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ずっと好きだったんだぜ!?職業「歌うたい」 斉藤和義の愛用ギター8選をご紹介!!
皆さんは好きなミュージシャンといえば誰を思い浮かべますか?憧れの対象として見られるミュージシャンはその音楽作品だけでなく楽器機材、身に着けている洋服やアクセサリー、時には言動まで注目してしまいますよね!「生まれ変わったらこんな人になりたい!」という感情は自分のライフスタイルにまで影響を及ぼしてくるものです。
私もそのような影響を実感しており、私自身ギターを少々弾くのですがテレキャスタータイプのギターをチョイスしたのは憧れのミュージシャンである斉藤和義さんの影響です。
とあるライブ映像で名曲「歩いて帰ろう」を演奏する彼の手にはテレキャスターが握られていました。その姿に憧れてギターを買うならテレキャスターと心に決めていました。
職業を「歌うたい」と自称している斉藤和義さんはその独特な歌声とキャッチ―なメロディーをイメージされる方が多いと思うのですが、そのギターの腕前も超一流でギター愛好家としても有名です。
そんな斉藤和義さんのミュージシャンとしてのこだわりそのものとも言えるギターを私の独断と偏見で8選ご紹介していきます!
目次
「斉藤和義」プロフィール

1966年6月22日生まれ
栃木県出身
1993年 27歳の時に「僕の見たビートルズはTVの中」でメジャーデビュー
代表曲「歩いて帰ろう」「歌うたいのバラッド」「ずっと好きだった」「やさしくなりたい」「幸福な朝食 退屈な夕食」など
ブルースやロック、ハードロック、ヘヴィメタルに影響を受けたサウンドとキャッチーなメロディーに飾らないストレートな歌詞が特徴で非常に独特で唯一無二な歌声の持ち主。
ギターの他にもベースやドラム、キーボードも演奏ができ、1人でレコーディングが可能なマルチプレーヤー。
斉藤和義 愛用ギター
1.GIBSON J-45 1968年製「1号」

1本目はこちら通称「1号」です!斉藤和義さんのギターと言えばこちらが思い浮かびますよね!90年代の前半頃に手に入れたそうです。
ギブソンのJ-45といえばMartinのD-28と並ぶ王道のアコースティックギターで、国内でも多くのプロミュージシャンの方が使用している事でも有名ですね。
この1号は真っ黒なエボニーカラーが特徴的で、J-45は通常サンバーストカラーが採用されておりますが、こちらは68年頃だけに制作されていた限定カラーになっております。
サウンドホール周りを囲む2本のリングの内側の1本がネックに隠れず見えているのも外見の特徴です。
元々はサドルの両端にネジがあり弦高調整が可能でしたがそのネジは取り外してサドルはベタ置きにされております。サドルに注意してよーく見るとかつてネジが付いていたことが分かります。
そのサウンドはアコギでありながらロックリフを弾きたくなるような音で普段エレキギターで弾くようなフレーズもこの1号ならしっかり表現ができるそうです。Martinの作り出す綺麗な音と比較してもギラギラしたような迫力があり、コードを鳴らした時にその特徴は顕著に出てくるかと思います。
ピックアップは搭載しておらず、後付けすることで音が変わってしまうのを嫌い、ライブで使用する際にはギターの前にマイクを立てて使用しています。
たくさん試奏したJ-45の中でこちらの「1号」の見た目とサウンドに運命的なものを感じ、一生の相棒として選びそのキャリアを支えている重要なギターです。
コンディションが変わらないように大切に取り扱われ、今も楽曲制作の最前線で活躍しています。
※ライブ用にピックアップを搭載した1995年製の「2号」、2003年製の「3号」などがあり、どれもエボニーカラーにリフィニッシュされています。近頃のライブで「1号」はあまり使用されないそうで、「1号」を精巧に模して作られた「8号」をよく使うそうです。
2.GIBSON CUSTOM KAZUYOSHI SAITO LES PAUL PROTO

こちらはギブソンから斉藤和義のシグネチャーモデル第2弾として制作、販売されたモデルです。斉藤和義さんが所有しているものはヘッド裏面に1本目を表す「#1」と書かれております。
斉藤和義さんが所有する1953年製のゴールドトップのレスポールをモデルに制作された1本です。シェイプに関してはトップアーチのカーブやネックの形などをスキャンしてモデルとなった53年製のレスポールを正確に再現しております。
花柄のピックガード、P-90ピックアップ1基、1ボリューム1トーンという特徴を備えております。
制作の話が来た時に1ピックアップのレスポールジュニアが好きだったこともあり、1ピックアップ仕様になったそうです。ボリューム、トーンが4つあるのは面倒くさいと感じる事もあり、このシンプルでごちゃごちゃしていないコントロールがお気に入りとの事です。
なんとも斉藤和義さんらしさが詰まった1本ですね。
コントロールの配置も斜めではなくネックと平行に配置されているところもシンプルな統一感に一役買ってます。
※シグネチャー第1弾となる「KS-330」より早くギブソンから打診を受けていたそうで、実質最初のシグネチャーモデルです。
3.FENDER TELECASTER 1966年製

テレキャスターを数多く所有している斉藤和義さんですが、このモデルは特にお気に入りだそうです。
オリンピックホワイトのカラーとボリュームとトーンのコントロールノブを目盛りが付いたものに変更しているのが特徴です。歌いながらコントロールしているとどれくらい動かしたか分からなくなるため、所有しているテレキャスターはほとんど同様にノブを変更しているそうです。
ブリッジのプレートには錆が目立ち、昔ながらの3連サドル仕様でオリジナルパーツだと考えられます。この3連サドルは1つのサドルに弦が2つ乗っており正確にオクターブチューニングが出来ないというデメリットがありますが見事に弾きこなしてますね。
斉藤和義さんにとって初めての「高音域が耳に刺さらないテレキャスター」という事で非常に使い勝手が良くライブやレコーディングで活躍している本機。1966年製という事で斉藤和義さんと同じ歳なんですね!自分と同じ歳のギターを選んだら愛着も一入でしょう。
このシンプルで潔いスタイルは斉藤和義さんの人間性と通ずるものがあります。
私の結論は「斉藤和義はやっぱりテレキャスターが一番似合う。」と思ってます。
ギブソンからシグネチャーモデルが発表されていますが、1966年製のテレキャスターもメインと呼べるポジションのギターと言って良い1本です!
4.FENDER STRATOCASTER 1964年製

斉藤和義さんが初めて手に入れたヴィンテージギターが、5枚目のアルバム「ジレンマ」のジャケットに登場した1964年製のストラトキャスターです。
購入時に製造年月日が違うパーツで構成されたアッセンブリー品という事で聞いていたそうですが、後に専門家に聞くと全てのパーツがオリジナルで1964年製という事で確定しております。
キャリア初期の3〜4枚はこちらのストラトキャスターを使ってレコーディングをされていたそうで、ヴィンテージらしい枯れた音が特徴です。このギターを手に入れたことでヴィンテージでしか鳴らせない音があることに気付いたのだとか。その後ヴィンテージのアコースティックギターを探していたら「1号」と運命的な出会いを果たすというきっかけになったギターです。
初期を支えた重要な1本ですね!
※エリック・クラプトンの有名なストラトキャスター「ブラッキー」のようにいくつかのギターの良材を組み合わせて1本のギターを作っていたエピソードもあり、当時アッセンブリーが流行っていたのかもしれないですね!
5.GIBSON MENPHIS KAZUYOSHI SAITO KS-330

斉藤和義さんのシグネチャー第一弾として世に放たれたのがこちら「KS-330」です。
こちらは真っ黒なブラックカラーとP-90ピックアップ2基、ビグスビートレモロユニット、ドットのポジションマークが特徴となります。ESシリーズの流れを汲んだギターですが、ESではなく斉藤和義さんのイニシャルであるKSをモデル名に冠しています。
基となったのはご本人が所有しているギブソンの1962年製ES-330TDで、サンバーストのカラーに16フレットジョイントのショートネック仕様が特徴のモデルでした。ギブソン社からシグネチャーを打診された際にコレの黒が欲しいという事で誕生した1本です。
fホールがあり、パッと見は完全に空洞ではないセンターブロックが入ったセミアコのギターに見えますが、完全に空洞のフルアコギターです。そのためエレキでありながらアコースティックギターに近い感覚で弾けるそうです。
ネックが16フレットの部分でボディとジョイントされている仕様は何ともハイポジションが弾きにくそうです。モデルとなったES-330自体が1969年以降は19フレットジョイントに改良されるためギブソン社自身でも弱みと捉えていたと考えられますが、斉藤さんはこういった弱みに対してもこのモデルでしか出せない音という部分を理解していて、その上でこの仕様を引き継いだのでしょうね。
※上述のレスポールとシグネチャーを出す順番が入れ替わったというお話でしたが、たまたまギブソン社のメンフィス工場ではES-330の復刻を出す予定があり生産ラインが整っていたことで早く仕上がったそうです。何とも運命的な1本ですね!
6.GIBSON CUSTOM FLYING V REISSUE 1967

ギブソンの変形ギターの代表的存在であるフライングV。斉藤和義さんは数本所有されている様ですが、今回紹介するのはギブソンカスタムショップ製1967年型のモデルとなります。
1967年の仕様を再現した復刻モデル(リイシュー)で、ヴィンテージホワイトのカラーとハムバッカー2基、ショートマエストロヴァイブローラーというヴィブラートユニットが装着されているのが特徴です。
ハムバッカーによるパワフルなサウンドは歪ませたときに豊かな倍音を生み出しハードロックに最適なギターですね。見た目も相まって、激しい曲では出番が多いギターです。
斉藤和義さんは基本的にはソロで活動を行っておりますが、元Blanky Jet Cityのドラマーである中村達也さんと共に音楽ユニット「MANNISH BOYS」としての活動も行っております。
ジャムセッションなどで化学反応的に生まれた楽曲はロックで遊び心があるものが多く、ソロ活動では見れない斉藤和義さんの一面が垣間見えますのでぜひご視聴ください!
まさにそういった楽曲群にはピッタリの1本ですね!
7.GRETSCH SILVER FALCON

アメリカの老舗ギターメーカー「グレッチ」に特別に制作してもらった1本。シグネチャーというよりはオーダー品です。
もともとはブラックボディにシルバーのハードウェアとをのせたものがシルバーファルコンの仕様になりますが、本人が「白いシルバーファルコン」と呼称しているようにアイボリーのような白色のボディが特徴です。
グレッチ用のピックアップを作っているTVジョーンズ製初期型のフィルタートロンピックアップを2基搭載しており、グレッチらしいパリパリッとした「クリスピーサウンド」が楽しめます。
歪ませたときには潰れたようなサウンドになります。ギブソンともフェンダーとも違う個性を持ち、だからこその使い道がありレコーディングでも活躍する機会が多いそうですね。
グレッチのギターはホワイトファルコンやカントリージェントルマンなどの大きめのボディのものが多く日本人の体型では似合う方が少ないですが、長身で細身の斉藤和義さんにはバッチリ似合ってますね!
グレッチに限らず何を持っても画になるのが羨ましい限りです。
8.GIBSON ACOUSTIC KAZUYOSHI SAITO J-160E

ジョン・レノンが使用していた事であまりにも有名なギブソンのJ-160Eを基にした斉藤和義さんの4本目となるシグネチャーモデルです。
真っ黒なエボニーカラーが特徴的でパッと見ても通常のJ-160Eと違いがあり、先述した「1号」と面影が重なる1本ですね!この黒さ加減はご本人も「1号」に一番近いと評価しています。
エレアコの性質上ハウリングの問題があり、オリジナルのJ-160Eはトップ材が合板の仕様になっており音が増幅されにくい素材がチョイスされて対策されておりましたが、本モデルは単板仕様でアンプに繋がなくても非常に鳴りが良い1本に仕上がっております。
木材をヴィンテージの質感に近づける、サーマリー・エイジド加工という技術が活かされており、せっかくならその技術を活かしたいという事で単板の仕様になったとの事です。
その加工によって黒色塗装の乗り方もよくなり、見た目にも一役買っているのだとか、、、
ネックとサウンドホールの間にP-90ピックアップが1基。ブリッジの裏面にL.Rバッグス社製の「リリック」を搭載しておりマイクを付けることが可能になっている2アウトプット仕様になっております。ステージで大活躍できる仕様です!
デビュー曲「僕の見たビートルズはTVの中」にもあるようにジョン・レノンに対しては只ならぬ思い入れと憧れがある斉藤和義さんにとっては嬉しい1本ですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は斉藤和義さんの愛用ギターを8本抜粋してご紹介しました!
ギターへのこだわりがそのまま人柄を表しているようで、私は何だか嬉しい気持ちになりました!
まだまだたくさんのギターをお持ちなので知れば知るほど面白い事間違いなしです!
ギターメーカーの筆頭であるギブソンからシグネチャーモデルを出している時点でかなりの凄腕という事は伝わるかと思いますが、職業はやはり「歌うたい」です。
聴いた人の心を掴んで離さない斉藤和義さんの歌をより引き立てるギターに今後も注目ですね!
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