- ニーゴ・リユースのKININARUマガジン
フェンダーの廉価モデル、デュオソニックとテレキャスターを比べてみました!
みなさんこんにちは。 ギターのシールドはカールコード一択のS藤と申します。
さて、今回は筆者の所有するギター、フェンダーメキシコのデュオソニックとテレキャスターを比較してみたいと思います。
Gibsonのレスポールやストラトキャスターなどの定番とは違う面白さもあると思いますので、是非ご覧ください!
デュオソニックとは?
デュオソニック(DUO SONIC)は1956年にかの有名なフェンダーからスチューデントモデル(学生でも手に入りやすい廉価版)として発売されたエレキギターです。
ニルヴァーナのカートコバーンの使用でも有名なムスタングと瓜二つのボディシェイプが特徴です。
ボディスケールは22.5インチのショートスケールで、ボディ自体も小さくどこかおもちゃっぽさすら感じられます。
1964年には改良を加えたデュオソニックIIが発売されました。
デュオソニックIIは従来の22.5インチのモデルに加え、24インチスケールのモデルも発表されました。その他にもコントロール類にも様々な変更が見られます。
約30年後の1990年にはフェンダーメキシコからリイシューのデュオソニックが発売されます。(今回紹介するモデルはコレです。)
ショートスケールかつフレット数が20のため、かなり小さく感じます。実際に見比べたことはありませんが、一番おもちゃっぽいデュオソニックはこれだと思います。
2007年にはフェンダー傘下ブランドのスクワイアからクラシックヴァイブシリーズの一つとして初期のデュオソニックを模した50sデュオソニックが発表されました。
またまた2016年にはフェンダー社からフロントとリアピックアップが両方シングルコイルのモデルと、リアピックアップのみがハムバッカーのDuo-Sonic HSが発表されました。
デュオソニックの使用アーティスト
パティスミス
70年代にニューヨークパンクのシーンで活躍したシンガーソングライター。
メインでデュオソニックを使用しており、Abyssiniaという曲でも「Now gripped around the neck of a [duo sonic]」と歌詞の中にもデュオソニックを登場させています。
デヴィットバーン
こちらもパティスミスと同じくニューヨークパンクで活躍していたバンド、トーキングヘッズのボーカルギター。
トーキングヘッズはテクニックの高さや曲の作り込み方が同世代のバンドと比べると優れているように感じますが、そんなバンドがスチューデントモデルであるデュオソニックを使っていたというのは、何とも言い得ない良さがあるなと思いました。
同年代ではラモーンズがモズライトを使っていたりと、当時のニューヨークでは若干ハズしたギターが流行っていたんでしょうか?
ジミヘンドリックス
ジミヘンのパブリックイメージは間違いなくストラトキャスターかと思いますが、実はデュオソニックも使っていました。
エクスペリエンスを結成する前にアイズレーブラザーズのバックバンドで演奏をしていましたが、その際にデュオソニックを使用していたそうです。
ジミヘンはデュオソニックにエピフォンのビブラートユニットを取り付けるなどしてイジメぬいていたそうです。
「jimi hendrix duo sonic」とかで検索すると当時の写真が出てきます。(カスタムされたデュオソニック、めちゃめちゃかっこいいです)
デュオソニックとテレキャスターとのサウンド比較
サウンド比較の前に比較するギターを紹介します!
今回の主役、デュオソニックです。
前述した通り90年代製の物で、色はダコタレッドです。ダコタレッドって良いですよね。
こちらは比較対象のテレキャスターです。
ごく普通の2010年代、メキシコ製の物です。
こちらはボディ・コントロール類です。
この年代のデュオソニック、ロゴのフォントがかわいいです。
サウンド比較
それではサウンド比較に移ります!
クリーンサウンド
まずはクリーンサウンドですが、テレキャスターはロングスケールなのに対してデュオソニックはショートスケールなため、弦のテンションがかなり緩く音像も比べるとぼやけていると感じてしまいます。
個人的には高音に関しては、どことなくストラトキャスターを感じました。
ちなみにですがサスティーンとかはあまりないです。そこもまた可愛いです。
ドライブサウンド
続いてドライブサウンドですが、歪ませた方が高音が目立つような感じがあり、全体的にまとまったサウンドに感じました。
また、深く歪ませるとシューゲイザーによく合う音になりました。かなりかっこいいです。
もちろん、テレキャスを深く歪ませてもかっこよかったですが、抜けない故にシューゲイザーっぽさが出ているという部分もあると思います。
弾き心地
最後に弾き心地ですが、正直普段ロング、ミディアムスケールに慣れていると弾きづらいかと思います。
また、テンション感が緩い為ピッキングを強くすると音程が不安定になってしまいます。
これに関しましては弦のゲージを太くすると概ね改善されるかと思いますが、筆者はピッキングが人よりも強いためあまり改善されませんでした。(アーニーボールのレギュラースリンキーからパワースリンキーにしましたがもっと太い方がいいんだろうか…?)
あと、この個体だけかも知れませんがオクターブチューニングは合っていても6弦の1フレットを押さえても正確にFの音が出なかったりします。ネックの調子が悪かったり…?
おわりに
さて、みなさんいかがでしたでしょうか?
今回は筆者の所有するギター、フェンダーメキシコのデュオソニックをご紹介しました。
お世辞にもしっかりしたギターとは言えませんが、独特なサウンド感、不器用なギターを手懐ける感じが好きで筆者はこのギターを使用しています。それに、周りとかぶらないという点も筆者の天邪鬼心を引き付けます。
みなさんもギターの購入を検討する際は、こういったマイナーなギターを視野に入れるのもいいかもしれません!
また、ニーゴ・リユースではギターやギターアンプ、その他にもエフェクターやアクセサリーなども買取を行っております。
もしご自宅に長年使っていない機材などがございましたら楽器好きの直営店のスタッフがご自宅まで無料出張査定でお伺いしますので、お気軽にご相談下さい!
ポッドキャストでもオーディオ・楽器・カメラについて話しているのでぜひお聞きください。
↓↓画像をクリックするとポッドキャストにジャンプします↓↓