かんたん査定見積
フリーダイヤル
営業時間:10時~19時(年中無休24時間買取受付可能!)

高額買取が狙えるSelmer(セルマー) とは?アメセルとフラセルって何?

自宅に眠るSelmer(セルマー)のサックス がどれくらいの価格で売れるのか知りたい、本当にそんなに高額買取してもらえるの?と疑問を持たれている方も多いのでは?今回は高額買取の大きなポイントであるフラセルとアメセルの違い、高額買取を狙えるモデルについてご紹介します。

2つのSelmer。フラセルとアメセルって何?

代表的なサックスメーカーの一つであるSelmer(セルマー)ですが、中古市場でSelmerのサックスを探していると必ず出てくる言葉があります。フラセルとアメセルです。フラセルはフランスのSelmer、アメセルはアメリカのSelmerの略で日本だけで呼ばれる略称ですが、楽器としてどんな違いがあるかを知るためにはSelmerというブランドの歩みを軽く頭に入れておく必要があります。

まず現在製造されているSelmer製品はH.Selmer社(ヘンリー・セルマー・パリ社)からリリースされています。ヘンリー・セルマーが1885年にパリで創業した老舗楽器メーカーです。H.Selmer社が創業すると、アメリカでクラリネット奏者をしていた弟のアレクサンダー・セルマーがニューヨークでH.Selmer製品を売るための店を開きました。これがフラセルとアメセルが別れるそもそものきっかけです。

その後、フランスのH.Selmer社とアメリカのSelmer USA社はそれぞれ独自の道を進みますが、一つ大きな接点がありました。それはH.Selmer社で製造したバラバラの状態のサックスの部品をSelmer USA社が仕入れ、米国現地で組み立て加工する「ノックダウン生産」を行なっていたこと。第二次世界大戦後から1980年代まで続くSelmer USA社のノックダウン生産によって、今でもビンテージサックス市場で人気を集めるアメセルが生み出されました。

その後、Selmer USA社は楽器メーカーのM&Aを進め、巨大コングロマリットとして規模を拡大していきます。現在はスタインウェイ・ミュージカル・インスツルメンツのグループ会社であるConn-Selmer社(コーン・セルマー社)としてセルマーUSAの名残が残っています。

フランスのH.Selmer社は創業から変わらず管楽器の製造を続けており、現在新品のサックスでSelmerというと、基本的にはH.Selmer社からリリースされた製品をさします。中古に関してはSelmerと一口に言っても、フラセルとアメセルという2つの異なる性質の製品があると覚えておきましょう。

フラセルとアメセルそれぞれの特徴

さて、フラセルとアメセルにはそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。見た目と音から探っていきます。

フラセルはクラシック演奏者によく使われる

まずフラセルは「明るい、クリア、歯切れが良い、力強い、太い、澄んだ」といった音色が好きな方から支持を集めています。クラシックやポップス、フュージョンのような良い意味でのアクがなさを求められるジャンルのプレイヤーに多く使われる印象です。

フラセルは基本的にサックス本体のどこを探してもPARIS以外の地名の刻印は入っていません。例外として代理店として存在したセルマー・ロンドンの「LONDON」という刻印が入っているものがありますが、楽器としてはフラセルと個体差はなく、販売代理店が違うことを記してあるだけです。

フラセルの本体を装飾する塗装はラッカー焼き付けです。ラッカー焼き付けは塗膜が厚いため腐食に強いという特徴があります。色合いは明るめでゴージャスな雰囲気があります。

アメセルはジャズ演奏者によく使われる

アメセルは「ザラつき、ツヤ感、レスポンスの速さ、渋い、ダーク、個性的」といった音色が好きな方から支持を集めています。存在感とパワー、スピード感あるプレイが求められるジャズプレーヤーに熱心なファンが多いです。スピード感はキィアクションが低めにセッティングされていることで速いフィンガリングが楽なことから実現しています。

アメセルは例外もありますが、サックス本体に「U.S&CAN」という刻印が入っています。他にNEW YORKという地名やINDIANA ELKHARTといったその時代の製造地の地名も入っています。

アメセルの本体を装飾する塗装はラッカー吹き付けの自然乾燥です。この方法だと腐食や剥げは起こりやすいですが、楽器の音抜きや鳴りがよくなる傾向があります。アメセルがパワーが必要なジャズ向きといわれる所以です。

フラセルとアメセルはどちらが高額買取を狙えるか

フラセルは現在でもH.Selmer社によって新製品がリリースされており、フラセルとして脈々と続く特徴は引き継がれていますが、アメセルは現在新製品は手に入りません。前述したノックダウン方式による製造は80年代末で終了したからです。

現在でもConn-Selmer社でサックスの製造自体は行われていますが、一般的にSelmerと呼ばれるものとは全くの別物かつ、アメセルと呼ばれることもありません。つまり、アメセルとは1940〜1980年代の間にSelmer USA社によってノックダウン方式で製造されたサックスに限定されます。

中古市場でビンテージ品しか手に入らないアメセルはやはり高額買取に繋がりやすいです。例えばアメセルの中でも最も人気があるモデルと言える「 A.SELMER MARK VI」は100〜150万円程度で中古市場で販売されています。

以前ギブソンギターの買取記事でも紹介したように中古楽器の買取楽器は販売価格の2〜3割程度が一般的ですが、販売価格が高額な楽器に関しては、この一般的な割合を大幅に超えた高額買取が期待できます。もちろん状態などによって違いはありますが、かなり夢があるのは間違いありません。

逆にフラセルの場合は同じ「MARK VI」でも販売価格が60〜100万円程度。買取価格は15万円~といったところでしょうか。もちろん高額であることは間違い無いのですが、今でもH.Selmer社が現存しているメーカーであり、楽器として機能が優れたものが生み出され続けていることもあって、アメセルほど希少性の面では評価されていないことがわかります。

中古市場で特に人気のあるSelmerのラインナップ

アメセルもフラセルもベースは同じ部品を使っており、中古市場で人気のあるラインナップも大きく変わりません。また、大量に生産された時代のモデルはやはり中古市場にも多く出回ります。今でも比較的よく出回り、価格も安定しているのは以下の2つです。

MARK VI

Selmerの名機は何かという話題になるとまず出てくるのがMARK VIです。当時としては画期的だったテーブルキーへの連動式の採用、キー配列の合理化、コンパクトなキーとスムーズなキーアクションなど、現代のサックスの基本形となりました。20年近く製造され続けたため、製造年によってマイナーチェンジが繰り返されておりMARK VIと言っても全てが同じ個体ではありません。

アメセルの場合、中古市場での販売価格は100〜150万円程度

フラセルの場合、中古市場での販売価格は60〜90万円程度

です。

MARK Ⅶ

MARK VIの後継機であるMARK Ⅶも中古市場でよく見かけます。こちらは賛否両論という形でMARK VIのファンからは批判されることもあるようです。重量が重くなり音のパワーが上がった、キーも大きくなったということで一気に最大音量まで吹けるというところで評価される一方、抑揚がなくなり繊細なプレイができない等の欠点も言われます。とはいえ、これは好みです。

アメセルの場合、中古市場での販売価格は50〜80万円程度

フラセルの場合、中古市場での販売価格は40〜70万円程度

です。

Selmerの売却を検討するならまずは無料の買取査定を!

今回ご紹介したようにSelmerのサックスは、中古市場でも人気があり高額買取が期待できます。もしご自宅に最近使用していないSelmerがあるなら、売却を検討してみてはいかがでしょうか。Selmerほどの高値がつく楽器であれば、新しい楽器購入の資金としても計算できるはずです。

ニーゴ・リユースではSelmerの買取を積極的に行っております。MARK VIをはじめとしてよく査定および買取をご依頼いただいておりますので、価格だけでも知りたいという方はまずは無料の買取査定にお申し込みいただければ幸いです。ご自宅まで当社のプロ査定士が伺わせていただきます!

査定申込バナー

ポッドキャストでもオーディオ・楽器・カメラについて話しているのでぜひお聞きください。
↓↓画像をクリックするとポッドキャストにジャンプします↓↓

キニナルラジオ
ご利用は
こちらから!

フリーダイヤル

0120-1212-25

営業時間:10時~19時
(年中無休24時間買取受付可能!)

ウェブから申し込み

かんたん査定見積
ニーゴ・リユース公式Youtubeチャンネル
ニーゴ・リユース公式Podcast