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動くかわからなかったFM/AMチューナーを買取、分解清掃してみて使えるか確認してみた
皆様のご自宅に、40数年前のオーディオセットは眠っていませんでしょうか?
しばらく使わなくなってしまい
改めてみるとツマミやスイッチがたくさんあり、どうやって使ったらいいものかどうか
分からない方も少なくないと思います。
その中で当時、『エアチェック』というキーワードとともに流行りました、FM/AMチューナー(以下チューナー)をどうやって使っていくか、実際に買取をした査定士がラジオを受信できるまでの話をします。
前回のブログでも記載いたしましたが、一般的にチューナー単品ですと使用用途や再販できる価格設定からリサイクルショップ・小売店では「ジャンク品」と認定されてしまうものが多いです。
「ジャンク品」は店舗での検品・清掃などを最小限に押さえて、動作保証無し・返品不可で販売されるときに使われる総称です。
こんな状態ですが、果たして問題なく電波を受信して、音が出るようになるのでしょうか。
ここから分解と清掃を含めた動作チェックをいたします。
なお、本記事でご紹介していることは、あくまで私の趣味の話でございます。
実際に流通させているお品物にここまで手を施すことはございません。
また、100V以上の電圧が流れる部分を触ってしまう可能性もありますので、分解・清掃に関しては読者様の自己責任でお願いいたします。
どんな状態のチューナーを購入したのか
こちらは、弊社ニーゴリーユースで買取りをしたパイオニアのステレオチューナーとなります。
私が中学生の頃、ラジオを聞き始めるきっかけとなったチューナーに近いモデルです。
この時代のオーディオ機器を拝見させていただくと、当時の思い出話に花を咲かせるお客様も大変多いです。
ここで少し私の体験談となりますが
俗にいうJ-POPが流行りだしたころ、NHK FMで平日21時~ミュージックスクエアという番組がありました。(1990年~2009年)
ラジオパーソナリティのトーク、曲紹介と楽曲が重ならずに放送される事が記憶に残っているのですが、毎晩カセットテープに録音していました。
そのあと、好きな曲だけカセットテープにダビングしコレクションしておりました。
中学時代はカセットテープに、高校時代はMDへとメディアも移り変わっております。
60代から上のお客様も、当時こういったラジオからのエアチェックを楽しまれていたのではないでしょうか?
買い取ったチューナーの通電・外装確認・分解・清掃
まずは通電チェック。
電源は入るようです。
次に外装のチェック。
全体的にサビや汚れがあります。
40数年立っていますので、致し方ないところ。
続いて内部です。
40数年立っていますが、ゴミやほこりがほとんどなく、きれいな状態でした。
ラジオや無線機好きの方なら、一度は目にしたことのあるバリコン。
AM放送を受信するための内蔵バーアンテナ
フロントの照明は、なんと豆電球。どちらも問題なく光りました。
天板・フロントパネル・ノブなどを取り払ってこれから清掃します。
天板のサビはどうしようも無かったのでそのままですが、実際に触る部分は洗剤で洗ってみましたが、おおむね汚れは落ちました。
フロントパネルのガラス部分は、若干の曇りはありますが、
ウエットシートで吹き上げることで、汚れは落とすことができました。
実際の動作チェック
では、実際にラジオを聞いてみましょう。
AMはバーアンテナが内蔵されているのですが、住まいの関係で若干音質が低下している感じがしますが、AMラジオを実際に聞いていた本人からすれば、問題ないと思います。
もともと、音質はクリアではありませんので。
AM放送はメーターが右に振り切るくらいがちょうどいいです。
FM放送はメーターが真上にむけば、電波状況がいい証。
FMに関しては、アンテナをつなげなければ受信できませんでしたので、
家にあった電線をアンテナにしてチェック。
ふくしまFM、NHK FM、近くのコミュニティFMの受信を確認することが出来ました。
今後のチューナーの役割とは
今は、ここまでしなくてもスマートホンのアプリ『Radiko』でノイズ無しに聞くことができます。
また、プレミアム会員登録をすれば、全国のラジオも聞けるし県外のラジオも聞くことができます。
聞き流すだけ、またオンデマンドでいつでも聞けるという利点では、ラジコに軍配が上がりますね!
そうなると現代においてチューナーが果たせる役割はもうあまりないのでは感じてしまいますが、
リユース市場では、部品取り用のジャンク品としてでも誰かの役に立ってくれる事があります。
大手リサイクルショップは、私もよく品定めに行きますがチューナーの中のあの部品がほしい!とかケースを使って別のアンプを作ろう!など元の所有者・使用者にはない視点で活路を見出すことができます。
世界中にそういった趣味を持った方がいらっしゃいますので私たちは買取させていただいたあと、無駄にすることはございません。
だから私たちはジャンク・ガラクタという言葉を進んでは使いません。
もちろん、FM/AMラジオとして使いたいという方もいらっしゃいます。
あの憧れの名器が未チェックジャンク 〇〇〇円!なんて値札が下がっていると、テンション上がります。当社では、2023年6月よりエコ買取を始めました。
これまでは、買取の流れで1台、2台残されてもお客様が困ってしまうものを、
無償で引き取りをさせていただいておりましたが、
マテリアルとしてのリサイクルができる販路を拡大したこともあり、お気持ちではありますが金額をつけて買取をさせていただいております。
買取の条件に関しては、お伺いした査定士と納得がいくまでご相談いただければ幸いです。
ぜひご自宅に眠っているオーディオ機器はもちろん、壊れていて使い道がないような機器でも大丈夫です。
諦めてしまう前にまずはニーゴリユースにご相談ください!
オーディオ好きの査定士が1点からでもお伺いして、丁寧に査定いたします。
ポッドキャストでもオーディオ・楽器・カメラについて話しているのでぜひお聞きください。
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