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【2025年最新版】世界一流のトップドラマー5名と愛用しているメーカーをご紹介!
さて、ついにドラム世界Ver.記事登場です。
ギターやベースと同じように、「曲は知っているけれど演奏者の名前は知らない」という現象が、今回もまた起こりました。
ただ、不思議なことに、これからご紹介する「リンゴ・スター」だけは、なぜか「名前を知っている!」という感覚になり、なぜだろうと考えた結果、「にゃんこスター」という芸人の名前と響きが似ているからだと気づき、少しだけフフフとなりました(笑)。
少し失礼に聞こえるかもしれませんが、決して馬鹿にしているわけではありません。ただ、そういう感覚になったという報告で、少し面白くて共感して欲しいので書いてます・・・。
さて話が少しズレましたが、今回も世界的ドラマーを調べる方法は前回と同じです。使用した検索ワードは「world famous drummer」。
直訳そのままの表現ではありますが、この検索ワードで表示された結果をもとに選びました。さらに、2024年までに存命している人物という条件を加えて選出しています。
さてここで注意点です、
同じ検索ワードで検索しても、検索エンジンやそのアルゴリズムの違いによって結果が異なる場合がありますのでご理解ください。
1,ダニー・ケアリー mandala drum

ダニー・ケアリーは11961年にカンザス州ローレンスで生まれ、現在63歳のドラマーです。
10歳頃に学校のバンドへ参加し、スネアドラムのレッスンを受け始めたことが、彼がドラムを始めるきっかけとなりました。主にロックを演奏するケアリーですが、高校3年生のときにはジャズバンドにも参加しており、その影響から彼の独特なサウンドはジャズに由来するリズム感に富んでいると評価されています。
1990年にメタルロックバンド「Tool」を結成し、これまでに4度のグラミー賞を受賞するなど高い評価を得ています。また、ザウム、グリーンジェロー、ピッグフェイス、スキニー・パピー、エイドリアン・ブリュー、キャロル・キング、コライド、ミート・パペッツ、ラスク、メルヴィンズといった数多くのアーティストのアルバムにも参加し、幅広い音楽活動を展開しています。
彼を知るために、バンド「Tool」について調べ、いくつかの楽曲を聴いてみました。その中で特に印象的だったのは、ミュージックビデオ(MV)の独特な雰囲気です。不気味さが際立ち、「これがヘヴィメタルなのか…」と考えさせられるような作品が多かったように思います。
映像は謎めいた世界観が特徴的で、当時の宇宙人をイメージしているようにも感じられました。不気味さが前面に出ており、平和主義の私にとっては、暗い映像が続くのが少々しんどいと感じることもありました。それでも、どこか目が離せない独特の魅力があり、彼らの世界観に引き込まれる体験でした。
90年代のメタルバンドはよりヘヴィなサウンドを出すために、弦楽器の6弦のチューニングを1音下げるドロップDというチューニングを採用するバンドが多かったようです。ToolもドロップDを採用しており、曲によってはさらに低いチューニングで演奏しているとのこと。楽曲の不気味な雰囲気はこの辺りから生まれているのかもしれません。
さて、そんなToolのケアリーが使用しているドラムはmandala drumです。

あまり聞いたことがないドラムですが、こちらはケアリーによって開発された電子ドラムです。中心から端まで 128 個の打撃位置検出リングと、127 段階のベロシティ感度を備えています。現在のバージョン mk2.9 では、両方の値がUSB MIDI経由でコンピューターに送信され、任意の MIDI ソフトウェアで解釈も可能。
さらにMandala には独自の「Virtual Brain」ソフトウェアも含まれており、現在の USB/ソフトウェアシステムでは、バージョン 1.0 の Mandala システムで採用されていたハードウェアブレインに代わるものです。
2スチュワート・コープランド

本名スチュワート・アームストロング・コープランドは1952年生まれで現在72歳。
アメリカ出身のプロミュージシャンで、ドラマーおよび作曲家として知られています。
イギリスのロックバンド「ポリス(The Police)」の創立メンバーとして名を馳せ、バンドの活動停止後もさまざまなバンドでドラマーとして活躍し、ロックを超えた幅広い音楽分野に影響を与え続けています。ちなみにポリスの有名曲といえば「Every Breath You Take」でしょう。1982年にリリースされ20世紀にアメリカのテレビのラジオで最もオンエアされた100曲では第15位という記録を樹立しています。最近ではネットフリックスのヒット作品ストレンジャーシングス/シーズン2の最後でダンスパーティのシーンで使用されています。
さらに、コープランドは1980年代にフランシス・フォード・コッポラやオリヴァー・ストーンの監督作品の音楽を担当したことをきっかけに、作曲家としての活動も開始。
オーケストラのスコアを手がけるほか、映画、テレビ番組、ビデオゲームのサウンドトラックからオペラやバレエ音楽まで多岐にわたる作品を生み出してきました。自身がオーケストラを率いる公演も行うなど、音楽家としての幅広い才能を発揮しています。
そんなコープランドさんですが、父親がなんととんでもない方でした。
父マイルス・コープランドJrさんはミュージシャンでありながら、CIAのエージェントでもあり、その前身である戦略情報局が設立された時のメンバーでした。
彼はレバノンのベイルートでビューローチーフを務め、エジプト大統領ナセルとの関係も深かったと言われています。ドラマみたいな肩書きを持つ親、おもろすぎますね・・・。
さて、語り始めると止まらないスチュワート・コープランドさんについてですが、そんな彼が使用しているドラムについても触れていきましょう。

スチュワート・コープランドといえば、活動初期から愛用しているTAMAのドラムセットが印象的です。彼が生み出す直線的でパワフルな音色、そして抜群の音抜けは、小口径12インチのドラムがもたらす特徴といえるでしょう。
さらに、シンバルはパイステで統一されており、ハイハットやライドは、いずれもコープランド自身のシグネチャーモデルで構成されています。その音作りとセットアップは、彼の個性を際立たせる重要な要素です。
コープランドのドラムセットやセッティングが気になる方は、ぜひネットなどで調べてみてください。
3.リンゴ・スター ブラック・オイスター

本名リチャード・スターキー1940年生まれで現在84歳。リンゴ・スターの名で知られるイギリスのシンガーソングライターであり俳優です。
1960年代には、ロックバンド「ビートルズ」のメンバーとして活躍し、主にドラムを担当しました。バンドではジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンと共に数々の名曲を生み出しました。1970年のビートルズ解散後は、ソロアーティストとして活動を続け、多くのヒット曲を制作しました。また、1965年には大英帝国勲章(MBE)の第5級を受章し、2018年には音楽への多大な貢献が評価され、ナイトの称号を授与されました。
リンゴ・スターのドラムの魅力を知りたい方には、ビートルズの名曲「Come Together」のイントロを聴くことをお勧めします。この曲は、シンプルでありながら大胆な始まり方をし、耳に心地よいリズム感が特徴です。まさに彼のドラム技術の真髄を感じられる一曲です。
ビートルズは、1960年から1970年までの約10年間という短い活動期間にもかかわらず、多くの名曲を生み出しました。その音楽は時代を超えて愛され続け、今日に至るまでその力強さを失うどころか、さらに磨きがかかっています。まさに伝説的なバンドといえるでしょう。
リンゴ・スター自身も長年の功績が評価され、音楽大学として有名なバークリー音楽大学から名誉学位を授与されています。最近ではカントリーアルバムをリリースするなど、現在も精力的に活動を続けています。そのエネルギーや体力の源はどこにあるのか、とても気になるところですね。
さてリンゴスターさんが愛用しているドラムで話題を呼んだものはラディック製「ブラック・オイスター」ドラムセットです。

約10年前にリンゴスターさんが全盛期に愛用していたドラムセットがオークションにかけられました。落札価格は日本円で2億7700万円。すごー・・・。
ちなみに落札者は、ジョン・レノンさんから贈られたリッケンバッカー製のギターも落札しているとのことで、Beatlesの大ファンなのは言うまでもないでしょう。
変なコレクターのもとへ行くより大ファンの人の手に渡ったほうがアーティストも嬉しいでしょうね。
4.スティーヴ・ガッド YAMAHA Recording Custom

スティーヴ・ガッド(1945年生まれ、現在79歳)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ロチェスター出身のフュージョン・ドラマー、セッション・ドラマー、スタジオ・ミュージシャンです。これまでに数百人以上のアーティストと共演しており、その中には日本のミュージシャンであるピンク・レディーや及川光博も含まれています。
ガッドは、軍楽隊のドラマーをしていた叔父の影響で、7歳からドラムのレッスンを始めました。11歳の時にはタレント・コンテストで優勝し、ウォルト・ディズニーに出会います。その後、「ミッキーマウス・クラブ」に出演し、ドラム演奏とタップダンスを披露しました。さらに、ロチェスターのイーストマン音楽学校でクラシック打楽器の奏法を学び、基礎をしっかりと築き上げました。
アメリカ陸軍の軍楽隊に3年間所属した後、地元のビッグバンドで活動を開始。その後ニューヨークに拠点を移し、ジャズ・クラブでセッションを重ねながら、チック・コリア、チャック・マンジョーネ、ジョー・ロメオ、マイク・マイニエリといったミュージシャンたちと共演しました。1970年には、無名時代のチャック・マンジョーネのアルバムに参加しています。また、1972年にはトニー・レヴィンやマイク・ホルムスとトリオを結成し、ニューヨークで演奏活動を行いながら、さらなるキャリアを築いていきました。
そんな彼が愛用しているドラムはYAMAHA Recording Customです。

特徴的なのは、やはりソリッド・ブラック・フィニッシュです。表面も側面も真っ黒で、とてもクールな印象を与えます。スネア・ドラムには、自身のシグネチャー・モデル(スティール製)を選び、黒のリング・ミュートを装着しているのがポイントです。
シンバルはすべてジルジャンで統一されており、細部へのこだわりが光ります。さらに、シンバルのフェルトはすべて上側を外しているという独特のセッティングが「ガッド流」のスタイルです。また、ライド位置にオーケストラ用のシンバルを配置するのも彼ならではのこだわりといえるでしょう。
ちなみにスネアは16万円くらいで購入可能なので、気になる人はぜひ調べてみてください。
5.ビル・ブルーフォード SIMMONS社電子ドラム

ビル・ブルーフォード(本名:ウィリアム・スコット・ブルーフォード、1949年生まれで現在75歳です。イギリス出身の伝説的なドラマーです。彼はプログレッシブ・ロックを象徴する「イエス」「キング・クリムゾン」「ジェネシス」という三大バンドで活躍し、音楽史に名を刻みました。
ジャズ志向のロック・ドラマーとして、ジャズ・ロック・バンド「ブルーフォード」やフュージョン・バンド「アースワークス」を率いたほか、カンタベリー系バンド「ゴング」や「ナショナル・ヘルス」とのセッションでも高い評価を得ています。幼少期にはジャズ好きの姉の影響を受け、レコードジャケットをスネアドラム代わりにして遊ぶなど、音楽への情熱を育みました。15歳でバンド活動を始め、プロドラマーとしての初期キャリアはサヴォイ・ブラウンのツアーに参加する形でスタートしましたが、バンド解散により苦い経験を味わいます。
ブルーフォードの名前は、ローリング・ストーン誌の「歴史上最も偉大な100人のドラマー」で16位に選ばれるなど、革新的で実験的なプレイスタイルで広く認知されています。なお、名字の表記については長年「ブラッフォード」と誤記されていましたが、自伝の日本語版では「ブルーフォード」が正式に採用されました。
そんな彼が愛用しているドラムはSIMMONS社電子ドラムではないでしょうか。

電子ドラムのパイオニアとしても知られ、シモンズの電子ドラムを「最初で最後の使用者」と称されるほど愛用しました。
ロックだけでなく、自身のジャズプロジェクトでも電子ドラムを活用し、斬新なプレイを披露。その革新的なアプローチは、多くのミュージシャンに影響を与えました。
ビル自身は「プログレという言葉には違和感がある」と語る一方、その音楽性やアイデアは常に進化を続け、革新的であり続けています。
これこそが彼の魅力であり、多くのリスナーを引きつけてやまない理由でしょう。
まとめ
ここまで5名のドラマーをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
今回はセットアップそのものではなく、主に使用しているアイテムに焦点を当ててご紹介しました。
ツアーやレコーディングごとにセットアップが頻繁に変更されるため、確定的な情報を見つけるのは簡単ではありませんでしたが、それでもいくつかのアイテムは彼らの象徴的な選択として特定することができました。
ご紹介した5名のドラマーは、いずれも圧倒的な存在感を持つレジェンドであり、これからも語り継がれるミュージシャンです。
もし今回初めて彼らのことを知ったという方がいれば、ぜひこの機会に調べてみてください。
さらに、彼らが演奏した代表曲もチェックして、その卓越したプレイを堪能してみてはいかがでしょうか?
最後に、ニーゴ・リユースではドラムやシンバルの買取を行っています。
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