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フィルムカメラの最高峰!Nikon ニコン Fシリーズ完全ガイド|中古市場で今なお人気の理由を紹介
こんにちは、撮ることもですが眺めることも好きな、シャッター音フェチのまこTです。
私は普段、ニーゴ・リユースの査定スタッフとして、ニコンをはじめとしたカメラ・楽器・オーディオ機器などを毎日のようにお客様宅で拝見させていただいています。
特に最近お譲りいただく機会が多いのが「Nikon(ニコン)のフィルム一眼レフカメラ」
中でも、プロフェッショナルから絶大な信頼を集めた「Fシリーズ」は、今でも中古市場で高い人気を誇る名機揃いです。
同じメーカーで揃えている方、舶来カメラと混ぜて使う方、限定モデルだけを追いかけている方など、ニコンファンにもさまざまなスタイルがありますが、「Fシリーズ」に関しては誰もが一目置く存在。
今回は、Nikon F、F2、F3、F4、F5、F6までの歴代フラッグシップモデルの魅力を、当時の機能や特長とともにご紹介します。さらに、F2 TitanやF3 Limitedなどの特別モデルや周辺機器にも触れています。
あなたのご自宅に眠っているそのニコン、実はとても価値のある1台かもしれません。ぜひこの記事を通じて、「もう一度フィルム一眼レフの魅力に触れて」みてください。
目次
プロフェッショナル向けフィルム一眼レフ(Fシリーズ)の概要
ニコンではFの後、数字一桁の機種をフラッグシップ機として位置づけています。(初代はFのみの表記です。)
・モデル一覧
F(1959年) – Nikon初の一眼レフ
F2(1971年) – メカニカルシャッター搭載
F3(1980年) – 初の電子シャッター搭載
F4(1988年) – 初のオートフォーカス対応
F5(1996年) – 高性能AF・高速連写
F6(2004年) – 最終モデル、電子制御の完成形
他 特別モデル
・使用用途
報道機関
記録撮影
過酷な条件下での撮影
それでは、実際の写真を交えてご紹介致します。
1.Nikon F (1959年発売)

- 発売年: 1959年
- 特徴: Fシリーズの初代モデル。35mm一眼レフカメラの名作として、プロフェッショナルにも愛用された。
- シャッタースピード: 1秒~1/1000秒、バルブ機能
- ファインダー: 一眼レフで、交換可能なファインダーを装備
- レンズマウント: Nikon Fマウント(後のすべてのFシリーズと互換性あり)
- ボディ構造: 金属製で頑丈、シンプルなデザイン
- 特徴的な点: 高い耐久性と精度を持ち、プロの現場でも信頼されていた
2.Nikon F2 (1971年発売)

- 発売年: 1971年
- 特徴: Fシリーズの進化版で、完全な機械式カメラ。露出計が内蔵され、精度が向上。
- シャッタースピード: 1秒~1/2000秒、バルブ機能
- ファインダー: 交換可能なファインダー
- レンズマウント: Nikon Fマウント(Fシリーズレンズとの互換性)
- 露出計: セレン光電池式、マニュアル露出計
- 特徴的な点: 堅牢で信頼性が高く、業務用でも活躍。F2 Photomicバージョンでは、TTL露出計が搭載され、精度が大幅に向上。
3. Nikon F3 (1980年発売)

- 発売年: 1980年
- 特徴: 電子制御式のシャッターとTTL露出計を搭載し、より多機能化。全自動露出とマニュアル露出の両方に対応。
- シャッタースピード: 1秒~1/2000秒、バルブ機能
- ファインダー: 交換可能なファインダー
- レンズマウント: Nikon Fマウント
- 露出計: セミオート(絞り優先、シャッター速度優先)やマニュアルで使用可能
- 特徴的な点: 一眼レフカメラとしては初の完全電子制御式。防水性能もあり、プロフェッショナルの過酷な現場でも使用された。
4. Nikon F4 (1988年発売)

- 発売年: 1988年
- 特徴: もっとも進化したプロフェッショナル向けカメラ。オートフォーカスと高速連写を搭載。
- シャッタースピード: 1秒~1/8000秒、バルブ機能
- ファインダー: 交換可能なファインダー
- レンズマウント: Nikon Fマウント
- 露出計: 3Dマトリックス露出計、分割測光、スポット測光
- オートフォーカス: 初のFシリーズオートフォーカス搭載(AF-Sレンズ対応)
- 特徴的な点: 高速連写機能(最大5.7コマ/秒)と優れたオートフォーカス性能。プロ用に求められる耐久性と性能を備えている。
5. Nikon F5 (1996年発売)

- 発売年: 1996年
- 特徴: F4の後継機で、さらに進化したオートフォーカスや測光システム。高速連写や高精度なAFが特徴。
- シャッタースピード: 1秒~1/8000秒、バルブ機能
- ファインダー: 交換可能なファインダー
- レンズマウント: Nikon Fマウント
- 露出計: 3Dマトリックス測光、スポット測光など、精度がさらに向上
- オートフォーカス: 5点AF(後期にはさらに進化したモデルも)
- 特徴的な点: 高速連写(最大8コマ/秒)や極限の精度を誇るオートフォーカス性能を搭載。完全にプロ向けで、信頼性が非常に高かった。
6.Nikon F6 (2004年発売)

- 発売年: 2004年
- 特徴: フィルムカメラの最終モデル。デジタル時代の進展と共に登場し、最先端の技術をフィルムに融合。
- シャッタースピード: 1秒~1/8000秒、バルブ機能
- ファインダー: 交換可能なファインダー(新しいファインダーが選べる)
- レンズマウント: Nikon Fマウント
- 露出計: 3Dマトリックス測光、スポット測光など、非常に精度が高い
- オートフォーカス: 5点AF、最新のAF技術を搭載
- 特徴的な点: 非常にコンパクトで、デジタルカメラの技術を組み合わせた最後のフィルムカメラ。フィルムの深みを求める写真家にとって、現代でも高く評価されている。
- 2020年10月まで名取市にある『仙台ニコン』での製造でした。
番外編 特別モデル
チタンモデル
別メーカーのチタン”カラー”ではなく、外装にチタンを採用したモデル。
素材として金属製カメラの外装によく使われる真鍮(亜鉛と銅の合金)よりも約50%軽い他、鋼鉄に近い耐久性を持つのが特徴。
内部防滴性能が通常モデルよりも高く設計されています。
当時販売期間も短く、価格も5万円高かったのですが、カメラマニアにはたまらない逸品だった用です。
F2 Titan

F2 Titan ノーネーム

F3/T


Pモデル
ProfessionalかPressのPかは定かではありませんが、
ニコンのニコン報道機材課に登録したユーザー向けに販売されていたモデルといわれています。
F3との違いは、
・ファインダーカバーにチタンを採用
・ストロボ用ホットシューを搭載
・シャッタースピードダイアルの高さをかさ上げ(操作性向上を目的としているようです)
一般ユーザーが手にすることができないモデル、世の中になかなか出てこないお品物、ということで機械式カメラの中でも特に人気の一台です。

F3 Limited

周辺機器
さらに、プロ向けのフラッグシップ機として様々な撮影条件に対応させるために少しレアなオプション品もありました。
アクションファインダー

あまり現場で使用した人は少ないといわれている、レアアイテム。
手のひらに乗るサイズではありますが、ニコン製のカメラボディよりも値がついてしまうことがあります。
ウエストレベルファインダー

被写体を真上から覗くスタイルで使用するためのファインダー。
中判カメラに多く採用されたアクセサリです。
被写体が緊張しなくなる効果があるとかないとか?
最後に
もし、ご自宅に、ここにあるカメラと同じものがあるかも!
もう使ってないなぁ、捨てるには忍びない
なんだかカメラと一緒に細かい付属品があるけど、よくわからない。
とお思いでしたら、ご自宅まで無料査定に伺いますので、
ぜひともニーゴ・リユースに買取をお任せください。
次にほしい方への橋渡しをさせていただきます。
なお、書いている本人が一番欲しいのは・・・F2 Titan Noname 。
シャッターフィーリングと音は、F3が好きです。
YouTubeでも音楽とカメラの歴史を紹介していますので是非ご覧ください!




