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査定士が話したいイコライザーのこと。設定・調整・周波数について

KININARUマガジン初投稿となります、ニーゴ・リユース郡山店 査定士  まこT です。

イコライザーは、音楽を聞くために必須の機材ではありませんが、実は身近な機材に搭載されている機能で、知らず知らずのうちに使っていることが多いです。イコライザーを使うことで音楽を自分の好みの周波数に設定したり、より音響バランスを聴きやすく変化させることができます。そんな、人気のイコライザーをちょっと掘り下げてご紹介いたします。

設定の実例も是非参考にしてください!

イコライザーとは何か

イコライザーとは、音声信号の周波数特性を変更する機器のことを言います。
大雑把に言いますと
・低域の音を大きく強調したい
・人の声を聴きやすく強調したい
・「サー」というノイズを軽減したい
・ドラムの叩く音を加工したい
・バンドセッションやレコーディング時にベースの音をドラムのバスドラに被らず際立たせたい

こんな時に使える機材です。

調整前後の音の変化を感じていただくため、

出来る限りイコライザー以外の機器やリスニングポジション、調整用音源は同一であることをお勧めいたします。
例えば、
・通常はオーディオラックに組んであるイコライザーだけ、手元に持ってきて調整する
・スピーカーと座るポジションを変えない
・イヤホン、ヘッドホンの装着具合を変えない
などです。

文字だけでは、中々わかりにくいと思いますので、身近にあるイコライザーをご紹介いたします。

iPhoneのイコライザー

iPhoneの設定→中ほどまでスクロールして、ミュージックの中にあるイコライザの項目をタップするだけで選べます。
ジャンル別にわかりやすく誰でも選びやすいです。
例えば、「エレクトロニック」を選ぶと、ドラムの音を聞きやすくすることができます。
もっと詳細に設定をしたい場合はApp Storeでイコライザと検索すると、音楽プレーヤが色々出てきますので、おためしください。

カーオーディオのイコライザー

カーオーディオのイコライザー設定画面です。
こちらも、ROCK JAZZ POP CLASSIC 等プリセットが準備されています。
プリセットに加えて、低域・高域・左右・前後の音のバランスを調整することができます。
運転の妨げにならない範囲で気持ちよく音楽を聞けるプリセットを探してみてください。

楽器に使われるイコライザー

ROLAND JC−120

BOSS GEー7

こちらは、ギター・ベース等を触る方でしたら、一度は触れていると思います。
楽器向けのイコライザーは、他の楽器やボーカルとの音のかぶりを軽減したり、好みの音作りのために使われます。
大型のギターアンプや単体のエフェクターも最近は小型化、高性能・高機能化してきました。

ホームオーディオ向けイコライザー

Victor SEA−80

私どもが買取させて頂く事も多い、イコライザーです。
1979年に当時89,800円で販売されていたモデルです。
31.5kHz〜16kHzまでを10ポイント分割して調整できます。
スペクトラムアナライザを搭載し、音を可視化して調整を追い込む事もできますし、オプションの音響測定マイクや内蔵のピンクノイズジェネレータを使用してリスニングルームの周波数特性を直読できる優れものです。
現在も中古市場で人気のある機種です。

音楽制作・PA現場で使われるイコライザー

ベリンガー FBQ6200HD

31バンド ステレオグラフィックイコライザーです。
より細かな調整が可能で、スタジオやライブ用途に使えます。
ホームオーディオ向けと違い、プロ向けと言われるこのようなイコライザーでは、耳障りなフィードバック(ハウリング)検知機能、リミッター、アナライザー機能を装備しているものもあります。
また、ホームオーディオ向けとは違ってXLRケーブルによるバランス接続も可能です。
無駄のない無骨なデザインで、ホームオーディオでも好まれる方もいらっしゃいます。
このような製品は低音域だけを出力する事もでき、簡易ではありますが、チャンネルディバイダーの役割も持ち合わせているものもあります。

パラメトリックイコライザー

ホームオーディオ向け

Kenwood GE−1001
1995年 38,000円

DAWで使うVSTプラグイン
Melda Production MEqualizer
フリーウエア(VSTプラグインが動くDAWソフトウエアが必要)

前述のグラフィックイコライザーとは少し特徴が違い、
スライダーではなく、ツマミで調整するものが多いです。
前者はどこかで見覚えがあるなと思いながら、書いていますが
あまり部屋に入れてくれなかった叔父さんが持っていた記憶があります。
このK’sのセットは、ヘアライン仕上げのシルバーフェイスが小学生の私にはキラキラ光って見え、憧れの機種でした。

パラメトリックイコライザは、
特定の周波数(Hz)の上げ下げ(Gain)とその幅(Q)を調整できます。
上記の2つは、ツマミで操作するかマウスで操作するかの違いはありますが、ほとんど同じことができるものです。
グラフィカルに設定が出来る、ソフトウエアに自由度とビジュアル面で軍配が上がると個人的には思われます。

PAオペレータが使うミキサーの各チャンネルにも、
ミキサーの大小により機能の違いはありますが搭載されています。

ハードウエアのグラフィックイコライザよりも音を通るポイントが少ないので、音質劣化が少ないのが特徴です。

人間の聞き取れる音(可聴周波数)について

人間の耳が聞こえる周波数は、低域の20Hzから高域で15~20kHzといわれています。
ホームオーディオのほとんどは、この可聴周波数を出せるような設計です。
さらに、リスニングルームの状況やジャンルによって音を調整をすることで、より一層音楽を楽しめるようになっています。
そこで、アンプ、スピーカーと並び、人気があるのがイコライザーです。

楽器の主な周波数

皆様がお聞きになる音源にはさまざまな音が含まれています。
各楽器、ボーカル、自然音など、音源を手にされる前にプロのエンジニアにより調整されて市場に出てきますが、エンジニアが調整している現場の機材をそのままそっくり用意するのは到底難しいことです。
そこで、自分のリスニングルームや好みに合わせて調整してみてはいかがでしょうか。
以下に、主な楽器の周波数は以下の通りです。
イコライザーで調整する際、参考にしていただければ幸いです。
ピアノ:27.5Hz~4Kkz
ギター:80Hz〜5KHz  中域〜高域寄り
ベース:40Hz〜400Hz 低域寄り
ドラム:20Hz〜15KHz 全体的で低域寄り
ボーカル:200Hz〜4KHz 全体的
※ただし、音は特定の周波数だけで出来ておらず、楽器単体や演奏場所により倍音や響きなども加わってくるため、一概に何Hzを上げればいいというものでもありません。

イコライザーの大まかな調整の一例をご紹介します。
お手元のグラフィックイコライザーでこのかたちをつくってみてください。
iPhoneなら、ジャンルを選ぶだけ、
カーオーディオなら、BASS/TREBLEを上げ下げ等
色々試してみましょう。

まずはフラットから。
これで聞いてみて、足りない部分を足したり引いたりします。

俗に言う「ドンシャリ」
おもに、リズム楽器の強調とキラキラした高域音が特徴です。ロックやダンス系の音源にマッチしやすいです。

ボーカルを目立たせたい場合は、中央付近を少し上げてみましょう。
ただしやりすぎは禁物です。
・バスドラムがドスンと響くのが好き
・ボーカルを前に出したい
・弦楽器の響きを豊かにしたい
・金属系の楽器の刺さるような音を少し削りたい
・BGMとして聞くので音の主張を穏やかにしたい
など、調整の仕方によって音の表情を変えることができます。
ただし、スピーカーの出力できる性能・得手不得手があるため
イコライザーでいじりすぎると、本来の音を壊してしまうおそれもあるため、
極端なセッティングは避けたほうが良いでしょう。

デジタルイコライザーとアナログイコライザーの比較

近年の設計技術の進歩により
デジタル・アナログどちらも音質や使い勝手の向上が図られています。
その違いを簡単にご説明いたします。

デジタル

利点
・セッティングを複数保存し、瞬時に呼び出せる。
・イコライザ以外の機能を持ち合わせられる。

欠点
・パソコンでの設定を要する
・実機での設定は操作が煩雑な場合がある
・若干の遅延が発生する

アナログ

利点
・直感的な使い勝手
・機能を絞った製品設計

欠点
・電子接点のサビによる、いわゆる「ガリ」が発生しやすい
・設定値を瞬時に変更することが難しい

PA用途でのイコライジング

ライブ会場などで、楽器・ボーカルの音をコントロールし、ミキシングした音をオーディエンスに届ける役割を担っているスタッフを一般的にPAと呼びます。
ホームオーディオとの違いは同じ場所で音の入力と出力があるということ。

音の入力が、CDやスマホなどの音源の場合は心配がほとんどありませんが、
マイクとスピーカーの間で音が増幅しながら雑音となる、「ハウリング」という現象が頭を悩ませます。
カラオケボックスでの「キーン!」なんて音がわかりやすいでしょう。

ハウリングには、
・ミュージック音量とマイク音量によるもの
・マイクとスピーカーの場所によるもの
・マイクへ入る声とスピーカーから出る音とその周波数によるもの
おもにこの3つに分けられると思われます。

これらの原因によるハウリングを防ぐために、PAオペレータは、セッティングするスピーカーからメーカー推奨の特性(概ねフラット)で音を出す必要があります。

実は、PA用スピーカーの多くはアンプと直結しただけでは本領発揮できません。そのため下記の通りプロセッサのへの設定値や、特定の機材を使用することがあります。

例1  スピーカー出力用のイコライザー(フィルター)設定値をつかう

TOA ラインアレイスピーカー typeCX
※設定値をマニュアルより引用

ミキシングコンソール MAIN OUT(またはAUX  OUT)→プロセッサ→パワーアンプ→スピーカー という接続順になります。

例2 スピーカー専用のプロセッサを使う

このBOSEの802 アクティブイコライザは目にされる方も多いのではないでしょうか?
これがないと、ラジオのような音と表現されることもあります。これも上記同様、パワーアンプの前に入れます。

例3 DSP搭載のパワーアンプを使う

また、PA用のデジタルアンプにはメーカー・機種別に設定値が組み込まれているものもありますので、それを使用する事もできます。
CROWN社のパワーアンプであるXTi2シリーズはJBL PA用スピーカーのプリセットが用意されています。DSP(Digital Signal Processor)を使い、
イコライザーやチャンネルディバイダとしても活用できます。
内部の設定はパソコンを使い、グラフィカルなインターフェースで比較的わかりやすい操作が可能です。

スピーカーの周波数測定には、測定用ノイズ音源とリアルタイムアナライザを使用します。
おおむね目標値まで追い込みましたら、スピーカーとマイクのイコライジングです。
ライブの本番前にステージ上でマイクをもったスタッフが
「チェック ワンツー ヘー ハー」など、やっているのを見たことないでしょうか。
ステージ上で、マイクからスピーカーに戻ってくる音をアナライザーで確認しハウリングしそうな周波数を削っていきます。
使うマイクの種類、声の大きさ、声の高さ、他の楽器との音の混ざり方など色々考えなければなりません。
昨今では機械がハウリングを検知して瞬時に削ってくれる機能もありますが
機械に頼るより自分の耳と腕というオペレーターも、まだ多くいらっしゃいます。

そのときのオペレータは、iPadやPCをつかってこのような画面を操作しています。

※一例ですが、ボーカル用マイクの場合。
ローカットと、目立つ嫌な周波数を少しだけカット。
デジタルでのメリットはここで発揮されます。
複数の同じスピーカー、マイクの設定値は他のパートに設定値をコピーすることもできます。
使うものが決まっている現場では、全体の設定値を保存し、瞬時に呼び出すことができます。

私のイコライザーの使い方

僭越ながら私のオーディオシステムは以下の通りです。
音源(PC)→オーディオインターフェース→デジタルプロセッサ→パワーアンプx2台→KEF  Q10(同軸2WAYスピーカー)

ここまで色々と書いてきましたが
私はデジタルプロセッサを使っています。
デジタルプロセッサとは、

・パラメトリックorグラフィックイコライザ
・チャンネルディバイダ
・リミッター
・コンプレッサ
などの機能を1つのハードウエア化したものです。
全てPCで設定します。

本当はこんなに複雑なことをせずにミニコンポで聞けばいいのですが、オーディオは所有感と見た目もこだわりたいので、いつの間にかこんな仕組みになりました。

実はこのシステムの一部は小規模なライブの音響システムとして持ち出すことがあるため、このような組み合わせになっています。
プリセットで、自室の同軸2WAYスピーカー KEF Q10とライブ用にラインアレイスピーカー+サブウーファー用に組んでいて、瞬時にセッティングを切り替えられます。
なお、自室で作業するときのスピーカーの場合ですが、
パラメトリックイコライザで100Hzから低域を緩やかにカットし、5KHzあたりから高域を少し上げています。
聴感上、1KHzの下がうるさいので、少し下げています。
理由としては、あくまで作業中に聞くBGMであること
自室で聞ける時間は家族が寝てからのため、低域をあまり出せないためです。
聞くジャンルは特別決まっているわけではないのですが、1980〜1990年・歌謡曲・ボカロ・アニソンと偏ってはいますが、このような設定で気分良く聞くことができています。

まとめ

さて、かなり長くなってしまいましたが、お付き合いいただき誠にありがとうございました。

読者の方々は、オーディオが好きな方が多いと思います。
知らず知らずのうちに、イコライザーはつかっているかと思いますが、
この機会に一度触ってみてはいかがでしょうか。音に関して、新たな発見があるかもしれません。

私も日々査定士として、お問合せを頂いたお客様宅へお伺いさせて頂き、友人とはできないオーディオの話を楽しませていただいております。
そんな中、こだわりを持ったお客様が必ずと言っていいほどお持ちのイコライザーについて今回は筆を取りました。

ホームオーディオが好きな方、お仕事でPAをされている方中々出番の少ない機材を、一度査定してみませんか?
もしかすると、仕舞い込んでしまっている機材でも思わぬお値段がつくかも!?
ニーゴ・リユースでは、家庭用・業務用問わず喜んで査定いたします。

ぜひ、お問合せください!

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