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【徹底解説】オーディオ好きが憧れる名機スピーカー!JBL 4343をレビューしてみた!
本日は、当社で実際に買取したこともあるJBLのスピーカー、JBL 4343についてご紹介します。
JBL製品のラベルには、創業者であるジェームス.B.ランシングのイニシャルを用いた『JBL』という3文字のロゴが印字されています。ブランドを代表するロゴは、誰もが一度は見たことがあるのではないでしょうか。
JBLは、世界有数の高品質な音響製品の会社として知られており、革新的な技術を用いて数々のヒット製品を世に生み出してきました。
JBLの消費者向けの製品では、家電量販店などでもよく見るサラウンドバータイプのスピーカーやBluetoothスピーカー等、色々なラインナップを展開しており、プロ向けの商品ではPA、レコーディングスタジオ、コンサートホール等の音響設備で迫力のある音を楽しませてくれる製品を提供しています。
JBLとは?
JBLは韓国のサムスン電子傘下の音響機器製造会社で、アメリカに本拠地を置いています。
JBLは元々はアルテックの副社長をしていた、James B. Lansing(ジェームス・B・ランシング)により1946年に設立されました。
ジェームスB.ランシング氏は、JBLの創業以前より音響エンジニアとして劇場用スピーカー等を開発していました。
その技術や知識、経験を活かして家庭用の音響機器をはじめ、プロ向けの高性能な放送用機器や業務用機器などの幅広いジャンルにおいて、非常に優れた音響機器を提供してきました。
JBLのスピーカーで代表的なものといえば、今でも名機中の名機、最高級のスピーカーの一つとして知られているD44000 通称 パラゴンが有名でしょうか。
パラゴンは、1958年に発売されたJBL社で初の3Wayオールホーン形式の左右一体型スピーカーです。

独特な音質の広がりがあり、まるで劇場で音を聞いているかのような気分にさせてくれるスピーカーです。パラゴンの製造には高い木工技術を要し、1基ずつJBLの工房で製造されていました。
1958〜1983年の25年間で約1000台製造され、最後の1台が売れた1988年まで販売されていました。
パラゴンは大きく分けて前期・中期・後期に分かれており、年代によって使用されているユニットが違います。同じパラゴンでも初期モデルは現存数も少ない為、プレミアがついており非常に高値で取引されています。
さて、そんなパラゴンと平行して販売されていたスピーカー、JBL4343が本日の本題です。
JBL4343について
JBL 4343は、ロックやジャズを好んで聞く方が一度は通ったスピーカーではないでしょうか。
発売当時、日本でも大ヒットした製品だったようです。
- 38cmウーファーの2231A
- 25㎝コーン型ウーファー2121
- ミッドレンジはドライバー2420
- ホーン2307
- 音響レンズ2308
- トゥイーターは2405を搭載
- 内蔵ネットワークを使用した4wayモニタースピーカー
低音と力強い音質が特徴で、音質の性能の割にはコンパクトなデザインになっています。
JBL 4343はオーディオファンの憧れのスピーカーの一つでした。
音質にこだわりを持つ方にも対応できる製品となっていて、内蔵ネットワークは使わず、バイアンプ駆動(スピーカーの接続法で、低域と高域ドライバーに分け、それぞれ独立したアンプで駆動させること)も可能です。
また、各処の設置方法もユーザーの好みや、部屋の設計仕様に応えらえるようにトゥイーターの左右入れ替え、ウーファー以外をマウントしたバッフル板ごと、90°回転させることも可能でした。

JBL4343の外装の色は、上記のウォルナットにブルーグリル仕上げの他にグレーにブラックグリル仕上げと、2種類のラインナップが展開されていました。
グレーの筐体は音楽スタジオでのラージモニターに、ウォルナットの筐体はご家庭のリスニングルームにマッチするデザインではないでしょうか?個人的な感覚なのですが、ウォルナットの筐体の方が当社での査定数が多いような感触がありますね。
実は私も実際にJBLのモニタースピーカーをリビングで使っています。
さすがに、JBL4343は私のリビングには大きすぎたので、JBL4305Hという20㎝ウーファーの小型のものを所有しています。
配色は今回買取したスピーカーと同じでウォルナットにブルーグリル仕上げです。
JBLのスピーカーの象徴であるようなこの色合いを以前にどこかで見て、一目惚れしていたのだと思います。所有して10年ほどになりますが、1か月のうち、1,2回しかスピーカーを鳴らしていません。もっと鳴らしてあげないとなぁ、と思う次第です。
スピーカーの宿命エッジの劣化
ここからはJBL4343のエッジについてお話ししていきます。
JBL4343は製造から40年以上経っており、査定をさせていただくとほとんどのケースでウーファーの円周部分のエッジがボロボロになった状態でした。

この、エッジがボロボロになってしまう現象は加水分解といわれ、新品状態からもって5年とされています。査定したお客様の中でもサランネットを一度も外したことが無く使用されていて、査定の際に初めてサランネットを開けた中の様子を見て、びっくりされる方もいらっしゃいました。
これは、JBL4343に限らず、ウーファーに『ポリウレタン』のエッジを採用しているスピーカーの全てに当てはまることです。
もちろんスピーカーの周りの環境によっても状態は変わってきますが、湿気っぽさと乾燥を繰り返す日本の気候にはポリウレタン製のエッジはマッチしない部分があるのかもしれませんね。
エッジの修繕は、専門の工房に頼むと1本4万円以上かかるモデルもありますが、それをしてでも使いたい!という方がいらっしゃるのも事実です。
まとめ
今回はJBLの 4343 についてレビューしましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事の内容はYouTubeでもレビュー動画をのせていますので、是非ご覧ください。
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