かんたん査定見積
フリーダイヤル
営業時間:10時~19時(年中無休24時間買取受付可能!)

Xperia 5IVとNW-ZX300の音質を聴き比べ!ハイエンドスマホとDAP(デジタルオーディオプレーヤー)はどっちが音が良い?

現代では一人一台は持っているといわれるスマートフォン。

携帯電話本来の機能である電話、メールは勿論、インターネットやカメラ機能、オーディオからゲームまで様々なコンテンツを楽しめるマルチデバイスです。

スマートフォンの機能について解説しているメディアは数多いですが、本体の動作性能、カメラ機能、グラフィック性能において明記している事が多く、

オーディオ機能に焦点を当てていることは少ないように感じました。

ふと、自分のスマートフォンはどれくらい音質を持っているのか気になった為、

同じソニー製のDAP(デジタルオーディオプレーヤー)を持っていることもあり、この機会に聴き比べをしてみよう!と思った次第でございます。

DAPはもう5~6年前の機種にはなりますが、それでも専用機器であるDAPの方が音質が上なのか、

それとも最新ハイエンドモデルのスマートフォンは、過去のDAPを超える音質を備えているのか、筆者の主観で恐縮ではありますが、比較をしていきたいと思います!

使用機材・音源紹介

聴き比べに入る前に、今回使用する機材についてカンタンに説明していきます!

使用機材1 SONY NW-ZX300

2017年にリリースされたウォークマンで、高級機種のエントリーグレード的な位置づけにあるモデルです。

本機はソニーのDAP専用OSで動作しており、後続機種や他メーカー機種にて採用されているAndroid OSと比べると、単体でネットに繋げられないので、ストリーミングは使用できませんが、その分バッテリー持ちが良いため稼働時間が長いです。

また、イヤホンジャックも通常の3.5mmアンバランス接続のほかに、4.4mmバランス接続にも対応しています。

フルデジタルアンプ「S-Master HX」を搭載し、ハイレゾはFLACからDSDネイティブまで対応可能で、圧縮音源もアップスケーリング機能(DSEE HX)でハイレゾ同等の音質で楽しめます。

後続機種にNW-ZX507、現在はZX707がリリースされており、そちらはAndroid OS搭載となっています。

使用機材2 SONY Xperia 5IV SO-54C

2022年の秋にリリースされた、Xperiaシリーズのハイエンドモデルから一つ下のグレードとなります。
当時のフラグシップ機種だったXperia 1IVと比べると、カメラ機能や画面サイズ・解像度で劣りますが、
今回の主題である音質は性能として同一で、現行機種と比べてもほぼ同じです。

今時のスマホとしては珍しく、3.5mmのイヤホンジャックを備えており、有線イヤホンにも対応できます。音質アップスケーリング機能(DSEE Ultimate)もあるため、ここはウォークマンのノウハウが生かされていますね。

今回は趣旨が違う為語りませんが、カメラ機能もαシリーズの血脈を感じられるものとなっています。

使用機材3 SONY MDR-EX1000

現在は廃盤になっている、ソニーのモニターイヤホンです。

こちらの機種は以前のブログ( 奥深いイヤホンの世界!50本以上使用してきたオーディオ専門買取店の査定士が厳選したイヤホンはコレ! )で紹介したので詳細は割愛します。(もしよければ前のブログもご覧くださいませ!)2010年発売の為ハイレゾ対応機種ではないものの、その音質は現代においても非常に高水準なレベルであり、定番モニターヘッドホンMDR-CD900ST譲りの、完全フラット傾向のモニターイヤホンということで採用しました。

CD900STも所持しているのですが、今回はスマホ・ポータブル機器使用なので、当機種の方が適していると判断しました。

また、使用する音源は以下の4曲となります。

・Blue Monday FM 「Bee Moved」 (EDM 女性ボーカル)
・DIMENSION 「Se.Le.Ne」(ジャズ・フュージョン インストゥルメンタル)
・MISIA 「sweetness」(R&B 女性ボーカル)
・Dream Theater 「Metropolis, Part I: The Miracle and the Sleeper」(プログレッシブロック)

楽曲を試聴しての聴き比べ

それでは、聴き比べをしてみたいと思います!

両機ともイコライザー、アップスケーリング機能等、音質に関わる機能は全てオフにして、

純粋に本体の性能で比較していきます!

Blue Monday FM 「Bee Moved」ハイレゾ音源 FLAC形式(プリインストール楽曲)

こちらはソニーのプレーヤーやスマートフォンにプリインストールされている音源となります。
両機種に最初から入っており、且つハイレゾ音源ということで採用しました。
元の音源の良さもあってか、どちらの機種でもキレイに音を鳴らします。
かなりボーカルを中心としたミックスがされており、電子音、ピアノ、リズム音がそれを彩っています。
イントロの煌びやかなエレピアノ、ボーカルのリップノイズも生々しく繊細に描きだしています。
ただ、音質ではZX300の方が一枚上手で、スネアやハイハットが立体的に表現され、奥行きを感じられる空間表現力があります。
また、低音域の解像度も、バスドラム・ベースがきちんと分離して聴こえるZX300に対し、SO-54Cは量感こそ負けず劣らずなものの、若干ダマに感じられる部分がありました。

そのためか、SO-54CはZX300に比べるとやや立体感で劣り、平面的に聴こえる印象がありました。

DIMENSION「Se.Le.Ne」ハイレゾ音源 FLAC形式(アルバム Fourth Dimensionより)

日本を代表するフュージョンバンドの一つであるDIMENSION、その代表曲でもある楽曲。目まぐるしい転調と高度な演奏技術が要求され楽曲の難易度は高いですが、鮮やかなサックスに軽快なギターサウンド、煌びやかなシンセサウンドが合わさった、爽やかさ満載のナンバー。

【ZX300】

サックス、ギター、シンセ、ベース、ドラム、各楽器の音を丁寧に描き出している。
サックス、ギターソロの裏で鳴っているエレピアノ、クラップの音も細かく表現し、ベースのスラップ音も上から下まで力強い印象。サックスもクールな音色。
また各セクションの定位感も良く、微細な音もどこから鳴っているのか方向がきちんと見えるような感覚です。

【SO-54C】

繊細さという点では一歩劣るものの、エネルギッシュな鳴り方をし、ピアノ・サックスの艶やかさでは上回るような印象を感じる。低中域の厚手のグルーブに包まれるような熱っぽさが、ロック的な聴こえ方にも感じることができて面白い。

MISIA 「sweetness」圧縮音源 MP3形式(アルバム LOVE IS MESSEGEより)

ソウル、R&Bをルーツとする歌唱スタイルはその後のJ-POPにも大きな影響を与え

圧倒的な歌声と迫力のパフォーマンスで音楽シーンを牽引してきた、日本を代表する女性ボーカリストです。

【ZX300】

イントロのチャイムやシンバルの高音域の繊細さ、常にセンターで存在感を示すボーカルの艶やかで力強い響き、ベースも主張は強いながらも、少し離れた位置で鳴っておりボーカルを邪魔しない等、各セクションの音の輪郭も正確に捉えつつ、エレピアノのディレイ、コーラスワークも相まって全体的にワイドで立体的なサウンドステージ。
しかし、若干音に硬さを感じる箇所があり、スネアの硬質的な音は人によって聴き疲れするかもしれません。

【SO-54C】

ZX300のような解像度、広いサウンドステージは感じられないものの、その分センターにあるボーカルの主張がより一層際立っている。比較して近くで鳴っているベースやコーラスワーク等、全体的に一回り小さいステージで演奏しているような聴こえ方ですが、柔らかく鳴っているので、ZX300で感じた聴き疲れは起きにくい印象です。

Dream Theater 「Metropolis, Part I: The Miracle and the Sleeper」圧縮音源 AAC形式(アルバム Image and Wordsより)

プログレッシブロックとヘヴィメタルを兼ね備えた「プログレッシブメタル」というジャンルを確立した、アメリカのロックバンド。9分30秒といった長尺曲で、このアルバムの中核と言っても過言ではありません。ドラマチックな歌詞世界、クラシックを彷彿とさせる曲展開に、ギターソロ、ベースソロ、ギター・シンセのユニゾンで構成された4分もの超絶技巧インストパートが融合した、正に芸術的な一曲。プログレ好きでこの曲が嫌いな人は恐らくいないでしょう。

【ZX300】

ボーカルやバンドの楽器の定位感がとても鮮明。ドラムのタム回しは特に顕著に感じやすいポイントで、左から右へ流れるのがわかりやすい。また超速のドラムワークから感じる低音のキレの良さ、ベースソロで発揮する低音域の立ち上がり、ギターの音の粒立ちの良さや、全体的に分厚いサウンドにも関わらず各セクションがダマにならないあたり、解像度の高さを感じる。

立体感もあり広大な音場ではあるものの、楽器隊に比べてわずかにボーカルが引っ込んでいる印象を受けるのはやや残念な点。

【SO-54C】

音場に立体感がやや不足している点は他の曲と同様。低中音の強さからくる音圧で、迫力のあるエネルギッシュなサウンド。バスドラムは迫力では負けないものの、音の粒立ちという点ではやや感じづらい?一方でボーカルの主張・艶感はZX300よりも際立っており、歌を聴くという点ではこちらが良いように感じました。

2つの機種を聴き比べてみての総評

2017年リリースのZX300と、2022年リリースのSO-54Cを楽曲ベースで比較してまいりました。

どちらの機種も良い音であるというのは間違いありませんが、5年の差はあれど、やはり専用の再生プレーヤーであるZX300に軍配が上がります。

どの楽曲でも感じたのは、音のクリアさ・解像度、立体的な音場表現での違いです。ZX300で聴いた後、SO-54Cではクリアさで一歩劣る感覚がありました。個人的な感想ですが、これは低音の解像度・立体感による影響があると思われ、全体的にフィルターがかかったような聴こえ方になっているのかもしれません。

しかし、低中音の量感の強さから出る響き方で、横方向に広がりを感じる音場感があります。その為、ロックやEDMのようなジャンルでは、SO-54Cの方がマッチする曲もあると思います。楽曲においてはボーカルやホーンセクション等、主旋律の主張・艶やかさで上回る部分もありました。

また、両機ともソースダイレクトで運用していたとはいえ、やはりデジタルアンプの有無で差がついた点も否めません。

音質はもちろんですが、駆動力にも違いがあり、デジタルアンプ搭載のZX300の方がより大きなボリュームで鳴らすことができます。

比較すると、SO-54Cよりも約2割程ZX300が大きな音を鳴らすことができます。

ただ、今回は比較をするためにモニターイヤホンを使用し、粗を探すように楽曲をチェックしていたからこそわかる違いでした。

スマホ単体で、通常のワイヤレス・リスニングイヤホンorヘッドホンで使用する分には、特に不満を感じるようなものではありません。

一聴して良し悪しが明確に出るようなものではなかったということを考慮すると、現代のスマホは音質のレベルも相当高いものであると感じました。

(実際に聴き比べをするのは相当時間がかかりました)

より良い音を外に持ち出したいということであれば専用プレーヤーのDAPが良いですが、明確な拘りがなければスマホでも必要十分であると思います。気軽に使える高性能、という点ではカメラと共通する部分があるかもしれませんね。

ニーゴ・リユースではDAPやスマホ、イヤホン・ヘッドホンなどデジタルオーディオ関連の買取も積極的に行なっております。お手元に使わなくなった製品がございましたらお気軽にご連絡ください!無料でご自宅まで査定に伺います!

ポッドキャストでもオーディオ・楽器・カメラについて話しているのでぜひお聞きください。
↓↓画像をクリックするとポッドキャストにジャンプします↓↓

キニナルラジオ
ご利用は
こちらから!

フリーダイヤル

0120-1212-25

営業時間:10時~19時
(年中無休24時間買取受付可能!)

ウェブから申し込み

かんたん査定見積
ニーゴ・リユース公式Youtubeチャンネル
ニーゴ・リユース公式Podcast