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ビンテージギターが人気の理由は?新品や中古と違う点

ギタリストであれば一度は弾いてみたいフェンダーやギブソンのヴィンテージギター。最近では価格が高騰しており、ヴィンテージギターは投資商品としても優秀というニュースを目にすることすらあります。今回はそもそも楽器としてヴィンテージギターが人気の理由、さらに今話題のジャパンヴィンテージについても解説します。

ヴィンテージギターと中古ギターの違いとは

ヴィンテージギターと聞いて「中古ギターのことでしょ」と思う方も多いのではないでしょうか。確かに間違いではありませんが、中古であることに加えて

・しっかり音が出て楽器として使用可能なこと

・メーカーやブランドなどが評価されていること

・もう生産されていないこと

この3つが重要です。

どんなに古くても楽器としてはもう使えない物であればそれはアンティークであり、美術品としての扱いになります。また、メーカーやブランドなどがあまりにも無名もしくは個人制作のような楽器は、ただ古いだけの楽器でありヴィンテージとして価値は出にくいです。

さらに、現在でも新品の生産が続いていたり、後継モデルが出ているようなギターは、数十年前の中古ギターであってもヴィンテージとは評価されにくいです。あくまで「同じようなコンセプトや材料の新品が生産されていないこと」がヴィンテージギターの基準になります。つまり、希少性が重要なのです。

ちなみにヴィンテージギターとして評価されるのは1970年代くらいまでのギターと一般的にはされています。ただ、近年注目されているジャパンヴィンテージに関しては1980年代の製品もあり、時期に明確なルールはありません。

ヴィンテージギターが人気の理由

ヴィンテージギターが人気の理由は、一言で言うと現在の新品市場では手に入らないギターだからです。もちろん最新技術で製造された現代のギターは楽器として優れているのですが、古くなって出る良さもありますし、その時代でしか作れなかった要素もあります。ヴィンテージギターが人気の理由を紐解いていきます。

今では使えない希少な木材が使われている

1960年代まではギター用の木材としてローズウッドやマホガニーが一般的に使われていました。しかし、乱獲によりワシントン条約で規制されたことで、木材としての輸出入に加え材料として使用した楽器や家具なども輸出入が制限されることになりました。そのためローズウッドやマホガニーを使用したヴィンテージギターは1960年代以前のものがほとんどで、希少性の高さも相まって人気があります。

実際にはもう少し細かく木材の品目等によって規制の変遷がありますが、ここではざっくり「海外製のヴィンテージギターで1960年代以前の製品は希少な木材かも」と認識しておけば良いでしょう。今では基本的に使えない木材とはいえ(厳密に言うと規制は緩和されつつあります)、ギターに最適な木材であることは確かです。

長年の乾燥により音が良くなる

長年かけて木材の中の水分が失われることで音に変化が出ます。一般的にヴィンテージギター(アコースティック)は独特の渋さと残響の少ない乾いたサウンドがあるとされ、愛好家たちから支持を集めています。

現在のギターでは出せない音色が出る

これはアコースティックギターに関してですが、昔はマイクで拾わないギターの生音だけで演奏を響かせる必要があったため、ヴィンテージアコースティックギターは非常に大きな音が出ます。力一杯かき鳴らさず優しく弾いた方が大きな音が出るのも特徴で、これは現在のギターでは再現できない特徴です。

ただ、その分、繊細さや音の奥行きは現在のギターに比べて少なく、いわゆるレンジはむしろ狭い傾向もあります。これは完全に好みなので、どちらが優れているという話ではありません。

また、アコギでもエレキでも、製品が既に生産終了やメーカーが廃業しており、さらに復刻版や後継機種のようなものがまず出ないものも、唯一無二の音色のギターとして人気があります。

ルックスがかっこいい

ヴィンテージギターは年季が入ることで傷や塗装の剥がれなどがどこかしらにあることが多いです。そんな味があってかっこいいルックスを愛するヴィンテージギターのファンも多くいます。

また、ビザールギター(変わったギターという意味)もヴィンテージには多く存在します。現在の工場での大量生産が主流では生まれにくい個性的なギターが多いのもヴィンテージギターの魅力です。

近年人気のジャパンヴィンテージとは?

ヴィンテージギターとして長年主流だったのがフェンダーやギブソン、マーティン、グレッチといった大手ギターメーカーのギターでしたが、近年市場で人気が急上昇中なのがジャパンヴィンテージです。ジャパンヴィンテージとはどのようなギターなのでしょうか。

ジャパンヴィンテージの歴史

そもそも何をもってジャパンヴィンテージに分類するかというと、1960-1980年代に日本のギターメーカーが作ったギターで、その中でも特に大手ギターメーカーのコピーモデルを指すことが多いです。ジャパンヴィンテージという呼び方をされるようになったのはここ数年で、それ以前はキワモノや珍品に近い扱いをされていました。昔の安いコピーモデルとして捉えると、まあ当然かもしれません。

しかし、ここにきて日本のオールドギターが妙に性能が高いということで見直され、ジャパンヴィンテージというカテゴリーが生まれました。

「真似して作ったギターが本家に叶うわけがない」というのが常識的な考え方ですが、そこが日本の職人芸の変態的なところ。なんと、本家であるフェンダーやギブソンと遜色ない品質のギターを生み出すようになりました。しかも本家に比べて激安ということで注目を集め、さらに著名アーティストが国産コピーモデルを好んで使うケースも起こります。Princeが映画「Purple Rain」で使用したH.S.Andersonの「Mad Cat」は、現在でもジャパンヴィンテージとして有名です。

しかし、これを重くみた本家メーカーから訴訟を起こされるようになり、1980年代後半にはコピーギター製造から撤退するギターメーカーが相次ぎました。現在ではコピーギター製造を行っている国産ギターメーカーは存在しません。ジャパンヴィンテージとは日本の職人の魂が生み出した時代の徒花といえるのではないでしょうか。

ジャパンヴィンテージの人気の理由

ジャパンヴィンテージの人気の理由は

・質は高いけれども独特のチープさもあり面白いバランスがある

・そもそもの価格がとても安い

といったところ。ビザールギターとして愛好家から愛される癖のある機種が多いのもジャパンヴィンテージの特徴です。

新品発売当時、2、3万円で売られていた日本のコピーギターは、現在はジャパンヴィンテージとして10万円を超える価格で取引されることもあり、過熱の程が伺えます。もっとも現在の中古市場でも2、3万円で購入できるものもあるので、気軽に試せるのも魅力です。

ジャパンヴィンテージに分類される人気メーカーは、Greco、Tokai、YAMAHA、H.S.Anderson、TEISCO、Guyatoneなど。1960〜80年代に青春を送った人の実家や物置には、忘れられたジャパンヴィンテージが眠っているかもしれません。

ヴィンテージギターの価格目安

一言にヴィンテージギターといってもそれこそ最安ラインのジャパンヴィンテージから著名メーカーの最高峰機種まで様々ですが、一つ共通点として言えるのは新品時と市場価格が同じもしくは新品時より高いという点でしょう。

最も高騰している例を挙げると1954年製のフェンダー社製のストラトキャスターは、2021年現在市場価格840万円です。製造時は為替の状況が今と全く違うとはいえ、暴騰と言ってもいい価値となっています。

ここまでは行かないにしても、ヴィンテージギターに分類されるギターは新品時より2〜5倍程度高い価格になっていることが多いようです。ジャパンヴィンテージでいうと、新品時2万円そこそこだったものが現在5万円で売られているといったイメージになります。

普通、ヴィンテージに分類されない中古ギターであれば、どんなに新品時に高い価格のラインであっても中古市場に並ぶ際には新品より安くなります。新品より高い価格を払う価値があると市場が認めたギター、それがヴィンテージギターです。

※中古ギターの価格づけの仕組みについては下記記事もどうぞ

まずはヴィンテージギターを弾いて判断しましょう

ここまで紹介したようにヴィンテージギターは様々な要素から市場に評価され、高い価格がつき人気もありますが、自分にとって良い楽器かは弾いてみないとわかりません。どんなにヴィンテージギターとして人気があっても、弾いてみたら自分には合わない、最新機種の方が弾いていて気持ち良いということがあるかもしれません。あくまで楽器なのでプレーヤーとして楽器を購入するのであれば、まずは弾いてみて楽しい気持ちになれるかどうかで判断した方が良いでしょう。もちろんコレクターとしてヴィンテージギターを揃えると言う楽しみ方もあるので、その場合には見かけたらチャンスを逃さず購入するのがおすすめです。

ニーゴ・リユースでは楽器に詳しいスタッフが多数在籍しており、ヴィンテージギターの買取査定を無料でご自宅に伺い実施しています。自宅でもう触っていないあのギター、もしかしたらジャパンヴィンテージかも、いや本家ギブソンだったかな…と思い当たったら、まずは当社までお気軽に無料査定のご依頼をいただければと思います。

ポッドキャストでもオーディオ・楽器・カメラについて話しているのでぜひお聞きください。
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