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SANSUIの真空管アンプ内蔵のブルートゥーススピーカー!?オーディオ専門店社員がレビュー。

最近、やたらと私のフェイスブックやアマゾンのオススメに「SANSUI Bluetooth アンプ内蔵スピーカー」の有り得ない文字が並ぶ(だって山水電気は2014年に無くなったはず…)

私のスマホのAIが「どうせ気になるんでしょ?」と言わんばかりにしつこく表示してくるので堪らなくクリックしてみると、どうやら「SHT-9002」という本当に実在する製品のようです。

あのSANSUIのBluetoothオーディオ…どんな音がするのだろう…

こりゃもうオーディオ専門店の社員として聴いてみるしかないということで、試しに聴いてみることにしました。

SANSUI「SHT-9002」とは?

「SHT-9002」は生活家電・照明・A&Vなどを扱うドウシシャがSANSUI(サンスイ)ブランドライセンスを取得し、製造・販売している真空管ハイブリットアンプ内蔵のBluetoothスピーカー。

Bluetoothを使ってスマートフォン等と接続したり、AUXによる接続も可能。アンプやらプレイヤーやらスピーカーやらを揃えなくても良いので、コレ一台で音楽を楽しみたいという人には嬉しいオーディオですね。FM/AMチューナーも内蔵しているのでラジオ機器としても使えます。

サイズは約340(幅)x230(奥行き)x124mm(高さ)で、重さは約4.3kgの中国製。バッテリーを内蔵しているタイプではないので電源がないと使えません。

ちなみに、2021年8月末にはSANSUIのブランドライセンス契約期間が満了したため現在では取り扱いしておりません。

老舗オーディオメーカー「SANSUI」とは?

SANSUI(サンスイ)とは1947年に設立された日本の高級音響機器メーカーです。特に1970〜1980年代の製品は名機が多く、昭和の時代にオーディオ御三家(山水電気・トリオ・パイオニア)の一つと呼ばれ、今でもサンスイのアンプは高音質・パワフルな出力で知られ中古でも人気があります。JBLの日本総代理店としても有名ですね。

ただし、90年代に入るにつれてオーディオブームの衰退やデジタル化の波などにより経営が悪化し2001年には製造拠点が無くなりました。それからは、過去に販売した製品のアフターサービスが中心になり、残念ながら2014年に破産しました。

【画像:SANSUI サンスイ AU-D607X DECADE 1985年発売】

会社は無くなってしまいましたが、未だにヴィンテージオーディオマニアには根強いファンが存在しています。

特にサンスイのアンプ特有の低音の力強さには定評があり、07シリーズのアンプの人気は未だに根強い人気があります。

サンスイから他社のアンプに乗り換えて「新しいアンプに耳が慣れるまで時間がかかった…」なんて話も結構聞きます。

さっそく、レビューしてみよう。

本来の重量感がありブラックフェイスなアンプデザインのサンスイのイメージとは違い、サイズ感的にも現代のリビングにマッチするといった印象。それでいてSANSUIのロゴは昔と変わらず渋いし、デザインに惚れて衝動買いする人はいると思います。

私も家族で使うオーディオとして共用スペースに置いても良いな〜と思いました。

前面から真空管がチラッと見えているのも良い感じですね。

ちなみに真空管は「北京電子管 6N3」という中国製の真空管が使われています。トランスには「SF-57PSE 852018E」の文字がありました。どこのメーカーかはわかりませんが、サンスイのトランスで有名な橋本電気のトランスのカタログから同じ型番は探せませんでした。

個人的には点灯のライトがちょっと安っぽく見えるな〜って感じが残念なポイントです。

実際に音を出してみた感想は?

ニーゴ・リユースはオーディオ専門店なのでオーディオの動作確認スペースという場所があります。せっかくなのでいつものように音出し確認をしてみました。

そこで様々なサンスイのプリメインアンプの動作確認をしてきましたが、私の第一印象は「ああ、私の知っているサンスイとは違うな〜」といった印象です。サンスイのパワフルで重量感があって、ボリュームを上げれば上げるだけワクワクするサンスイの音質を想像している人からすると、もしかしたら同じような印象を持つかもしれません。

でも、そんなこと当たり前。比べるのは野暮な話です。

三万円ほどで買えるSANSUIのロゴが付いた真空管アンプ内蔵Bluetoothスピーカーとして見ると良い面もしっかりあります。

私なりに「愛でられるポイント」をいくつか見つけたのでご紹介します。

「SHT-9002」の愛でられるポイント!

まず私が一番先に思ったのが「オーディオを引退されたご高齢の方へのプレゼントにちょうど良い」という点ですね。

SHT-9002は軽くてサイズ感的に全然邪魔にならない!

私は個人的にオーディオを引退する理由ランキング1位が「重くてサイズ感的に邪魔になった」だと思っているので、その逆をいってるこのオーディオには間違いなくご高齢の方に需要があると思います。

4.3kgなら1人で安全に移動もできるでしょう。

またBluetooth接続もとても簡単で楽です。

ご高齢の方の中にはBluetooth接続が苦手という方もいらっしゃるかと思いますが、このSHT-9002はストレスなく簡単に接続する事ができます。

試しにiPhoneで接続してみましたが本体横のボタン一つで一発で認識しました。電源を入れ直してもBluetoothにダイヤルを変更すれば簡単に再接続できます。

一応、AUXも使えるので接続してみましたが、音質にそんなに差はなかったです。線が邪魔にならないという意味では個人的にはBluetooth一択かな〜って感じです。AUXの端子が本体裏にあるのも表面の外観を損なわなくて良いですね。

もう一つの愛でられるポイントは「真空管の恩恵をしっかり受けている音質」という点です。

個人的な感想でいうと広い場所で音を出すとそこまで感じませんが、寝室など広くない場所で聴くと真空管の恩恵をほのかに感じる豊かな低音と、スマホと繋げてもデジタル過ぎないクリアな高音のバランスが良い感じです。

三万円ほどで買える真空管アンプ内蔵Bluetoothスピーカーと考えたら全然アリです◎

公式で載っていた「アンプ部に真空管を採用し、デジタル音源を温かみのある音声で楽しめます。」は本当かもしれないと思いました。

実際に部屋に置いてみて分かる良さがある。

自宅アパートで聴いてみて思ったことですが「これなら夜聴いてもまず苦情とか来ないな」と思いました。適度な小さめの音でもしっかり楽しめるからです。

確かにサンスイのブランドイメージに引っ張られて物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、様々なシチュエーションや用途を考えたときに誰かにとってちょうど良いオーディオであることは間違いありません。

サンスイのロゴと真空管のボヤッとした光を眺めながらひっそりと音楽を楽しみたい方にはピッタリなんじゃないでしょうか。

未だに人気のある「憧れのSANSUI」

【画像:SANSUI サンスイ AU-607F EXTRA 1981年発売】

今回のブログでもお話させていただいたように、老舗オーディオメーカーSANSUIの人気とブランドイメージはまだまだ強く中古でも需要があります。

Bluetooth接続できるデジタルオーディオなど便利なモノが増えてきましたが、昭和に流行ったSANSUIは今でも人気があります。もしかすると、あなたのお家にある使わなくなったオーディオも誰かが欲しがっているモノかもしれません。

もし少しでも「どれぐらいの値段になるか知りたい」ということであれば、オーディオ・楽器・カメラ専門買取店「ニーゴ・リユース」までお気軽にご相談ください。

オールジャンルのリサイクル(リユース)店には無い専門的な査定で、どんなに古くて劣化している状態でも無料出張査定で1点1点丁寧に査定いたします。是非お気軽にご連絡ください!

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