かんたん査定見積
フリーダイヤル
営業時間:10時~19時(年中無休24時間買取受付可能!)

ヒップホップの楽器!?王道ターンテーブル Technics SL-1200とは?

ヒップホップの楽器として世界的に有名なオーディオがあります。それが「Technics SL-1200」シリーズ。

まさに王道中の王道。クラブに行けばターンテーブルは大体これです(シェア率は9割以上!)

この日本製のSL-1200がなぜ不動の人気なのか。なぜ「楽器」と呼ばれる様になったのか。

ヒップホップに限らずクラブミュージックが好きな人は必見の内容でご紹介します。

「Technics SL-1200」とは?

SL-1200とは松下電器(現パナソニック)Technics(テクニクス)ブランドで発売しているターンテーブルのシリーズ。1970年代初頭に初めて登場し、オーディオファンに留まらずレコードを楽器としてプレイするDJからも世界的に愛されています。世界中のクラブでのシェア率は90%以上で、そのためターンテーブル=SL-1200と認識している人も多いです(私もその一人)

SL-1200の特徴としては「とにかく壊れない!めちゃくちゃタフ!!」というのがあります。クラブでDJたちに代わる代わる何時間も使われ、しかもそれが何年も続いてもびっくりするぐらい壊れません。

ベテランDJが古いSL-1200をずっと使っているなんて事はよくある話で「別に壊れてないし変える必要が無い」という理由が大半です。しかも、50年ほど基本的なデザインは変わっていません。これもDJの間で世界的にスタンダードモデルになった理由の一つだと言えます。
そんなタフな日本製のSL-1200ですがヒップホップミュージックとは切っても切れない関係にあります。

SL-1200とヒップホップの関係

レッドブル「NY発祥の「ブロックパーティー」って何? 音楽で街がひとつになる“一体感”の祭典」より

https://www.redbull.com/jp-ja/what-is-blockparty

ヒップホップの歴史を語るうえで欠かせないのがテクニクスのターンテーブル。それはメイドインジャパンの高級レコードプレイヤーが開発者ですら想定外の使われ方をしたところから始まります。

1970年代当時、ニューヨークのブロンクス地区ではお金がなくてクラブに遊びに行くことができない若者が多く、そのため公園や路上にスピーカーやターンテーブルなどを持ち込み(電源は街灯から非合法に引いて…)新旧織り交ぜた音楽を流して踊る「ブロック・パーティー」と呼ばれるイベントが行われていました。これがヒップホップの始まりと言われています。
そこでDJクール・ハークが2台のターンテーブルを使い、ハードファンクやロックのブレイク(踊れる部分)を交互に繋ぎ合わせてループさせるブレイクビーツを発明しました。

Wikipedia「クール・ハーク」より

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%82%AF

そこでブロンクスのストリートでハードに使われていたのがTechnicsの「SL-1100」でした。ちなみにクール・ハークのSL−1100は未だに現役だそうです(笑)若干故障している部分はあるらしいですがまだ使えるというのだから驚きです。

そんなヒップホップ界のゴッド・ファーザーであるクール・ハークが使っていたSL-1100の発売日は1971年。その翌年1972年に発売されたのがSL-1200。

さらに当時のTechnicsの開発部長がアメリカのクラブDJに意見聴取に赴き、DJプレイをする前提で作られた「SL-1200MK2」が1975年に発売。ここからSL-1200がさらに「楽器」として認知されていきます。

楽器としてのターンテーブル

ターンテーブルを操り、フロアを盛り上げるDJはイベントにおける最重要人物です。もちろんミスは絶対に許されません(一度機材トラブルで無音のフロアを経験しましたがすんごく変な空気になってました…)

そんな責任重大なDJの相棒である機材であるターンテーブルに求められることの一つに「トラブルが無く信用できる機材」というポイントがあります。

その点、SL-1200はこの上なく強いです。

多少ハードに使っても故障が少なく、モーターを回転させるトルクが強いため回転ムラが少ないです。また、バネ式のインシュレーターが優秀なので、振動や衝撃を吸収するしクラブやディスコで針飛び等が起きにくい構造になっています。

さらに、暗いところでもプレイしやすい針先証明付き。これは安心できますね。

また、従来のベルトで回転させるベルト・ドライブ方式ではなく、モーターで直接回転させるダイレクト・ドライブ方式をTechnicsのSLシリーズが世界で初めて採用しました。これがDJプレイとの相性も良くSL-1200が世界的に「楽器」と言われる理由の一つになります。

ベルト・ドライブ方式では定速になるまでに若干ラグがありますが、ダイレクト・ドライブ方式はその点が解消されているため、曲を繋いだりスクラッチするDJ向きのターンテーブルだと言えます。日本語ラップ界の重鎮DJクラッシュは最初ベルト・ドライブを購入してしまい「なんか上手くいかないな…」と思ったという話は少し有名です。

ちなみに、DJをする際にターンテーブルのカートリッジ(レコード針)はDJ用途に適したものが使用されます。

SHUREのM44GやOrtofonのコンドルシリーズ等が有名です。

基本的にデザインが変わない。

ROCK ON PRO「Technics / DJカルチャーの起点をダイレクト・ドライブ誕生に見る考察」より

オーディオに限らず大体の製品は少しずつマイナーチェンジをして、数年かけてデザインが変わっていくものですが、SL-1200はここ50年ほどほとんど見た目が変わりません。サイズ感はもちろん、ボタンの位置などもほとんど変化なしです。

なぜ、半世紀ほど変わらないのか。それは「楽器としてのターンテーブル」だからです。DJにとってのSL-1200は、ギタリストにとってのギターみたいなものです。実際にこの操作感に慣れている多くのDJ達から「このままずっと変えないでくれ!」という熱烈な声が多く集まっているのだとか。

生産終了、そして復活

そんな名機SL-1200ですが「SL-1200MK6」をもって2010年10月をもって生産終了しています。今後新製品が出ないということで「デマであってくれ」と言わんばかりにテクニクス公式ホームページにアクセスが殺到したことが想像できます。

当時Twitterでは今までの感謝のコメントの他に「残念すぎる」「無くなって改めてSL-1200の偉大さを再認識した」などのコメントで溢れ、世界中から復活を願う嘆願書まで多数届いたとも言われています。

しかし、9年の時を経て2019年に「SL-1200MK7」として見事に復活しました。

トルク・ブレーキスピードの調整ができたり、逆回転再生ができるようになったりと、今までの操作性はそのままでさらなる進化も遂げました。

ROCK ON PRO「Technics / DJカルチャーの起点をダイレクト・ドライブ誕生に見る考察」より

個人的には引退してもしっかり戻ってくるあたりがとてもヒップホップだな〜と感じます(笑)国内外問わず大物ヒップホップアーティストは引退しても結構な割合でちゃんと復活します(そんな嬉しい裏切りを受け続けた私は「引退してもどうせ戻ってくるんでしょ?」と思ってしまいます…)

しかし「引退しても本物は必ず戻ってくる」なんてところもヒップホップの楽器っぽいですね。

次世代へ引き継がれるターンテーブル

私の中でSL-1200は「先輩から後輩へ引き継がれる楽器」でもあります。実際に私も十年ほど前の若い頃にそんな光景をよく見ていました。

しかもSL-1200に限らずここら辺の機材は一般的な中古市場価格とは別の「私情価格」で値付けされていた記憶があります。「先輩からそんなに安く売ってもらったの!?」とか、逆に「そんな値段で買わされたんだ(笑)」などいろいろな取引が行われていました。

とにかく、SL-1200シリーズはヒップホップ含めクラブミュージックの歴史を見ても本当に壊れにくいタフなターンテーブルです。そのため中古市場でもしっかりと需要があります。

もしも「ターンテーブルを実家の物置で眠らせている」「手放すタイミングを逃して次世代に引き継げなかった」など様々な事情で持て余している機材がありましたら一度「オーディオ・楽器・カメラ」専門買取ニーゴ・リユースにご相談して頂くのはいかがでしょうか。

何年も使っていない状態でも喜んで買取しております。もし音が出なくなっていたり壊れている場合でも諦めずにニーゴ・リユースにご相談ください!オーディオ・音楽好きな当社買取スタッフが喜んで査定致します!

YouTubeでも音楽とカメラの歴史を紹介していますので是非ご覧ください!

ご利用は
こちらから!

フリーダイヤル

0120-1212-25

営業時間:10時~19時
(年中無休24時間買取受付可能!)

ウェブから申し込み

かんたん査定見積
ニーゴ・リユース公式Youtubeチャンネル
ニーゴ・リユース公式Podcast