- カメラ
デジタル時代に輝くインスタントカメラ「チェキ」の魅力!品薄?人気の理由を徹底解説
写真といえばスマートフォンで簡単に撮影が出来る昨今、インスタントカメラであえてアナログに撮影することが若い人を中心に再び人気を集めています。
撮影した瞬間にその場で現像出来てしまう手軽さや、あえての色合いや画質など、インスタントカメラはデジタルの写真では味わえない魅力が溢れています。
インスタントカメラには、ポラロイド社のポラロイドカメラをはじめ、さまざまなメーカーから販売されている製品がありますが、本記事ではその中でも日本で定番となり圧倒的な支持を集めている富士フィルムの「チェキ」に焦点を当てて、詳しくご紹介していきたいと思います。
インスタントカメラ「チェキ」とは

「チェキ」は、富士フイルムが展開するインスタントカメラです。
インスタントカメラ自体は、もうずっと昔から親しまれているおなじみのカメラですよね。
私も小さい頃に「インスタントカメラ型のおもちゃが欲しい〜!」と、親にねだった記憶があります(買ってもらえませんでしたが・・笑)
そんな懐かしさもあるインスタントカメラですが、富士フイルムがこの市場に参入したのは1980〜1990年代のことです。それまで主流だったポラロイドカメラとは異なる形式を採用し、新しいインスタントカメラを開発。1998年、最初のチェキ「instax mini 10」が発売されました。
チェキは、名刺サイズの写真を瞬時にプリントし、自動的に現像するカメラです。
ポラロイドカメラと比べて、写真の色鮮やかさや保存性が高く、操作も簡単。そのため、カメラ初心者や若い世代から多くの支持を集めました。
2000年には「写ルンです」のような使い捨てカメラやプリクラが流行していたこともあり、チェキの年間販売台数は100万台を突破しました。
しかし、2004年以降、スマートフォンやデジタルカメラの普及により、フィルムカメラ全体の需要が徐々に減少。これに伴い、インスタントカメラの売り上げも低迷しました。それでも富士フイルムは、チェキの販売を継続し続けました。
チェキが再び注目を集めたのは2010年代後半。
スマートフォンが普及する中、海外でチェキシリーズがヒットし、販売台数が急成長しました。その波は日本にも広がり、若者を中心にチェキの再ブームが起こり始めました。特に、2021年に発売された「instax mini Evo」は、日本のデジカメ機種別販売台数で1位を記録したほど。
この人気により、一時期はチェキもフィルムも品薄となり、手に入りにくい状況が続いていました。中には、チェキやフィルムを求めて朝早くからカメラ店に並ぶ人もいたそうですよ。
では、なぜここまでチェキの人気が再燃したのでしょうか。その理由について考えてみたいと思います。
チェキの魅力と人気の理由を考察!

1.手軽で簡単に使える
同じレトロカメラであるフィルムカメラや使い捨てカメラとは異なり、チェキは現像の手間がないため、より手軽に扱えるのが魅力です。
フィルムカメラはフィルムを装填したり、各種設定を調整したりと、モデルによっては少し扱いが難しい場合もあります。一方、チェキは撮影ボタンを押せばすぐに写真がプリントされて、その場で写真を楽しめます。
操作が簡単なので、カメラがまったく分からない!という初心者でも扱いやすいといった点が人気の理由の一つかと考えます。
2.画質の魅力
スマートフォンや最新のデジタルカメラは、写真をとにかく綺麗に撮る技術がどんどん進化していますよね。画素数はますます高くなり、まるでその場にいるかのような鮮明な写真が撮れるようになりました。
しかし、その美しさが必ずしも嬉しいとは限りません・・!特に女性にとって、肌の細かなアラまで映ってしまうのは・・ちょっと辛い!(笑)
その点、チェキのように少し粗めの画質だと、肌のアラが目立たず、ふんわりとした仕上がりになって、全体的にいい感じの写真映りに仕上がるのです。それがいい!それでいいんです・・!
また、スマートフォンでそのまま撮影するよりも、インスタントカメラで撮影した写真をスマホで撮影してSNSにアップすることで、簡単に「映え」る写真が出来上がります。この独特の画質の雰囲気が、インスタントカメラの人気の理由の一つかと考えます。
3.デザインが豊富でかわいい
丸みのあるフォルムやコンパクトなデザインが特徴的なインスタントカメラ。
カラーバリエーションも豊富で、ピンク、水色、白、パープル、といったパステル調のものから、ビビッドなカラーやクールなデザインまで、さまざまな種類が販売されています。そのため、自分の好みにぴったり合ったデザインを選びやすい所も魅力です。
ファッション性が高いので、その日の気分に合わせて首から下げ、コーディネートの一部として取り入れるのも様になりますね!持っているだけで、もう可愛い!!
こういった点も人気の理由の一つかと考えます。
4.レトロブーム
レトロブームとは、過去の文化や流行、デザインなどが再び注目を浴びる現象のことです。インスタントカメラは、まさにそのレトロブームを象徴する存在と言えます。
最近では「平成レトロ」や「レトロ可愛い」という言葉も広まり、レトロなアイテムが再評価されています。それに伴い、フィルム式カメラや使い捨てカメラ、そしてインスタントカメラも再び注目を集めています。最新のデジタルカメラにはない、アナログならではの温かみや特別感が魅力です。
昔の物ってなんだかとってもかわいく見えます。その時代を過ごしてきた人にとっては懐かしいもの、当たり前のものが、令和を生きる人にとってはむしろ新しく、斬新に映ります。このようなギャップが「エモい」という感覚を生み出しているのでしょうか・・。
こうしたレトロブームの背景からも、インスタントカメラの人気が再び高まっている理由の一つかと考えます。
5.推し活ブーム
インスタントカメラといえば、「推し活」の必須アイテムと言えるでしょう。
「推し」とは、簡単に説明すると、特定の対象(キャラクター、アイドル、アーティストなど)に対する強い愛や応援の気持ちを指します。最近では、有名な芸能人だけでなく、コンセプトカフェ(メイド喫茶やコスプレ喫茶など)のスタッフや地下アイドルなど、さまざまな「推し」を応援する人が増えています。
そういった活動の中で『チェキ』は特別な推しのアイテムです。(チェキで撮影され、その場で現像された写真そのものを『チェキ』とも呼びます。)
アイドルなどのライブや物販では、推しが映ったチェキが販売されていたり、イベントで自分と推しがツーショット撮影できるイベントが行われています。これらのチェキは、「その瞬間、その場所、そのカメラでしか撮れない推し」という特別感があり、ファングッズの中でも非常に人気の高いアイテムとなっています。
このような「推し活ブーム」の広がりも、インスタントカメラの人気が再び高まっている理由の一つだと考えられます。
まとめ

今回はインスタントカメラ「チェキ」についてご紹介させていただきました。
チェキは、写真をその場で簡単にプリントできる手軽さや、おしゃれなデザイン性から、若者を中心に人気を集めています。
アナログ写真ならではの温かみが再評価され、推し活やSNS映え、レトロブームといったトレンドと結びつき、再びブームを巻き起こしました。日常の中でチェキを使った楽しみ方が広がる中、その魅力はこれからも多くの人々を惹きつけ続けていくことと思います。
最後に、ニーゴ・リユースではカメラの専門買取を行っておりますので「そういえば、昔インスタントカメラを持っていたな・・」という方や、「最新のインスタントカメラに買い替えたい!」という方は、一度査定に出してみるのはいかがでしょうか。
どんなに古くて劣化している状態でも、商品1点から専門スタッフが無料で出張査定いたしますので、ぜひニーゴ・リユースにお気軽にお問い合わせください。
YouTubeでも音楽とカメラの歴史を紹介していますので是非ご覧ください!




