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優れたコストパフォーマンス!3万円前後で手に入る、小型ブックシェルフ型スピーカー3選
音の出口であるスピーカーから選定していく、というのはオーディオ選びの王道です。
素晴らしいスピーカーは国内・海外メーカー問わず多種多様に存在しますし、性能を考慮すると大口径なユニットのものがベストなのは間違いありませんが、
駆動するアンプにもパワーが要求される点が、大型のスピーカーは音漏れやスペース等、生活環境面で導入するのが難しい方も多いと思います。
これからスピーカーを買おうと考えている方でも、いきなり高価なモデルを購入するのには躊躇いが出るのは当然。ですので、コストやスペースの面で初めてでも導入しやすい、おすすめの小型ブックシェルフをご紹介していきたいと思います。
ブックシェルフ型スピーカーとは?
本棚に置けるような小さいサイズのスピーカーを指します。
現在のミニコンポ等で標準的に採用されているサイズでもあります。
小型サイズ故、文字通り本棚に配置したり、机の上にも置くことができるため、配置スペースの自由度を高く取れるのがメリットです。
メーカーも様々な種類をラインナップしており、選択の自由度が高いのもメリットの一つでしょうか。
ユニットが小型なため、低音域が弱いというデメリットはありますが、サブウーファーを使用することで充分カバーできます。
対して、背が高く、床に直接設置するスピーカーはトールボーイ型と呼ばれます。
こちらはブックシェルフに搭載されるユニットと同型のものが採用されることが多いですが、ユニットが1基のブックシェルフに対し、トールボーイは3~4基が搭載される為、音の表現力には大きな違いがあります。
トールボーイは一般的なご家庭だと、テレビの両脇に設置することが多いかと思います。
また、AVアンプを使用して、フロント側にトールボーイ+センタースピーカー、リア側にブックシェルフを用いてサラウンドシステムとして構築することも可能です。
目次
ミニチュアサイズでも王道サウンドは健在!JBL 4312M COMPACT MONITOR
写真で見ると、JBLを代表するモニタースピーカーである4312系に見えますが、
14cm弱のウーファーユニットを搭載している、小型ブックシェルフ型の4312Mという機種になります。
ミッドレンジは50㎜径のコーン型、ツイーターは19mm径のドーム型の3WAY構成となっており、
配置も4312と同様に、ミッドとツィーターが横並びになっています。
ミッドとハイのレベル調整ができる、アッテネータースイッチも搭載しております。
幅181mm x 高さ300mm x 奥行180mmといったサイズ感も相まって、4312のミニチュアのようにも見えますね。
ブルーのバッフルにウォルナットの組み合わせはまさしくJBL定番で、お部屋に置いているだけでも様になります。
JBL 4312M COMPACT MONITORのサウンドの特徴
小型ユニットを搭載しながらも、音の傾向は4312を完全に踏襲したものとなっています。
元のモニタースピーカーとしての性質上、音の輪郭はハッキリとしております。
ヴォーカルや弦楽器等の中音域も心地よく、金物系の高音域もメリハリがありしっかり鳴らします。
勿論、ユニットサイズは小さいので低域のパワー感では劣りますが、
4312と比べた場合なので、小型ブックシェルフとしては必要充分な量は出ています。
加えてアンプやサブウーファーで低域を持ち上げれば、不満が出るようなレベルではないと思います。
インピーダンスは6Ωなので、やや低めではありますが、
入力感度が90dBと高いため、高出力のアンプでなくとも鳴らせられるので、アンプの選択に自由度が取れます。
高音域や低音域がハキハキと鳴るので、ジャズやロックとの相性が良いです。
一方、モニタースピーカーらしく音場はやや狭め、加えて音も硬め(寒色系)なため、
クラシックにはあまり合わないかなと、個人的には感じました。
筆者自身、オーディオに興味を持ってから初めて手に入れたスピーカーでもあります。
実家にあった4312Aと同じ見た目でありながら、サイズもコンパクトで音も良いということで導入しました。
導入当時はDENON PMA-1500RIIにDCD-1500AEを組み合わせて使用しておりましたが、
次第にPCをメインとしたオーディオ環境に移行していった際、圧縮音源では粗も素直に出力してしまう点があったりなど、
デジタル環境ではイマイチかな?と感じるようになり、使用機会が減っていき、手放すことになりました。
JBL 4312M COMPACT MONITORの中古価格
ジャズやロックを良く聴く方、JBLが欲しいけどお部屋の環境やお値段が気になる方には是非おススメです。
現在の中古市場では30000万円前後で取引されておりますが、お値段に見合った性能を持つ優れたスピーカーです。
優れたバランスと聴きやすさを併せ持つ、ハイコストパフォーマンススピーカー DALI ZENSOR1
DALIはデンマークのオーディオメーカーになります。
ZENSOR1は2011年に発売されたエントリークラスのモデル
「ZENSORシリーズ」の中でも一番コンパクトで低価格のスピーカーです。
豪華な木目とブラックのパネルの組み合わせがスタイリッシュなライトウォールナット、
光沢があり高級感を演出するブラック、ホワイトの3色展開で販売されていました。
お部屋のレイアウトや好みで選べる点も好評でした。
ユニット構成は135mmのウーファーユニット、高音域は25mmツィーターという2WAYスピーカーです。
ツィーターはソフトドームとなっており、万が一凹んでしまっても元に戻すことが可能です。
DALI ZENSOR1のサウンドの特徴
バランスが良く、クリアな高中音域が魅力。加えて柔らかい音質でクセも少なく、
優しい音質で聴きやすさを持ち、ジャンルやソースを問わずに使えると思います。
圧縮音源も良い感じに鳴らすので、現在人気のサブスクリプションでの音楽サービスでの音源や、
youtubeなどのストリーミング動画を見る時も快適です。
一方で低音がやや弱いのと、優しめの音質のためパンチが弱いので、その点で物足りなさを感じる方はいるかもしれません。
6Ωのインピーダンスに、入力感度が86dBと、上記の4312Mと似たようなスペックを持ちます。
ある程度アンプ選びの自由度もあり、コスパも優れているため、初めてのスピーカーとしてはうってつけです。
ZENSOR1も筆者が以前に所有していたスピーカーでした。
4312Mを使用していた当時に、たまたまZENSOR1を視聴する機会があり、
全体的な解像度、高音・低音域のパワー感・アタック感は4312Mに軍配が上がるものの、
特徴でもあるクリアな高・中音域や、全体的にバランスの良いサウンドに惚れ込み、4312Mと入れ替える形で導入しました。
その時にはPCを主軸としており、PC→DENON PMA-50→ZENSOR1という環境で使用しておりました。
圧縮音源メインで使用するのに最適でしたし、長時間使用しても聴き疲れが起きにくい、素晴らしい機種でした。
DALI ZENSOR1の中古価格
現在はモデルが切り替わって廃盤になってしまったものの、未だ根強い人気があり中古市場でも2~3万円くらいで安定しています。個人的にはお値段以上の性能を持つ一台だと思います。
ハイレゾ対応のオールラウンダーな一台!YAMAHA NS-B330
言わずと知れた国内老舗メーカーのヤマハから2015年にリリースされたブックシェルフスピーカーです。
2015年と言えばハイレゾ再生に対応した機器が多くリリースされ出した時期でもあり、
本機もハイレゾ音源再生用にウーファーとツィーターは新設計されたものが採用されており、
ヤマハが力を入れて開発したモデルであることがわかります。
DALI ZENSOR1と同様に、ウォルナットにブラックパネルの組み合わせと、往年のブラックウッドの2色展開でした。
また、サイド部分をラウンド形状にして、本体内部で起きる音の濁りを抑えるなど、
低価格帯ながらデザインや音質面にも入念な設計がなされているのは流石ヤマハと言えます。
ユニット構成は13cmのウーファーユニット、高音域は3cmアルミツィーターという組み合わせです。
ヤマハの名機「NS-1 classics」で採用されていた
PMD振動板の後継と呼べる素材を採用したウーファーユニットを使用しており、
ハイレゾの音域に対応した低音域を描き出し、レスポンスにも優れています。
ツィーターにはウェーブガイドホーンが取り付けられており、
一般的なお部屋環境でも明瞭な音が得られるように設計がされています。
YAMAHA NS-B330のサウンドの特徴
気になる音質としては、中高音は非常にクリアでナチュラルなサウンド。
ボーカルもキレイに伸びて抜け、金物も煌びやかに出力します。
低音域は中高音に比べると弱く感じてしまいますが、サイズを考えれば及第点。
低音の量感こそ物足りなさを覚える反面、解像度はしっかりとしており、ベースラインはしっかりと把握できました。
ジャンルに寄らず、バランスよく聴けるオールラウンダーなスピーカーです。
色んなジャンルを問わず聴く方、ハイレゾに対応したモデルをお探しの方にはおススメできるモデルです。
YAMAHA NS-B330の中古価格
現役で販売されているモデルでもあり、新品では45000~50000円程、中古市場では約25000~30000円程で取り扱われています。
メインからサブまで、幅広い用途をカバーするブックシェルフ型
いかがでしたでしょうか。
今回は3万円前後で導入可能なブックシェルフスピーカーをご紹介致しました。
配置スペースや騒音対策等、住宅環境で大きなスピーカーが導入できない方にはピッタリですし、サブスピーカーとしてもブックシェルフ型は最適です。
ユニットの大きさの関係上、低音が多少弱い部分はありますが、一般的な使用状況で不足になる部分は少ないと思いますし、
サブウーファーを導入すれば低音を補強することも可能です。
各メーカーも小型ブックシェルフには力をいれており、正に激戦区ともいえる部類になります。
今回紹介したものではDALI、ヤマハはどんなジャンルでも使えますし、ロック・ジャズはJBLがマストです。ヤマハ以外は既に廃盤になったモデルになりますが、JBLもDALIも後継機種がリリースされています。
他にも素晴らしいスピーカーはいくつもありますので、ご自身の好みにあったモデルを見つけてみてください!
スピーカーはニーゴ・リユースでも取り扱いが多く、買取においても特に自信のある品目の一つになります。
もし使わなくなったスピーカーや買い替えを考えているスピーカーがありましたら、査定だけでも可能ですので、お気軽にニーゴ・リユースにお問い合わせください!
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