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世界的ギタリスト5名と愛用ギターをご紹介!
この記事のタイトルにふさわしい5名の選出は、非常に難しい課題でした。
音楽ジャンルによっては「この人は外せない」と思われる人物が必ず存在します。そのため、たった5名に絞るのは困難です。
そこで今回は、筆者の個人的な判断ではなく、検索エンジンで最初に表示された5名を「有名」としてご紹介したいと思います。
選出基準の1つとして、使用する検索ワードが非常に重要です。
日本語で「世界的有名ギタリスト」と検索すると、日本人ギタリストが含まれる可能性が高いため、今回は世界の共通語である英語に翻訳して検索を行いました。
使用した検索ワードは「world famous guitarist」です。
直訳そのままの表現ではありますが、この検索ワードで表示された結果をもとに選びました。さらに、2024年までに存命している人物という条件を加えて選出しています。
さてここで注意点です、同じ検索ワードで検索しても、検索エンジンやそのアルゴリズムの違いによって結果が異なる場合があります。
その際は、検索エンジンの種類や地域による影響で結果が変わったとご理解ください。また、今回ご紹介するギタリストたちは非常に有名であるため、それぞれが使用しているギターも多岐にわたります。そこで今回は、彼らの全盛期に使用していた代表的なギターについても併せてご紹介いたします。
1,ジミー・ペイジ ギブソン・レスポール・スタンダード チェリー・サンバースト 1958年製

1944年、イギリスで生まれで現在80歳のジミー・ペイジ。
イギリスを代表するロックギタリストであり、作曲家、プロデューサーとしても名を馳せています。彼はハードロックの代名詞ともいえるレッド・ツェッペリンのギタリスト兼リーダー、そしてプロデューサーとして、音楽だけでなくビジネス面でも大成功を収めました。
レッド・ツェッペリンといえば、「Whole Lotta Love」や「Stairway To Heaven」などの名曲が真っ先に思い浮かびます。バンドとしてはハードロックで語られることが多いですが、実際には幅広い音楽ジャンルを取り入れている印象もあります。
写真を見ると、とても優しそうなおじいちゃんに見えますが、その雰囲気に反してロックのカッコよさをまとい、朗らかな笑顔が印象的です。
ただ、ロックらしい狂気的な一面も垣間見えるような噂話もあったりして……どこまでが本当なのか、謎に包まれた部分もまた魅力の一つです。
ジミー・ペイジの全盛期といえば、1970年代前半が挙げられるでしょう。レッド・ツェッペリンは1968年に結成され、1980年までの約12年間活動しました。その間にリリースされたアルバムは8枚。中でも、4枚目のアルバム『レッド・ツェッペリン IV』は、累計3700万枚を売り上げる大ヒットを記録し、バンドの黄金期を象徴する作品とされています。
この時期、彼が使用していたギターがGibson レスポール スタンダードです。

このギターは言わずもがな、ギターファンなら誰もが知る有名な一本です。特に、ジミー・ペイジが使用していたとされるのは、1958年製のモデル。
現在の価格は未知数ですが、ネットオークションで見かけることはまずないでしょう。
不謹慎かもしれませんが、もし将来ジミー・ペイジの遺品として市場に出回ることがあれば、億円単位の価値がつくのは間違いありません。ちなみに、彼がこのギターを手に入れたのは1969年頃。当時、ジョー・ウォルシュから500ドル(約7万円)で譲り受けたと言われています。
7万円で手に入れたギターが今ではとんでもない価値を持つと考えると、そう簡単に手放すわけにはいきませんよね。とはいえ、「ネットオークションに出品された!」なんてニュースが流れる日が来るのを、ちょっとだけ期待してしまう自分もいます(笑)
2.エリック・クラプトン1964年製 チェリーレッド・ギブソン ES-335

1945年、イギリスで生まれ現在79歳。シンガーソングライター兼ギタリストで史上最も影響力のあるギタリストの1人として広く認められています。ローリング・ストーン誌の「史上最高のギタリスト100人」で2位、ギブソンの「史上最高のギタリストトップ50」で4位にランクインするなど、その才能は多くのランキングで評価されています。
エリック・クラプトンは、ロック界の大スターでありながら、多くのバンドを渡り歩き、そのキャリアは非常に多彩で複雑です。
ファンの中には、彼のどの時代が好きかで意見が分かれることもあるでしょう。
代表的なアルバムの1つとして挙げられるのが、ブラインド・フェイス時代の「レイラ」です。このアルバムには名曲が多く収録されていますが、中でも「Can’t Find My Way Home」は特に人気のある楽曲です。
歌詞には深いテーマが込められており、戦時中の兵士を描いたような内容にも感じられ、少し難解ながらも心に響くものがあります。
1970年頃には、彼はイギリスのバンドマンたちから「神」として崇められ、若くしてギタリストの称号を手にしていました。
そんな彼が愛用していたギターの1つが、Gibson ES-335 1964年製チェリーレッドモデルです。

Es-335についてはニーゴチャンネルのほうでレビュー動画を載せていますので、是非そちらをご覧ください。
【徹底解説】Gibson ES-335シリーズ!60年以上変わらない人気モデルのセミアコ3選をレビュー!
しかし、1964年製のGibson ES-335は、まさにコレクターズアイテムと言える存在です。リイシューモデルでも価格は100万円を超えることが珍しくなく、エリック・クラプトンに憧れる人なら一度は手にしたいと思うギターでしょう。しかし、その価格の高さから、購入をためらう方も多いかもしれません。
そんな場合には、エピフォンから発売されているES-335タイプのギターを検討するのも良い選択です。エピフォンのモデルは、Gibsonに比べて手頃な価格でありながら、しっかりとした品質を持っています。初心者や手軽にES-335のスタイルを楽しみたい方にはおすすめの選択肢と言えるでしょう。
3.ナイル・ロジャース フェンダー HITMAKER ストラトキャスター 1960年製

ナイル・ロジャースは1952年生まれで現在72歳。アメリカ出身の音楽プロデューサー兼ギタリストで、ニューヨーク州で育ちました。
幼少期からジャズに親しみ、15歳で音楽活動をスタート。
その後、アポロ・シアターで音楽監督を務め、1977年にはベーシストのバーナード・エドワーズと共にファンクバンド「シック(Chic)」を結成しました。
シックは、洗練された楽曲と力強いリズムでディスコシーンを代表するバンドとなり、多くのファンを魅了しました。
1980年代以降、ナイルはバーナードとともにプロデューサーとして活動を開始。
マドンナのアルバム『ライク・ア・ヴァージン』やデヴィッド・ボウイの『レッツ・ダンス』を手がけ、いずれも世界的なヒットを記録しました。
その後もダイアナ・ロス、デュラン・デュラン、ミック・ジャガーなど、数多くの大物アーティストのプロデュースを担当し、1980年代の音楽シーンに欠かせない存在となりました。
2018年には、25年ぶりとなるオリジナルアルバムをリリースし、大きな注目を集めました。アルバムのジャケットには、白人と黒人のモデルが登場し、その美しさとインパクトのあるデザインが話題となりました。
そんなディスコ界の帝王として知られるナイル・ロジャースが愛用しているギターは、1960年製のフェンダーHITMAKER ストラトキャスターです。
ナイル・ロジャースが50年以上愛用してきた1960年製ストラトキャスターは、まさに彼の音楽人生を共に歩んできた「相棒」です。このギターから生まれたヒット曲は数えきれず、グラミー賞を3回も受賞するほどの功績を残しています。授賞式などの公式な場でも、このストラトキャスターを手にした姿が印象的です。
そして2022年、ついにナイル・ロジャースのシグネチャーモデル「Hitmaker」がフェンダーから登場。このモデルは1960年代スタイルのストラトキャスターボディに、1959年式のネックを採用。さらに、ハードテイルブリッジが生む美しい響きや、ステージ上で輝きを放つミラーピックガードなど、細部までこだわり抜かれたデザインとなっています。
ナイルが得意とするカッティングスタイルで演奏する際、このギターは彼の象徴的なサウンドを見事に再現しています。
価格は約30万円前後。ナイルのサウンドに憧れる方、または本格的なストラトキャスターを求めている方にとって、一度チェックしてみる価値のある逸品です。興味がある方は、ぜひ楽器店でその魅力を体感してみてはいかがでしょうか?
4.ジョニ・ミッチェル マーチン D-28

ジョニ・ミッチェル1943年生まれで現在81歳。カナダ出身のシンガーソングライターで、フォーク、ジャズ、ロックなど多様な音楽ジャンルを融合させた独自のスタイルで知られています。彼女の作品はロマンスや哲学、社会的理想をテーマにし、リスナーに深い感動を与え続けています。
代表曲には「ビッグ・イエロー・タクシー」「青春の光と影」「ヘルプ・ミー」などがあり、グラミー賞を9回受賞、1997年にはロックの殿堂入りも果たしました。
ジョニはカナダ西部のナイトクラブで活動を始め、1965年にアメリカに移りツアーを開始。1968年にはデビューアルバムを発表し、一躍注目を集めました。1971年に発表したアルバム『ブルー』は音楽史に残る名盤とされ、ローリング・ストーン誌の「オールタイム・ベストアルバム500」で3位に選出。NPRの「女性が作った偉大なアルバム」では1位に輝きました。彼女の音楽は時代を超えたメッセージ性を持ち、現在も多くのアーティストに影響を与えています。
ジョニ・ミッチェルの代表曲といえば「Both Sides Now」が挙げられるでしょう。この楽曲は、近年アメリカ映画『コード あいのうた』で再び注目を集めました。物語の中で、主人公が音楽大学を目指す過程で自身の歌唱力を披露する重要な場面で歌われています。
この曲の優しいメロディと深い歌詞は、主人公の背景や物語と重なり、観る人の心を揺さぶるシーンを生み出しています。特に、感情を込めたパフォーマンスは多くの人に感動を与え、涙を誘う名シーンとして話題になりました。
「Both Sides Now」を聴いたことがない方や、映画をまだご覧になっていない方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
ジョニ・ミッチェルが愛用しているギターはマーチンのD-28です。
製造年は定かではありませんが1966年以降に製造されたものだと言われています。
さてMartin D-28もニーゴチャンネルでレビュー動画をあげています。
気になる方はこちらもご覧ください。
【徹底解説】楽器査定士がおすすめするアコースティックギター5選をレビュー!ギブソン・マーチン・オベーション
1966年製あたりのD-28となると中古価格は大体150万円前後でしょう。
気になるという方はネットオークション等をご覧ください。
5デヴィッド・ギルモア フェンダー ストラトキャスター ブラック
デヴィッド・ギルモア1946年生まれで現在78歳。
イングランド出身のギタリストで、ピンク・フロイドの中心メンバーとして知られています。幼少期からギターを始め、10代でローカルバンドに参加。その後、プロデビューを果たしたシド・バレットが活動困難となったことを受け、1968年にピンク・フロイドへ加入。ギルモアはギターとボーカルでバンドを支え、バレット脱退後はロジャー・ウォーターズとともにサウンド面でも活躍しました。
ギルモアのギタープレイは派手さよりも緻密な音作りに特徴があり、ブルージーかつ浮遊感のあるサウンドで高い評価を受けています。
「コンフォタブリー・ナム」や「タイム」のギターソロはロック史に残る名演として名高い。また、「夢に消えるジュリア」では初のリードボーカルを担当し、『神秘』や『原子心母』ではアイデアを提供しています。
ピンク・フロイドのリーダーとしても活躍し、ローリング・ストーン誌の「歴史上最も偉大なギタリスト」で第14位にランクインしています。
さてピンク・フロイドと聞くと歌詞が難しくイントロが長いなど真似するのは難しいと感じる人が多いと聞きます。
ですがやはり凄いバンドです・・・、代表作『狂気』では全米チャートに741週連続でランクインするなど、ロック界のレジェンドとして世界的名声を誇っています。
そんなバンドのリーダーとしてピンク・フロイドを支え続けるレジェンド、デヴィッド・ギルモアが愛用するギターは、フェンダー ストラトキャスター ブラックです。
デヴィッド・ギルモアが愛用するフェンダー ストラトキャスター ブラックは、ギタリストやピンク・フロイドのファンにとって伝説的なモデルです。
特に衝撃的だったのは、2019年のチャリティーオークションで、実際にギルモアが使用していたこのギターが4億円を超える価格で落札されたという出来事です。
このギターは、1970年にニューヨークのManny’s Musicで開催されたコンサートでスポットライトを浴び、その後ギルモアの音楽活動と共に歴史に刻まれました。
また、このブラック・ストラトキャスターを元にしたギルモアのシグネチャーモデルも登場しており、価格は約150万円とされているため、ギター愛好者やピンク・フロイドファンにとっては注目のアイテムです。
まとめ
ここまで、5名の世界的ギタリストをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?正直なところ、彼らはそれぞれがレジェンド級の存在であり、その業績や影響を語る際に、省くべき部分を見つける方が難しいと感じました。
また、彼らの音楽を再度聴いてみると、現代に生きる私たちにも強く響くものがあると実感します。時代を超えて共鳴するそのサウンドは、まさに不朽の名作と言えるでしょう。
彼らのようなレジェンドたちには、これからも長く元気でいてほしいと強く感じました。
最後に、ニーゴ・リユースではギターやベースなど楽器の専門買取を行っております。以前はバンドをしていて弾いていたが、最近は弾いていないな、新しいギターがほしいから元手にしてみようかなとお考えの方は、ぜひニーゴリユースにご相談ください。どんなに古くて劣化している状態でも、商品1点から専門スタッフが無料で出張査定いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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