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吹奏楽部出身!専門買取店の現役査定士がオススメする中古楽器を購入する為の魅力と失敗しない選び方!!
吹奏楽部、オーケストラ部、ブラスバンド…楽器経験者の方は案外沢山いると思います。その中でも学校共用の楽器を使っている・使っていた方は多いのではないでしょうか。今回は「今使っている・昔使っていた共用の楽器が好き」「自分の楽器が欲しいけど購入に踏みきれない」といった方に向けて、中古楽器の買い取りをしている吹奏楽部出身スタッフが中古楽器を実際に使ってみた感想を書いていきます。
趣味と中古品
前回「中古デジカメの魅力」を書いたものです。この前も相棒のカメラたちと散歩にでかけました。
東北の店舗で勤務しているので、雪や凍った道が怖くて、最近はめっきり遠出が減っています。冬だからこそ綺麗な景色もありますが…。
そんな中で活躍が増えてきている相棒たちが、わたしのホームグラウンド、楽器たちです。もともと管楽器や音楽が好きでそれらを目当てに仕事している節もあり、入社してからいろんな楽器を買っています。例えば元々吹いていたホルン。他にもポケットトランペット、フルート、オカリナ、ミニギター。
毎日吹いたりしないし、演奏技術に自信も無いですが、楽器を好きな気持ちだけは強いです。直感で「この子(楽器)良いな…」と思ってしまいます。実は入社するまで「中古の楽器を買う」という選択肢は自分の中に無かったんですが、今ではすごく楽しい選択ができたなと感じています。 今回は中古楽器の買い取りをしているスタッフが、中古楽器を実際に使ってみた感想を書いていきます。
中古ホルン
私自身は8年ホルンを吹いている人です。ほとんど学校の共用ホルンを使っていたので、中古ホルンを購入して初めて「自持ち楽器」を実現しました!
その中古ホルンがこちら。
YAMAHAのベルカット・フルダブルホルン、YHR-764です。購入価格は17,500円。
YAMAHA現行のフルダブルホルンは、新品のものを買おうとすると最低でも40万前後必要になります。なるべくローンを組みたくないし、できるならいろんなホルンを吹いてみたいなと思っていたので「自持ち楽器は遠い未来だな〜」と思っていましたが、中古品という選択に気づきました。これまで学校共用の楽器をずっと使っていて、中古品にあまり抵抗が無かったこともあって購入を決意。
学生のときに気づいていればお小遣いを貯めて買えてたんだな、とちょっと後悔してます。
学校の部活でずっと使用していたのがYHR₋567だったのですが、このYHR-764はその前身のホルンと言えるモデルです。(YHR-764は1990年代に製造終了しているはずです)
まずこの子の見た目・状態ですが…
あまり良くは無いですね。
ラッカーの剥がれ、緑青や錆などが目立ちます。若干のヘコミなども。
中古品ということで承知の上ですが、購入当時は長年使っていない楽器特有の錆臭さもありました。買ってからすぐに洗ったんですが、学校共用のホルンの感じとあまり変わりないくらいです。わたし(平気な人)は洗浄すれば大丈夫でした。(ちなみに洗浄はYAMAHAのブラスソープを浴槽に張った水に溶かし、管全体を洗いました。汚れや凹みがかなり気になる方はオーバーホールに出す方がいいと思います。)
このYHR-764は軽く、明るい音の出やすい細ベル、深く柔らかい音の出やすい太ベルなどに比べると特徴の少ない中ベルタイプ。よく言えば吹きやすく悪く言えば音色に特徴のないモデルです。私の買った中古ホルンは外装のわりに使いごごちがよく、LowD〜HighFくらいまでは出てくれました。もともと学校で使用していたYHR₋567も中ベルなので、764も息が入りやすくて抵抗感もちょうどよかったです。
ただ、共用楽器や中古楽器特有の「クセ」があります。長い間使用されており、管の厚みや凹みで息の通りや楽器の振動の仕方が変わってしまうのが原因だと推測されます。具体例を出すと、この764は他の音は普通の音程なのにG(どの高さも)だけが異常に高くなってしまいます。個人的に「私に馴染ませてやる!」と燃えるので、こういったクセのある楽器に愛着が湧いてしまってしょうがないです。
こういった楽器を良く吹いている現役の学生さんや、部活で共用の楽器を吹いていた方などは抵抗なく扱える範囲だとは感じました。ただ、外装状態が悪いと本体に穴があいていたり、抜き差し管のジョイント部分が管から抜けるときもあるので注意必須です!店頭での販売中古楽器ならよくよく観察を、ネット上の売買であれば詳細について質問をしてみた方が良いと思います。
中古フルート
部活や楽団に所属している経験があると他の楽器にも憧れを持つのではないでしょうか。私もそんな気持ちから購入したのがこちら。
SELECTIONのフルートです。購入価格は1500円。
こちらはおそらく海外メーカーさんのフルートです。現行のモデルが見つからなかったのでなんとも言えないところですが、初心者などに向けて流通していたフルートだと推測されます。
フルートの演奏経験は無かったのですが、フルートを構えてみたくて購入しました。
グレードが低めのフルートということもあり、中古品になると気軽に購入できる価格になっています。
購入時は指紋跡や黒ずみがありましたが、シルバーポリッシュで吹いてあげると綺麗に。中古ホルンと比較すると錆臭さもなく、軽いお手入れで問題なく使用し始めることができました。(木管楽器は金管楽器に比べて演奏後の手入れが重要なので、中古楽器も状態の良いものが多い印象があります。)
ただ、このフルートはよく取り扱うムラマツやヤマハのものと比べるとジョイントがものすごく固かったです。汚れがたまっていたのかも…。
初心者(私)でもしっかりと息が入り、すぐにオクターブも吹けるくらいには使用できました。よろこびの歌のメロディであれば簡単に吹けるようになると思います。
ただ、先日店舗で買い取ったムラマツのフルートと比較するとキィを押すときの軽さや音の安っぽさが目立ちました。
「フィンガリングを覚えるため、音を自由に出せるようになるまでの初心者用」という使用感がひしひしと伝わってきます。しかし、もとより気軽にフルートを練習するために購入した一本。ホルンよりも持ち運びやすく、音を出したときに迷惑にもなりにくいのでちょっとしたときに楽しめる楽器になっています。
中古楽器の良さ
今回は私自身が使っている中古楽器を二つ紹介しました。本当はもっと他の子もお見せしたかったのですが…。
中古楽器を買う際には、「プロや本格的な楽団の所属を目指しているわけではないし…」「この楽器、ちゃんと吹いたことないしなあ」と考えて購入を迷った時期もありました。ただ、新品の楽器を買うよりもハードルが低かったため、結局はたくさん買ってしまっています。実際に手元にあると嬉しいですし、気ままに演奏するのも楽しいです。
自持ち楽器が欲しいけど新品に手が出ない学生さん。楽器は好きだけど、値段や吹く時間が無くて二の足を踏んでいる方。
中古楽器から自分だけの楽器を揃えてみるのもオススメです。
また、おうちに眠っている楽器がある方も「楽器が欲しいな」と思っている人に向けて、査定に出してみるのはいかがでしょうか。ぜひ、ニーゴ・リユースにご相談ください!