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エモいが何なのかよくわからないけど、エモい感じの写真に編集したい。
ここ数年、SNS界隈はもちろん日常会話にも浸透していった「エモい」
はじめの頃は「若者の流行り言葉だろう」と甘くみてましたが、だんだん無視できないほど一般的に使われるようになっていきました。
最近ではテレビやラジオでも当たり前のように使われ、よく意味を理解していない私にとっては焦りを感じることすらあります…
そこで、もはや広辞苑に載る勢いの「エモい」とは何なのかについて調べてみることにしました。
また、写真編集アプリAdobe「Lightroom for mobile」で無料でフィルム風のエモい画像に編集できちゃう方法についても超カンタンにご紹介します。
目次
まず、エモいって何なの?
今さら人に聞くのも悔しいのでグーグルで検索することに。
どうやら「エモい」は「エモーショナル」が由来で生まれた言葉で、感情がグッと動かされるときに使われる若者言葉みたいです。
「懐かしい」「哀愁漂う」「もの悲しい」「趣深い」ものを見て、なんとも一言では表現しにくいときに「エモい」は使われています。なんとも便利な言葉ですね。
最初は「ノスタルジックに近いのかな?」と思いましたが、エモいは少し特別で「それを見た当人がエモいと感じたらエモい」で成立するようです。
例えば、一枚のフィルム写真があったとして、フィルムカメラ世代が見たときに「懐かしい」と感じても、フィルムに縁がない若い世代が見たときに「これはエモい」と感じたらそれは「エモい」なのです。
フィルム写真で分かる「エモい写真」
職場にフィルムカメラにハマっている新卒2年目のふじMがいたので写真を見せてもらうことにした。
どうやらこれが「エモい」写真とのこと。
ふじM「カメラ初心者の撮影レビュー!初めてのフィルム一眼レフの撮影方法から現像まで」
「これがエモいか!」
職場の駐車場から見られる景色。毎日見ているはずだが、フィルムカメラで撮る事によって色味にレトロ感があってなんだか趣がある。令和の時代に撮られた写真とはまったく思えない。
見ていると少し肌寒くてカラカラな空気感まで伝わってくる気さえする。
私は世代的に「エモい」というより「懐かしい感じ」という印象の方が若干強かったが、逆にこれが「エモい」の奥深さなのだろう。私は自分でもエモい写真が撮りたくて仕方なくなっていた。
デジタルで出来ないか?
そうとは言っても私はフィルムカメラを持っていない。どうにかデジタルでエモい写真が出来ないか調べてみると、写真編集ソフトAdobe「Lightroom」を使えば写真をエモい感じに編集することができるとのこと。
詳しくはこちら【Adobe Photoshop Lightroom】
Adobe「Lightroom」は写真編集・管理ソフト。
撮影した写真を取り込み、現像、編集、管理、出力といった作業がコレ1つで完結する。
明るさや色合いなどを自由に調整することが出来て、さらにプリセットを使えばワンクリックで画像にフィルター加工をする事も可能。
また、パソコン上で使用できるソフトは月額1,078円ですが、スマホ用アプリAdobe「Lightroom for mobile」は、なんと無料で使えてしまう!
利用条件はAdobeのアカウントを登録するだけ。Adobeは高額なソフトのイメージが強いだけに驚きだ。
画像を一度スマホに取り込んでしまえば、外出先でパソコンが無い場所でも写真編集が出来る。
このようにライト、カラー、効果、ディティール等の基本的な機能は使用可能。
詳しくはこちら【今日から始める Lightroom for mobile】
また、月額550円(モバイルのみ)のプレミアムサブスクリプション利用で「プレミアムプリセット」「修復ブラシ」「部分補正」「ジオメトリ(歪み)編集ツール」「RAWデータの編集」「オンラインストレージの増量(100GB)」などの機能も追加できる。
詳しくはこちら【Lightroom for mobile | プレミアム機能】
無料でも露出やコントラスト、色味の調整など基本的なレタッチ機能は利用できるので、特にRAW編集や高度な編集機能が必要なければ、まずは無料から始めてみるのも良いかもしれない。
Lightroomで「エモい写真」を作ってみる。
私は、この写真をエモくしたい。
これは結婚式の直後に「これ(ブーケ)をどこでどのタイミングで処分するか」の結論を急いでいた私に対して「とりあえず、今のうちに写真撮っておこうよ」と提案してきた妻と一緒に撮った写真。
十数年後に「なんかエモいな」と言いたいので今のうちに出来る限りわかりやすくエモくしておきたい。
ちなみに、今回私が目指したい「エモい」ポイントは以下の通り。
①全体的に色あせた感じ。
②黒色がなんとなく灰色っぽい。
③どことなく懐かしい感じが伝わる。
それでは、さっそくやってみる。
一撃でエモくなる「トーンカーブ」
トーンカーブとはトーン(調子)をカーブ(曲げる)させるという意味で、明暗・コントラスト・色調・質感を変えることができる。
「ライト」の機能の「カーブ」をタップしてお好みで調整するだけ。
ちなみに、エモくするコツは以下の3点。
①シャドウを上げる。
②ハイライトを下げる。
③お好みで緩やかなS字にする。
もうこれで良くないか?!
影の色に奥行きが出て、一撃でノスタルジックなベールが全体を薄く覆った感じがする。個人的にはこの時点で割と満足。でも、まだなんだかエモさが足りない気もする。
「かすみの除去」をあえて下げる。
「Lightroom エモい コツ」で検索すると多く出てくるのが「かすみの除去」を下げる編集方法。
元々「かすみの除去」は上げることによって靄がかかったような写真を鮮やかで際立った写真にする事が出来るが、そこをあえて下げることによって若干マットな質感になる。「効果」の機能の「かすみの除去」を少し下げる。調整してみると色が少し薄くなりなんとなく線が柔らかくなってフワッとする。
お好みで色味を変えてみる。
あとは好みで色合いをひたすらいじる。今回は色の温度を少し下げて色あせた感じは残しつつ、色味は残しておきたいので彩度を上げてみる。
いろいろいじっているうちに奇跡的に遊戯王カード初期のスーパーレアの質感が出た(特に腕のところ)
これはこれで個人的にエモいので残しておくことに。
少し物足りないので「粒子」を足してみる。
それでも、何か足りない気がするな…と思って他のエモい写真を見てみるとノイズが入っている画像が多いことに気づいた。ここはあえて粒子を少し足してみることに。「効果」の機能の「粒子」を少し上げる。ザラっとした質感が出て良い感じに仕上がった。
そして、完成。
出来上がった写真がこれ。なんとかフィルムっぽい感じに仕上がった気がする。
比べてみるとこんな感じ。全体的に色褪せて、影の黒色がマットな灰色っぽくなった。また、若干の古めかしさも見受けられる。
自然な仕上がりが好みなこともあり、変化は地味ですが…なにより上手いか下手かは置いておいて自分で時間をかけて調整したからか愛着が湧いてくる。
「エモい」とは結局何なのか。
「なんとなくエモいがわかった気がする…」という状態で1週間ほど過ごしてみたが、私は「日常」に潜む心が揺さぶられる瞬間に「エモい」を感じる。
例えば、洋画のレトロなお菓子屋さんのシーンを観ても私の「日常」を過去に遡っても私に関係ないのでノスタルジックと感じるが、駄菓子屋でココアシガレットを見つけたときに「なんかエモい!」と感じる。
もしかしたら、人の記憶をくすぐるような心揺さぶる写真を撮れたら「エモい写真」が出来るのかもしれない。
そうなってくると写真編集でどうするかよりエモくて良い写真撮る方が大切なんだな…(と、個人的に思った。頑張らなきゃ…)
あなたにとっての「古い」が誰かにとって「エモい」かもしれない。
エモい写真の話ばかりしてしまいましたが、実はカメラの実機にも「エモい」はあります。個人的には90年代中頃のコンパクトフィルムカメラを見るとめちゃくちゃ「エモい」と感じます。
最近ではZ世代(1990年代中盤〜2000年代終盤)を中心にレトロブームが巻き起こっており、令和の今になって「写ルンです」をはじめとするフィルムカメラが人気になっております。
もしかしたら、あなたにとっての「ただの古いカメラ」が誰かにとって「エモいカメラ」かもしれません。
もし、使わなくなったカメラやレンズをお持ちでしたら、ぜひ一度カメラ買取専門店ニーゴ・リユースにご連絡ください。最近はフィルムの現像費用も高いし、Lightroomのような写真編集ソフトでフィルムカメラのような写真は作れるので、いっその事お手放しされて新しいカメラに買い替えるというのもいいと思います。
実際に査定をさせていただくと「捨てる予定だったカメラが若い層に人気のカメラだった」「当時から比較的値崩れしていなくてまだ数万円の値段がついた」などいろいろな事があります。
下記の「かんたん査定見積」からでも出来ますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください!
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