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【レビュー】超ド級 MICRO レコードプレーヤー SZ-1TVS をレビューしてみた!
今回はニーゴ・リユース仙台店(宮城県仙台市泉区松森太子堂)で買取したレコードプレーヤー『MICRO SZ-1TVS』をレビューします。
マイクロ精機の歴史から『MICRO SZ-1TVS』のデザインや機能はもちろん、アンプやスピーカーのセッティング例もご紹介しますので、是非ご覧ください。
目次
マイクロの歴史
マイクロ精機は主にレコード針やオーディオアクセサリー等の関連部品を取り扱っていた長岡時計用部品製作所(現 株式会社ナガオカ)から1961年に独立し、当初は時計や計測機器のメカ部分を生産する企業としてスタートしました。
その技術力をベースに、1968年からはレコードプレーヤーと関連製品の生産に特化していき、最盛期には月産1万3000台もの機器を生産していました。
当時から輸出先でも高い評価を受け、欧州では高級品メーカーとしての地位を確立していました。
1980年代にコンパクトディスク等のオーディオソースの普及が進むなか、1986年には初のCDプレーヤーも発売しました。
並行してアナログプレーヤの分野でも、回転時にプラッターを空気で浮上させる機構やディスクを吸着させる機構の導入により振動を排除するといった、マニア心をく
しかし、1992年のCDプレーヤCD-M2000Xの発売を最後に企業は規模を縮小。
2015年にはみなし解散し事実上の廃業となりました。
マイクロ精機は無くなりましたが、これらの高度な技術と革新的な製品は当時のオーディオ愛好者やコレクターたちにとって、印象的で大変貴重なものとなっています。
SZ-1TVSについて
さて、今回買取をさせていただいたターンテーブル『MICRO SZ-1TVS』について簡単にご紹介いたします。
SZ-1Tはプラッターの部分がステンレス製の『SZ-1TVS』と砲金製の『SZ-1TVG』の2種類で展開していました。ただ、マイクロ精機が理想を追及した結果、当時価格170万円とあまりにも高価になりすぎた為か、後に発売したSX-8000Ⅱに覇権を奪われてしまった幻のモデルでもあります。
ステンレス製はそれだけで自重28kg、砲金製は22kgと重量がありますが、更にターンテーブルを支える亜鉛製フレームを合わせると合計88kg(砲金製は82kg)と超弩級の名に恥じない総重量を誇るレコードプレーヤーシステムです。
今回当社が買取したのはステンレス製の『SZ-1TVS』となりますので、こちらをベースにレビューをします。
ダイレクトモーター搭載機種は自身で回転することが出来ますが、同機種のターンテーブルは糸巻き式の為、単体で稼働させる事が出来ないのでモーターユニット「SZ-1M」が必要となります。(こちらも単体で当時298,000円という高額設定です。)
このSZ-1Tの最大の特徴は「エアーベアリング方式」と呼ばれる、1981年発売のSX-8000で初めて採用された方式を採用しています。
「エアーベアリング方式」とは、中央部からターンテーブル周囲に向かって放出される空気によって、超精密加工で完璧な平面性を得たプラッター底面と硬質ガラスのベース面との間にわずか30μ(3/100mm)の空気膜を生み出し、ターンテーブルがベースから浮き上がりスムーズな回転を実現するというもので,マイクロ精機の精密な金属加工技術の成果でした。
この方式により一切の振動が空気膜によって遮断され、ターンテーブルは完全な無振動状態に置かれるという画期的なものでした。
また、高級ターンテーブルでは至って普通な事ではありますが、トーンアームはもちろんカートリッジも別売りとなっているので、更に数万円~数十万円の設備投資が必要なのは言うまでもありませんね。
SZ-1TVSに組み合わせるアンプやスピーカーは?
この機種自体が珍しくパワーがあるターンテーブルなので非常に悩みましたが、今回は『クラシック』を鳴らすことを前提に個人の独断と偏見で考えました。
こっちの方がいい!というご意見もあると思いますが、あくまで個人の見解として参考にしてください。
①プリアンプ【 mark Levinson No.32L 】
1999年に発売されたマークレビンソンがリファレンスの称号を与えた初めてのリファレンスプリアンプ。
音質はもちろんですが、個人的にはコントローラーの削り出しアルミブロックと分厚いアルミパネルで校正されたデザインが大好きです。
②パワーアンプ【 mark Levinson No.334L 】
マークレビンソンのプリアンプにはマークレビンソンのパワーアンプを。
このパワーアンプNo.334Lは音の表現がとても細かく、特にピアノに関しては目の前で弾いているかのようなリアルさで奏でてくれるのでこの1台をおススメします。
③スピーカー【 TANNOY Westminster ROYAL 】
クラシックを聴くスピーカーと言えばタンノイをおススメします。
タンノイは真空管アンプとの組み合わせじゃないとダメだ!と思う方も多数いらっしゃると思いますが、是非1度マークレビンソンとタンノイで聞いてみてください。
私としても半信半疑な部分もありましたが、想像していたより合うなと思いました。
③スピーカーケーブル【 TRANSPARENT 2162XL 】
ケーブルのお話をすると非常に長くなるのでここでは割愛いたします。
今回はオーディオマニアにも人気の高いTRANSPARENTのケーブルをおススメします。
⑤オーディオラック【 TAOC タオック SS-4 】
オーディオ機器自体に重量があるので耐荷重を考慮する必要はありますが、個人的にはオーディオラックはズバリ自分好みのデザインやお部屋に合わせて選ぶのが1番いいと考えます。なのでオーディオ専用ラックじゃなくてもいいと思っています。
いかがでしょうか?
賛否両論はあると思いますが、あくまで個人の主観で選んだものをおススメしてみました。
固定概念に囚われず色々な視野で自分好みにカスタマイズして音楽を楽しむのがベストだと思いますので、いろんな可能性を探ってみるのも良いですね!
その分お金が掛かりますが(笑)
まとめ
マイクロ精機のターンテーブルSZ-1TVSについてレビューしました。
冒頭にも書きましたが、SZ-1TVSは非常に高価なレコードプレーヤーシステムで中古市場でも中々お目に掛かれない『幻』の一品と言っても過言ではありません。
今回は非常に貴重な体験をする事が出来ましたが、SZ-1TVS意外にもたくさんの素晴らしいレコードプレーヤーがあるので、気になった方は是非アナログレコードの素晴らしさに触れていただければと思います。
今回の記事の内容はYouTubeでもレビュー動画をのせていますので、是非ご覧ください。
またニーゴ・リユースではどんなに古くて劣化している状態のオーディオ機器でも、商品1点から専門店のスタッフが無料出張査定でお伺いし、1点1点丁寧に査定いたします。
お買い換えの際はもちろん、しばらく使用していないものでも是非お気軽にニーゴ・リユースに無料査定・買取をご相談下さい。
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