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【初心者必見】ロックシーンで愛された個性派ギター!FENDER JAZZMASTER(フェンダー ジャズマスター)の歴史と人気の理由を徹底解説

ジャズマスターは筆者が初めて購入したフェンダーのギターになります。
ストラトキャスターが欲しかった若かりし頃、
フラっと立ち寄った馴染みの楽器屋にぶら下がっていたのがジャズマスター。
ジャズマスターはどんな特性を持っている?プレイヤビリティは?音質は?
そんなことは一切お構いなし!単純にその特徴的なスタイルに一目惚れして購入しました。

ただ、何も考えずに見た目だけで購入してしまったが故に、
使用していくにつれ、その特性に悩まされることにもなりました。
ピックをストロークしていて、不意に触れてしまい切り替わってしまうプリセットスイッチ、
ブリッジからサドルへのテンションが低く、強めにストロークしていると起きるブリッジの弦落ち等・・・
ジャズマスターのオーナーであれば誰しもが体験したことだと思います。

筆者はジャズマスターを2本所有しており、
1本は日本製のJM66(3TS)、もう1本はメキシコ製のBLACKTOP JAZZMASTERです。
(現在JM66は身内に貸し出しており、手元には1本しかありませんが・・・)
自分の所有経験、使用経験を元に解説できればと思います!

ジャズマスターとは?

ジャズマスターは1958年にその名の通り「ジャズ専用機」として開発されました。
当時、ジャズのフィールドで主に使用されていたギターは
マホガニー材のボディに2ハムの組み合わせで、太く甘いサウンドを出すことができる、ギブソン ES-335、ES-175を代表するセミアコ、フルアコが主流でした。

ジャズギタリストをソリッドボディのエレキギターに向かせることを目的として開発されたものの、
アーチトップ主流の当時のデザインからすると、かなり先進的過ぎたデザインでもあった為か、
フェンダー社の意図とは異なり、ジャズのフィールドで使用されることはなかなかありませんでした。

ですが、ストラトキャスターやテレキャスターよりもパワフルなサウンドと、アルダー材由来の音の抜けの良さを併せ持つジャズマスターは、
60年代に台頭したベンチャーズを代表とするサーフミュージック、70年代のガレージロック、
80年代のニューウェイヴ、90年代のオルタナティブ・ロックやグランジ、
近年のシューゲイザーのプレイヤーなど、各年代のロック系ミュージシャンに多く愛用されてきました。

1980年には製造が中止されましたが、根強い人気もあり80年代後半にはFender Japanにおいて復活。
90年代に入ってからはUSA製も復活し、American Vintage、American Professional、American Ultraシリーズ等、
ヴィンテージスペックを踏襲したグレード、現代的なプレイヤビリティを重視したモデル等、現在まで様々なシリーズが販売され続けています。

ジャズマスターの特徴

一見してストラトキャスター、テレキャスターとは違った個性的なスタイル。
座っても立っても安定する、オフセットウエストと呼ばれる左右非対称のボディシェイプを始め、
当時のフェンダーの高級機種として、新機軸をいくつも持って誕生しました。

フローティング・トレモロユニット

ストラトキャスターのシンクロトレモロユニットでは
ブリッジが直接動くことにより弦のテンションを変えていました。
対してこのフローティング・トレモロでは、ブリッジではなくテールピースが動くという、
ビグスビーユニットと同じ仕組みが採用されています。
ビスで取り付けられたスパイラルサドルが載っているだけのブリッジが、左右の2本のアンカーにハマっているだけの作りとなっています。サドルは弦のテンションが無ければ動きますし、ブリッジも上に引っ張るだけで簡単に外れます。
このように固定されていない為、フローティングと名付けられています。
これはアーミングした際、テールピースと一緒に、ブリッジも前後に可動することでチューニングを安定させる作りとなっている為です。
ストラトキャスターのように幅の大きい派手なアーミングはできませんが、
滑らかなビブラートをかけることができるようになっています。

また、ヴィブラートユニットには可動オン/オフのロックスイッチが搭載されています。
トレモロアームはストラトキャスターのように回してねじ込むのではなく、取り付け部に挿入するだけで使用可能です。

新開発の大型シングルPU

ストラト、テレキャスターのような硬質なトーンはジャズには不向きと判断されたのか、
P90を彷彿とさせる、大型のシングルピックアップが開発されました。
ストラトキャスターに比べ、高音は弱いものの太く甘めのトーンを持ちます。
ハムバッカー程ではないにしろ、ワイルドなトーンを出せるリアピックアップもあるため、
フェンダーのラインナップの中ではファットなサウンドを出すことが可能。
これはジャズマスターの大きな魅力の一つです。

プリセット回路

演奏中にフロントとリアを切り替えた際の、
ボリューム/トーンのコントロールに手間取ることを考慮して採用されたシステム。

ピックアップから左上にあるスイッチをオンにすることで、
強制的にフロントピックアップのみが作動します。この時は右側のコントロール部は無効になります。
スイッチは左側がオン、右側にずらすことでオフになります。
スイッチの下にあるスライダーはボリュームとトーン。
あらかじめ調節しておくことで、スイッチをオンにすれば設定済みのフロントに切り替えることができます。
フロントを使用する際はプリセットオン、ハーフ/リアを使用する際はオフとしておけば、
それぞれセッティングを保持したまま、プレイ中に切り替えが可能です。
メイン回路でもフロントは勿論使用できますが、プリセットは回路の内部構成が異なる為、同じフロントでも音色が微妙に変わります。

プリセットのボリューム/トーンを0にしておけば、キルスイッチとして使用することもできます。

ジャズマスターのウィークポイント

弦落ち

ヴィブラートユニットからブリッジまでのテンションが低く、
且つ構成上動きやすいブリッジ、サドルを持つ為、アタックの強いピッキングをすると、
サドルから弦がズレる所謂「弦落ち」という現象がおきます。

対策として、ムスタングのサドルに変更することが有名です。
この場合弦落ちが起きにくくなるのが大きなメリットですが、
このサドルには弦高調整用のネジがついていない為、
サドル単体で弦高調整ができなくなるデメリットもあります。
サードパーティー製のパーツでは同様のサドルにネジがついているタイプもあります。

また、ロックスイッチ部分に取り付ける、「バズストップバー」というパーツも存在します。

このバーを取り付けることにより、バーからブリッジまでのテンションを上げることができます。
本体にネジ穴を空けずに取付が可能な為、こちらも有効な対策の一つです。

あと、ヘヴィゲージの弦を使用することも有効な対策です。
ジャズマスター発売当時は現代のようなライトゲージの弦を多用することは少なく、
本機もヘヴィゲージの弦が採用されていました。
弦が太くなれば、同じ角度でもテンションがかかる強さが変わります。
音も太くなるため、ジャズマスターの音色のキャラクターともかみ合います。
実際にヘヴィゲージに変えてみると、強めにピッキングをしてもズレにくいと感じました。
非常に理にかなっている対策の一つですが、弦の太さで音やフィールは変わる為好みは分かれます。

プリセットスイッチの誤反応

フロントのみとメイン回路の設定を維持したまま、スイッチ一つで切り替えることが可能なため、
便利なシステムであることに間違いはないのですが、このスイッチが問題になることもあります。
意外と割と手が当たりやすい位置にスイッチがあるので、
不意に触れてしまい、意図しないタイミングで切り替わるということがあります。
それを嫌って、対策としてスイッチをテープで動かなくする、スイッチ自体を抜く(または折る)、
もしくはプリセット回路の配線を内部で外してしまうことでキャンセルする人もいます。

ジャズマスターの種類

リィシューモデルとしてリリースされているのは58年、62年、66年が一般的です。
自分が所有している2本のジャズマスターを紹介致します。

FENDER JAPAN JAZZMASTER JM66(3TS)

フェンダージャパン製のジャズマスター。
1966年のジャズマスターをベースとしたモデルとなります。
基本構成はアルダーボディ、メイプルネック、ローズウッド指板。
プリセットスイッチ、3トグルスイッチ、1ボリューム、1トーン。

筆者が所有しているのは2002〜2004年製。
色は写真の通り3トーンサンバースト(3TS)。
前述の通り、20代の時に購入して以来、所有している1本です。
ギター自体を弾く機会も少なくなり、ジャズマスターを使いたいという身内に貸し出したままのため、現在は自分の手元を離れています。

日本製のオリジナルのピックアップも悪くはありません。歪みをかけた際には、USAのPUよりもパワー感があるとも思います。
あるとき、American Vintageのジャズマスターを弾く機会に恵まれ、
その時に出したサウンドに影響を受けました。
歪み自体は日本製よりも抑えめなものの、抜けが良く枯れた感じのヴィンテージトーン・・・
自分のギターに戻った際、USA製で感じた、所謂「フェンダーサウンド」が足りないと思い、
下記のBLACKTOPを購入したのを機に、ピックアップをフロント/リア共にUSAのVintageピックアップに変更。
同時にポット、コンデンサー、配線類も1ランク上の物に入れ替え、
USAのジャズマスターのサウンドに近づけることができました。

あとはウィークポイントとも言える弦落ちへの対策として、社外パーツのサドルへ変更。
純正サドル+バズストップバーを搭載した時期もありましたが、
オクターブ調整がやりにくくなることもあり、取り外して社外のサドルで対策しました。

USAのスペックに近づけるように様々なカスタムを施した為、思い入れのある1本です。
自分でカスタムを行ったので、費用は抑えられましたが、
楽器屋さんで全てお任せしていたら、中古のUSAのジャズマスターが買えたかもしれません・・・

FENDER MEXICO Blacktop Jazzmaster HS

2010年に登場した、フェンダー純正のMODシリーズであるBLACKTOP。
ストラトキャスター、テレキャスター、ジャズマスター、ジャガーでそれぞれリリースされました。
ピックアップをハムバッカーに変更するプレイヤーもいるということをメーカーも認識してか、
フェンダー自らがMODに取り組んだ、ジャズマスター以外は全てHH(ハムバッカー×2)という意欲的なシリーズです。

基本的な構成は同じく、アルダーボディ、メイプルネック、ローズウッド指板。
リアピックアップがハムバッカーに変更されており、ジャズマスターの特徴でもあるプリセット回路はオミット。

フローティングトレモロは、ロック機構がオミットされています。
ブリッジはムスタングのような切れ込みがあり、且つ弦高調整ネジがついているサドルになります。

フロントPUはSeymour Duncan製ジャズマスター用、リアがHot Vintage Alnicoとなっております。
フロントはフェンダートーンとは違えど、P90のような太めのシングルサウンド、
リアはハムバッカーながらもファット過ぎない、フェンダーらしいヴィンテージトーンを持ったサウンドです。

本機のリリース当時はJM66のリアの純正PUサウンドに物足りなさを感じていました。
そんな中、リアにハムバッカーが搭載されている本モデルがリリースされ、
プリセット回路もオミットされているのが個人的に面白さを感じて、購入に至りました。
所謂フェンダーサウンドとは違うものですが、これはこれで面白い1本だと思います。

ボリューム/トーンがアンプノブになっており、カスタム感を出しつつも、
プリセットスイッチとスライダーが無い、ジャズマスターとしてはスッキリとしたデザインです。

(個人的にはロゴの煙マークが無いのは気に入らない点です・・・)

プリセット回路が無い為、コントロールは非常にシンプルです。
元々ロックシーンで使用されることが多いジャズマスター故、
ハムが搭載されているのもキャラクターにあっています。
リアもフロントと同じ大きさのザグリを持つため、
ピックガードを交換すればシングルに変更することも可能です。

BLACKTOPシリーズは既に販売が終了しており、現在は似た仕様のPlayer JAZZMASTERが販売されています。
BLACKTOPの仕様と近く、プリセット回路は省略され、ピックアップはHSではなくHHとなっています。
ヴィンテージスペックとは一味違ったジャズマスターをお探しの方はご検討してみてはいかがでしょうか?

ジャズマスターを愛用しているミュージシャン

INORAN(LUNA SEA)

現在、ジャズマスターを代表するギタリストはINORANさんで間違いないと思います。
2009年くらいまではESPとエンドースメント契約を結んでおり、
レスポールタイプのオリジナルモデルを数種類使用していました。
ESPとの契約終了以降はフェンダーとの契約が始まり、それからジャズマスターがメインギターとなりました。
この当時はLUNA SEAが復活し、注目が集まったことも相まって、
ジャズマスターのアイコン的な存在になったのではないかと思います。

ジャズマスターに代わった後も、持ち味である透き通るようなクリーントーンは健在。
前に出すぎず歌を引き立たせ、かつ印象的なアルペジオで楽曲に彩りを与える、引き算の魔術師ともいえるそのプレイスタイルは、ジャズマスターのキャラクターともマッチしており、更に進化しています。

フェンダーの最高峰、カスタムショップにて、日本人初のジャズマスター・シグネチャーモデルが制作されました。
ブラックのボディにアノダイズドピックガードを備えた、クールなデザインの1号機、
こちらはカスタムショップで数量限定で生産され、数回販売されましたがその度に完売。
レリック加工が施されたホワイトの2号機、ソロ活動20周年を記念して制作されたレイクプラシッドブルーの3号機、
プロトタイプのジャズマスターを元に、2ハムに変更された新モデルDesert Sand等、様々なジャズマスターが愛用されています。
(ご本人のYoutubeチャンネルでも紹介されています!)

現在は日本製で1号機がレギュラー製品として販売されています。
1号機は個人的に一番欲しいギターでもあるので、いずれ手に入れたいと思っています!

ネガティブな部分も一つの個性、人もギターも付き合い方次第で変わる

いかがでしたでしょうか。
フェンダーのギターの中でもひときわ個性の強いキャラクターを持つ為、
ストラト・テレキャスターと同じような感覚では扱えず、
使いづらいという印象を持たれがちのジャズマスターですが、
人もギターも付き合い方次第で、関係性は如何様にでも変わるものです。

有名なウィークポイントでもある弦落ちですが、
パーツで対策することも付き合い方の一つで間違いはありません。

ただ、元々ジャズマスターはジャズシーンで使用されることを想定されたギターです。
ピッキングのアタックを弱めてみる、ピックの硬さを下げてみる、
ヴィンテージ仕様と同様に太めのゲージの弦にする、などなど
セッティングやプレイの仕方だけでも変わります。

手がかかる子程可愛い、と言われますが、個人的にはジャズマスターが正に当てはまります。
ネガティブな部分があるのは確かですが、それも個性の一つと受けとめ、弾き方を工夫したり、より使いやすくするためにカスタムを施したりと、思い入れのあるギターとなりました。
汎用性の高い万能機はもちろん良いですが、人とは違う、個性的な特徴を持つギターを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
長くなりましたが、FENDER JAZZMASTERのご紹介でした!

昔バンドで使ってたけど今はもう弾いていない、今持っているものを手放して新しいギターに買い換える為の資金にしたいという場合もニーゴ・リユースに買取をご相談下さい。もちろん、ネックが反っている、ギターアンプに繋げても音が出ないなどの状態のギターでも大丈夫です!楽器好きの直営店のスタッフがギター1本からご自宅まで無料出張査定でお伺いしますのでお気軽にご連絡ください。

YouTubeでも音楽とカメラの歴史を紹介していますので是非ご覧ください!

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