に17億米ドルに達し、2031 年までに 28億米ドルまで達するという調査結果を発表しました。年の成長率は9.4%に達し、世界的に急成長中の市場であることがわかります。
もう少しイメージしやすいように日本市場の様子も見てみましょう。一般社団法人日本レコード協会によると2022年の日本国内でのアナログレコードの売上は213万枚。これは前年比112%と堅調な伸びであると同時に、200万枚超えの売り上げとなったのは1999年(299万枚)以来ということです。
興味深いのは2020年以降の販売数の爆発的な伸びです。2020年に約109万枚だった売上枚数は、2021年に倍ちかい190万枚まで増加しています。この理由は、あいみょんや宇多田ヒカル、LiSAのような現役の人気アーティストがこの年アナログレコード盤をリリースしたこと、さらに1970-80年代のシティポップがリバイバルブームを迎え、若手アーティストによりたくさんカバーされたことで、オリジナルをレコードで聴いてみたいというニーズが生まれたことなどが挙げられます。
このように、今アナログレコード市場は国内外共に大きな盛り上がりを見せており、ビジネスチャンスに溢れています。
参考
https://www.gii.co.jp/report/imarc1370304-vinyl-record-market-global-industry-trends-share.html
https://www.riaj.or.jp/f/pdf/issue/industry/RIAJ2023.pdf
家にある中古レコードが高値で売れるかもしれない理由
レコード市場の盛り上がりは新譜販売だけでなく中古レコードの買取価格にも影響します。もしかしたらあなたの自宅にある聞かなくなったレコードにもお宝が混じっているかも。どのようなレコードなら高値で売れる可能性があるのでしょうか。
保存状態が良い
保存状態が良いレコードは高値で売れる可能性が高いです。未開封のものはもちろん、ジャケットが日焼けしていない、ジャケットの角が丸くなっていないというのも好条件となります。さらにレコード自体が反りや傷、焼けがないのもポイントです。この点、荒っぽくヘビーローテーションしていたような盤は売却時には不利になる可能性があります。これから購入する人も、将来的に売却する可能性を考えたら保存状態に気を遣った方が良いです。通気性の良い場所で保管し、定期的に盤の埃を落とすようにしましょう。
日本の中古レコードは海外で人気が高い
実は日本は海外のバイヤーにとって垂涎の市場です。理由は大きく二つあり、まず日本の中古レコードは保存状態が非常に良いものが多いこと。これはおそらく日本人の気質が影響していると思われますが、日本市場の中古レコードを仕入れれば高値で売れるということで、円安も追い風となり今日本の中古レコードは世界中のバイヤーから注目されています。
また、ジャパニーズサブカルチャーは海外でも一定のファンがいるため、シティーポップはもちろん昭和歌謡やジャパニーズパンクなどのアナログレコード盤もニーズがあります。
最後に日本のレコードで最も特徴的なのは新譜販売時についている「帯」です。海外では帯をつける習慣はなく、海外のコレクターに日本のレコードは大変人気があります。また、海外アーティストの日本版レコードの場合、ジャケットも日本語、帯も日本語ですが、これがマニアにはたまらないということで、販売時に付属していた全てのアイテムが揃っている海外アーティストの日本版レコードはかなりの高値買取が期待できます。
初回プレス盤、限定盤などの流通量が少ない盤である
これは、どんな中古商品でも同じですが、流通量が少なく希少性が高いレコードはやはり高値がつく可能性が高いです。家の奥に眠っている初回プレス盤、限定盤などがあったら一度査定に出してみるもの良いかもしれません。
常に需要がある人気アーティストの作品
また、高値がつく作品の条件にはニーズがあることも重要です。つまり、アーティストや楽曲自体にファンが多く、常にレコードを欲しがる人がいること。そのため定番、レジェンド
と呼ばれるアーティストのレコードはやはり高値がつきます。洋楽であればプレスリー、ビートルズ、クイーン、デヴィット・ボウイ、ザ・フーなど。一方邦楽の場合はアーティスト自体よりも1960-80年代の歌謡曲やグループサウンズ、シティポップといった年代別、ジャンル別で高く売れる傾向があります。
逆に売却が難しいアナログレコードのジャンルとしては落語や演歌があります。とはいえ、中にはプレミアがついているレコードもありますので、まずは相談してみるのが1番ですね。
自宅の中古レコードを査定に出してみよう
気になる査定金額ですが、やはりレコードによって個体差は大きく、ジャンルだけでなくどのレーベルから出ているかによっても買取金額が変わったりします。また買取業者ごとに得意なジャンルもあるため、業者に問い合わせる段階で自分の売りたいレコードのジャンルを積極的に買い取っているか聞いてみても良いでしょう。ともかく、自宅に状態の良いものや帯付きなどのものがある程度の枚数あり、タンスの肥やしになっているのであれば一度査定に出してみるのがおすすめです。
ニーゴ・リユースではJAZZや洋楽ロック系のアナログレコード買取に力を入れています。
もちろんレコードプレーヤーやスピーカーなどのオーディオ機器に関しても、プロの査定士がご自宅まで無料で査定にお伺いしますので、是非お気軽にお問い合わせください!
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