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レコード針とは?SHUREのおすすめ交換針やカートリッジをレビュー!

突然ですが、私どもがオーディオの査定にお伺いすると、ほとんどのお客様からこんなお言葉をいただきます。

『最近レコードが“また”流行ってきているじゃない?』

この記事を読まれている皆さんも、こんなキーワード、よく耳にしませんか?

日本におけるレコードの第一次ブームは、昭和50年代に33回転のLPが年間生産枚数が約9000万枚だった記録がピークのようです。

昭和50年代というと、いま70代の方が、働きだして自分のお金でレコードや趣味にお金をある程度自由に使える時代。その頃の娯楽の一つである音楽シーンは、まさにレコードに支えられていたわけです。

昭和60年代にもなると、音楽メディアがレコードからCDへ移り変わる時代。この頃から、レコードの生産数は減り始め、その役目はもはや終えたかと思われました。

しかし、近年、生産枚数は確かに増えています。

平成22年に年間生産枚数が10万枚だったのに対し、令和5年では約270万枚と急増していました。

出典:RIAJ Statistics Trends 日本のレコード産業 2024 より
https://www.riaj.or.jp/f/pdf/issue/industry/RIAJ2024.pdf

さて、レコードが最も元気だった昭和50年代、60年代に青春を過ごしたお客様から、当時お使いだったオーディオセットとともにレコードを出していただくことが多くあります。、

査定に伺った際にはいろいろな事情が重なって使わない、使えていない状況を目にします。。

理由としては、

レコードの針が折れてしまい、そのままになっている

レコードプレーヤーのベルトが切れてしまって、回らない

そもそもオーディオセットで音楽を聞いていない

上記のような状況でもう聴けないかもと諦めてしまっているレコードでも、実はちょっとしたお手入れや消耗品を交換するだけで、使えるようになるかもしれません!

今回はそんな方にぜひ読んでいただきたい昔懐かしいレコードの楽しみ方と、ちょっとマニアックな定カートリッジに関する話をしてみようと思います。

レコードを聞くための仕組みとは?

現在70代の方々が、初任給等でオーディオを一式で買うと、このような見た目が一般的だったかと思います。

出典:パイオニアの歴史/年代別事業年表/1968年~1979年 Project 900シリーズ(1997年)
https://jpn.pioneer/ja/corp/info/history/chronology/archive/1968/

私の実家も例外ではなく、このスタイルでメカメカしさや、音に合わせて動く針、大きなスピーカーから出てくる音に興味津々な私でした。(オーディオマニアの入口)

上記のオーディオの場合、レコードプレーヤー回りは下記のような接続となります。

(アンプからスピーカーや、他の機器の配線は省略しています)

出典:特選街 初心者必見! レコードプレーヤーの再生方法と基礎知識 フォノイコライザーとは? カートリッジとは?
https://tokusengai.com/_ct/17214189

消耗品について

専用針交換式

さて、先ほど何機種か例をあげてみましたが、

比較的簡単に使える①と②に関しては、レコードをトレースする針が交換式しか存在しません。その機種にあった交換針を選びましょう。

DENON DSN-82(DP-29F用交換針)

メリット
難しいことを考えたくない、気軽に聞きたいという方には選択肢がなくなること

デメリット
昔楽しんでいたカートリッジやシェルの組み合わせが楽しめないこと
交換針が廃番(生産終了)になってしまうと、入手が困難であること

ユニバーサルシェル(ヘッドシェル)交換式

ヘッドシェルとは、カートリッジをトーンアームに取り付けるアクセサリのことです。
ネジで固定し、リードワイヤーでヘッドシェルと接続します。
トーンアームとの接続部分はユニバーサルコネクタといい、
現存するターンテーブルのほとんどはこの規格を採用しており、アームやカートリッジのメーカーを問わず接続・固定することが可能です。

出典:ortofon レコード針のヘッドシェル取り付け方法について
https://www.ortofon.jp/analogtaizen/28

メリット
カートリッジを聞きたいジャンルに合わせて即座に交換できる(針圧の調整は毎度必要)

デメリット
組み合わせが無限なので、最適解を求めるまでコストがかかる(ことがある)

各カートリッジメーカーが、素材やデザイン、針圧等設計の上で販売しています。
選ばれる要因としては、以下の通り。

1,ジャンルによって変わる
2,雑誌やオーディオショップからの提案によって変わる
3,プロ仕様や昔からの憧れによって変わる
4,デザインで選ぶ

私の個人的な好みは、シェルについては、SAEC(サエクコマース)のULS-2です。
シンプルかつソリッドなデザインが好み。

カートリッジについては、Shureのもの(以下に示すV15やM44G等)を好みます。

MC?MM?

カートリッジとは、レコードをトレースする針がうける振動を電気信号に変える仕組みが詰まった部分です。代表例としてMC型、MM型とありそれぞれ特徴を持った製品が各メーカーからラインナップされています。

MC型代表機種

DENON DL-103 現行商品 実売価格 53,900円(税込み)

FMステレオ放送用としてNHKとの共同開発により1964年に完成したモデルです。
現在もオリジナルモデルは、生産が継続されています。
国産MC針としてベストセラーであり、スタンダードと呼ばれます。
プロ仕様ということで、当時ラジオでかかっていた曲(レコード)の再生に使われていたものであり、オーディオファンのあこがれでもありました。

ortofon(オルトフォン)SPUシリーズ 現行商品 #1が税込み10万円程度~

60年以上の歴史を持つオルトフォンのSPUですが、
アナログサウンドの象徴として、王道といわれ続けています。

MM代表機種

SHURE V15 TypeIII(すでに廃盤)

オーディオ界隈では、ジャズやロックを聞くならV15と高い人気を誇ります。
後述する、とある方のお墨付きな点も、人気が衰えない理由です。

オーディオテクニカ AT-VM95E 現行商品 実売価格 9,900円(税込み)

比較的安価で新品での入手がしやすいカートリッジでありながら、複数の交換針のをラインナップしており、予算をかけずにレコードを楽しむことができます。
なんとSP盤用の針もラインナップされています。

引用:オーディオテクニカ商品ページ https://www.audio-technica.co.jp/series/at-vm95/

いまなお人気のV15 TypeIII

今回は、この中からSHURE V15 シリーズについて深堀りしていきます。
なぜ、このカートリッジを選んだかというと、筆者自身が現役で使用しているカートリッジだからということと、今もなお中古市場では人気の一品であることが決め手です。

スペック

出典:オーディオの足跡
SHURE V-15 Type IIIの仕様 シュアー

V15という名称について

レコードのカッティングマシンの針先、カッティングヘッドはまっすぐではなく、前方向に傾いているとのこと。
その角度を垂直トラッキングアングルといい、15度とSHUREは考え適正針圧をかけたときの傾斜を15度としました。V15の名前の由来は、Vertical Tracking Angle 15degrees(垂直トラッキングアングル15度)の略となります。

V15シリーズの歴史

V15(初代)

1964年
ダイヤモンド楕円針 
出力電圧6mV 
周波数特性20Hz〜20kHz 
負荷抵抗47kΩ 
針圧0.75g〜1.5g 
自重11g

<特徴>
生産時期が非常に短いため、音が出る状態の物は中古市場にはめったに出回らない。
中古販売相場 おそらく5万円~

V15 TypeII

1969年~1973年
当時販売価格 32,000円
適正針圧0.75~1.5g
交換針 New VN15E(16,500円)

<特徴>
コンピュータを使った設計
溝と針先の接触を向上させた
針先が溝に追従することを「トラッカビリティ」といい、V15の高性能さを表す際に使われたと言われています。
1969年に改良型に切り替わった。
新旧の識別はスタイラス・アセンブリーの「SHURE」の
文字盤が黒から赤に変わったこと。
中古販売相場 5000円~15000円程度

V15 TypeIII 

発売開始
1979年ごろ 23,000円
針圧0.75g~1.25g

交換針
VN35E(楕円針、¥11,000)
VN3G(円錐針、¥10,300)
VN78E(楕円針、78rpm、¥10,600)


発電回路の効率化、スタイラスの軽量化など進化を遂げ、従来モデルよりも更に忠実な再生を実現
また、超楕円針を採用したV15 TypeIII HEも登場。
なんといっても外せない話題が、岩手県一関市にあるジャズ喫茶「BASIE ベイシー」オーナー 菅原正二氏の愛用品であるという話。
菅原氏監修の上、JICOから交換針が販売されており、今でも入手可能です。
東北でジャズ喫茶といえば、という名店でもあり全国からジャズファンが訪れ、その大迫力の音を楽しんでいたという記録が残っています。
2020年の一関市観光協会の情報によると、当面の間休業とのこと。(たまに開いてるらしい・・・)
中古販売相場 高いもので4万円程度。

V15 Type IV

1978年~
定価:39,800円
発電方式:MM型
出力電圧:4mV
周波数帯域:10~25,000Hz
セパレーション:25dB(1KHz)
針圧:0.75~1.25g(ダイナミックスタビライザー使用時は+0.5g)

■価格 39,800円
■発電方式 MM型
■出力電圧 4mV(5cm/sec 1kHz)
■針圧 0.75~1.25g(最適 1.0g) ダイナミックスタビライザー使用時は+0.5g
■再生周波数帯域 10-25,000Hz
■チャンネルセパレーション 25dB(1kHz)
■チャンネルバランス 2dB以内
■コンプライアンス 
■直流抵抗 
■負荷抵抗 47kΩ+200~300pF
■インピーダンス 
■針先 ハイパーエリプチカル
■自重 6.4g
■交換針 VN45HE(19,000円)
■発売  1978年2月
■販売終了 1985年頃
■備考 価格は1978年頃のもの

他に VN4G(円錐針・17,800円)、
VN478E(楕円・18,400円)使用可能
ダイナミックスタビライザー付き


1981年頃には43,200円 VN45HE(20,600円)
VN4G(円錐針・17,800円)、VN478E(楕円・18,400円)


1983年頃には47,800円


1985年頃にはVN45HE(22,600円)
VN4G(円錐針・21,300円)、VN478E(楕円・22,000円)
中古販売相場 1万円~3万円後半

(番外編)SHURE M44G カモメ

DJ用カートリッジとして、生産終了した今もなお人気のM44G。
生産時にによって、正面にカモメのアイコンがあるかM44Gの文字だけのものとあります。
若干ではありますが、カモメロゴが人気のようです。

私のアナログオーディオのご紹介

最後になりますが、私のアナログオーディオについて簡単にご紹介いたします。
オーディオに触れて約30年。
やっと憧れの機種を少しずつ揃えていくことができました。

プリメインアンプ  

SONY TA-F333ESX II

MM,MC切替ができるので、MCカートリッジ用のトランスを買うことを考えると、リーズナブルなお値段でした。

ターンテーブル

Pioneer XL-1550

買うならダイレクトドライブ。アームがかっこよかったので選びました。

カートリッジ

SHURE V15 TypeIII
SHURE M44G

スピーカー

JBL 4305H WX

約14年前に唯一新品購入したもの。
いずれは、JBL 4344Mがほしい。

スピーカーケーブル

Canare 4S6

プロ用スピーカーケーブルの定番品。
10年くらい前は1メートルあたり100円程度。
主張もクセもない素直なケーブルです。

最後に

私個人としては現役でオーディオを楽しんでいますが、
私どものお客様のほとんどは、場所をとるので小型のものへ買い替え需要や、使う予定が全く見いだせない等の片付け目的の方も多くいらっしゃいます。

そんな中、価値を見出だしてくれない便利屋・片付け業者や、解体業者への一任により
ほしい人の手にわたることなく、処分されてしまうことがあります。

さすがにもったいないことです。
私どもでは、不要になったお品物の価値を最大化すべく、丁寧に査定・買取をさせていただいております。
ぜひ、片付けをご検討の際はまずニーゴ・リユースご相談ください。

YouTubeでも音楽とカメラの歴史を紹介していますので是非ご覧ください!

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