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真空管の仕組みとメーカー、人気機種について徹底解説!
聴いている時間もあまりないのに、オーディオは形から入るオーディオマニア、まこTです。
読者の皆様の中には、真空管アンプを中心としたオーディオシステムを構築されている方も多いかと思います。
私も、少し前まで真空管アンプを使っていました。、
機器の故障や、入れ替えなどいろいろ考えたところ、トランジスタのプリメインアンプで一旦落ち着いたのですが、真空管アンプにハマっていたときに、いろいろ調べたことをまとめたのでご紹介いたします。
目次 [非表示]
真空管とは
真空管とは、内部が限りなく真空で、電極とガスを封入した中空の管のことを指します。
一般のご家庭で昔大活躍していたブラウン管テレビの中身も大型の真空管です。
一般的にガラスの容器の内部に複数の電極があり、内部は真空もしくは低圧で、希ガス・水銀を封入しています。
電極を高温にして、電子を放出、発振・変調・検波・増幅等の作用を行うことができる電子管を総称して真空管と呼びます。
オーディオやラジオに興味がない方には、裸電球のように見えるようです。
(査定の合間の雑談で、電球みたいなのがいっぱいあって、割って全部すてちゃったなんて、もったいない話も・・・)

↑このように元箱がない状態で査定させていただくことも多々あります。
歴史は古く、エジソンが白熱電球の実験中に発見したエジソン効果(1884年)が始まりのようです。
後ほど紹介しますが、1904年にフレミングが二極真空間を、1906年にリー・ド・フォレストが三極真空間を発明しました。
現在80代の方のオーディオ変遷を伺うと、
10代で真空管ラジオに、


20代で無線機に憧れ

<無線機写真>
30代で真空管アンプに熱中し、

子育てが一段落し、60~70代にもう一度真空管アンプに戻って来たなんて話を、
お客様に聞かせていただくことがあります。

近代のトランジスタのアンプを『石』、真空管のことを『球』と呼び、
ソケット式の真空管は入れ替えが比較的容易なことから、同一規格の真空管でも、メーカー・生産国の違いを体感できる『球ころがし』と呼ばれる真空管オーディオの楽しみもあります。
代表的な真空管の種類とは?
真空管の形状で分類すると、代表的なもので下記の通りです。

ナス管 ~1930年代
ST管 1930~1950年代
GT管 1940~1950年代
mT(ミニチュア管)1950年代~末期
代表的な真空管の型式
直熱型三極管 300B
ふくよかな中音域と重厚な低音が魅力の300Bと言われ、今でも根強い人気があります。

真空管アンプに憧れや、使ったことがある方なら一度は見たことがあるのではないでしょうか。
WE(Western Electric)社の300B 木箱入。
輸入代理は、エレクトリ。
国内販売をトライオードが2021年11月より再開しました。
双三極管(プリ管)12AX7 12AU7

真空管アンプのプリ管として比較的多く、使われます。
型式により歪みの性能が変わるため、ギター・アンプの増幅でも使われます。
多極管EL34/6CA7(パワー五極管)

高出力を得られるため、大きな出力を要する場合や
あまり推奨はされなかったようですが、ギター・アンプにも採用されていました。
多極管 KT88

イギリス生まれのビーム出力管。
構成にもよりますが力強さというよりは、音楽的な表現が得意とされているようです。
真空管のメーカーは?
世界中に真空管メーカーは存在します。
もちろん日本国内でも今よく耳にするメーカーが昔は真空管を作っていました。
主な利用は、ラジオ・無線機・テレビです。
以下に、現在も流通しているメーカーを中心にご紹介します。
アメリカ
WE(Western Electric)
GE(General Electric)
RCA
レイセオン
ELECTRO-HARMONIX エレクトロハーモニクス
日本
高槻電器工業株式会社
松下(現 パナソニック)
マツダ(現 東芝)
日立
日本電気(現 NEC)テン(現 富士通)
中国
PSVANE (プスヴァン)
曙光電子
ロシア
Svetlana (スヴェトラーナ)
SOVTEK
スロバキア
JJ Electronics(旧TESLA社から引き継ぎ)
KR Audio Electronics
ドイツ
TELEFUNKEN(テレフンケン)
SIEMENS(シーメンス)
ELROG(エルログ)
イギリス
MULLARD(ムラード)
オランダ
PHILIPS(フィリップス)
真空管アンプのメーカーは?
真空管単品だけではなく、真空管アンプも製造しているメーカーがあります。
数多くあるオーディオ買取店でもよく名前がでてくるメーカーなので、
耳にしたこと、見たことがあるのではないでしょうか。
LUXMAN ラックスマン(日本)

1925年創業
DENONに次ぐ創業99年という歴史を持ち、ピュアオーディオ製品において強いブランド力を持っています。
その音は、俗に『ラックストーン』と呼ばれています。
現行ラインナップはこちら → ラックスマン株式会社|プリメインアンプ、プリアンプ、パワーアンプ、真空管アンプ等、オーディオ機器のご案内 – LUXMAN
UESUGI 上杉研究所(日本)

1971年創業
オーディオ好きなら知らない人はいないであろう、上杉佳郎氏により設立。
オーディオアンプにおける真空管の優位性を主張し、いまもなお、ユーザーの支持を獲得しています。
現行ラインナップはこちら → 真空管アンプの上杉研究所 | UESUGI (uesugilab.co.jp)
TRIODE トライオード(日本)

1994年 有限会社トライオードサプライジャパンとして設立。
300Bを採用したVP-300BDが有名で、後発メーカーながらも性能はよく、価格帯としてハードルが低めなイメージ。2021年には、米国ウエスタン・エレクトリック(WE)社 WE-300Bの日本国内総販売元となり、オーディオファンの期待も大きいです。
現行ラインナップはこちら → 株式会社トライオード | 真空管アンプ、オーディオ、スピーカー販売 修理 (triode.co.jp)
SUNVALLEY サンバレー(日本)

1998年真空管アンプキット専門店としてスタート。
完成品だと、比較的高額になってしまうアンプを、あえてキット化し、
自作オーディオファンにも”モノづくりの楽しさを一人でも多くの人に!”をスローガンに、製品を提供しています。
現行ラインナップはこちら → 商品一覧ページ / SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋)[真空管アンプ,オーディオ,スピーカー販売] (kit-ya.jp)
ELEKIT エレキット(日本)

1973年嘉穂無線株式会社のホビー事業部として電子工作キットを販売開始したのが始まりです。
2002年には完全独立し、イーケイジャパンとして真空管アンプキットを販売。
低価格なモデルから、憧れの真空管アンプを作る楽しみも提供しています。
現行ラインナップはこちら → エレキット | 株式会社イーケイジャパン (elekit.co.jp)
AIR TIGHT エアー・タイト(日本)

引用:AIR TIGHT ATM-1 2024 edition 製品サイト
ATM-1 2024 edition of AIRTIGHT-A&M-japanese (airtight-am.net)
1986年にLUXMANから独立し、エイ・アンド・エムとして創業。
海外での高い評価とともに、日本国内でのハンドメイドによる丁寧な製品づくりを実現しています。
これから真空管アンプを購入するなら、AIR TIGHTかな!と思ってしまえるほど、
製品の美しさが際立っています。
高槻電器工業(日本)

引用:Stereo Sound TA-S01紹介サイト
高槻電器工業、自社製真空管を搭載したパワーアンプ「TA-S01」を10月発売 – Stereo Sound ONLINE
1957年設立。
1979年以来止まっていた日本国内の真空管の歴史を、2010年リリースしたTA-300Bで再稼働させたメーカーです。
唯一無二の国産メーカーとして、TA-300B、TA-274B、TA-2A3、さらに特性を最大限発揮させるシングルパワーアンプ TA-S01を販売。
完全国産のアンプがほしい方は検討してみてはいかがでしょうか?
アストロ電子企画(日本)

重量級の高級部品を手作業かつ空中配線で仕上げるメーカー。
表からよりも、シャーシ内部の配線は圧巻。
シャーシ一つとっても、細部にわたる防振加工がこだわりのポイントです。
現行のラインナップはこちら → アストロ電子企画 (astor-denshikikaku.net)
McIntosh マッキントッシュ(アメリカ)

1949年マッキントッシュ・ラボ設立。
国内への輸入販売権はエレクトリ。
最近のプリメインアンプ・パワーアンプは何と言っても、ブルーアイズと呼ばれるパワーメーターと
ガラス製のフロントパネルが特徴です。
JBLのスピーカーと組み合わされることが多く、いまもなおオーディオファンからの絶大な人気があります。現行のラインナップはこちら → McIntosh – エレクトリ (electori.co.jp)
AIYIMA アイイーマ(中国)

ここ3~4年の間に、アマゾンを中心とした販売網でオーディオファンの注目を集めている
AIYIMA。真空管プリアンプ、D級デジタルパワーアンプなどを、小型かつ安価に販売しています。
Bluetooth搭載のプリアンプであれば、スマートホンからの音声も楽しむことが可能です。
現行のラインナップはこちら → AIYIMA | AMPLIFIER & DECODER AUDIO
オーディオとしての真空管の役割以外にも
昔はラジオ、無線機、テレビのブラウン管として活躍しましたが、
オーディオ以外にも、楽器や音響機材で採用されています。
ベンチャーズ好きの70代の方からは、よくFender TwinReverb(ツインリバーブ)、Deluxe Reverb(デラックスリバーブ)を拝見させていただいております。
また、比較的近年のモデルでも、真空管を搭載したものがあり、
よく使われる真空管EL34、6L6GCについては、比較的入手しやすいのも特徴です。

プリアンプ管に7025(12AX7A)を4本、12AT7を2本
パワー管に6L6GCを4本使用しています。
オリジナルとは異なってしまいますが、現在も新品で流通している真空管が使用できます。

MarshallのDSL100Hも新品も中古も流通しているアンプです。
真空管はECC83×4、EL34×4が使われています。
真空管の現在の流通
Western Electric 300B 日本国内総販売元にトライオード、正規輸入代理をエレクトリ
参考リンク → WesternElectric300Bニュースリリース211028.pdf (triode.co.jp)
国産の300Bは高槻電子工業
その他様々な真空管がありますが、オーディオショップや楽器向けの真空管は、サウンドハウスが購入のハードルが低いです。
参考 → 真空管 通販|サウンドハウス (soundhouse.co.jp)
真空管に関する用語
NOS(ニューオールドストック):いわゆる在庫です。製造からは時期が経っていますが、テスト程度の通電をさせたもの。
MP(マッチドペア):2本単位で使われる真空管のGM値を合わせたものをこう呼びます。

MQ(マッチドクアッド):4本単位で使われる真空管のGM値を合わせたものをこう呼びます。

上記画像は、サウンドハウス 販売ページから引用させていただいております。
ゲッター:真空管のてっぺんの銀色の部分

ゲッターは銀色、虹色が正常な状態です。白く濁っているものは、真空度が下がっていて真空管の役割を果たしません。
中古の真空管って売れるの?
オーディオ好きの方なら、真空管を箱なしで持っている方もいらっしゃるでしょうし、
箱入りでラベリングされたものをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
前述したマッチドペア・クアッドの表記やラベルは、中古市場で次のオーナーが手にするための大事な指標となります。

可能ならば、箱から出さずそのままがいいでしょう。
まとめ
さて、今回は片足を突っ込むと抜け出しにくくなる真空管アンプの話を「さらっと」させていただきました。
形から入るのもよし、好きなメーカーで揃えていくもよし
もちろん実機を見て、出音を聞いて判断するもよし。
もし、真空管アンプやその他オーディオアクセサリーなど、入れ替え・買い替え・売却のタイミングがありましたら、ぜひともニーゴ・リユースへ買取をご相談ください。
オーディオ好きの査定士がよろこんで出張査定させていただきます。
YouTubeでも音楽とカメラの歴史を紹介していますので是非ご覧ください!