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芸能人も愛用!フィルム式なのにとんでもない描写力に注目!チタン製高級コンパクトカメラをレビュー
鈍く光るただならぬ高級感。ポケットサイズなのに高性能。その昔どのカメラメーカーも本気を出して作り上げた一品。それがチタン製の高級コンパクトフィルムカメラです。
有名どころであれば「CONTAX T2」「Nikon 35Ti」「Nikon 28Ti」「Minolta TC-1」など。
お洒落かつ手軽なのに一眼レフカメラばりの描写力を持つとんでもないエリート達です。
実はこのチタン製のコンパクトフィルムカメラですが、芸能人でも愛用者がとても多く、なかでも20〜30代女性を中心にインスタグラムなどで新たなブームが起きています。
今回はそんなチタン製コンパクトフィルムカメラについてご紹介致します。
チタン製コンパクトフィルムカメラの特徴は?
チタン製コンパクトフィルムカメラは、耐久性がありながらも軽量で、シンプルなデザインが特徴です。個人的にはデザインに関してはiPhoneやMacBookぐらい洗練されて仕上がった一品だという印象を持っています。
また、チタンは性質上とても強度が高く、鉄の約2倍、アルミの約3倍ほど強いため、カメラ本体を軽くしながらも頑丈に作られています(頑丈な分、加工も大変で製造費用も高いですが…)
戦場カメラマンが胸ポケットにチタン製のカメラ(コンタックスT2)を入れていたおかげで、銃弾から身を守り、命拾いしたというエピソードは有名です。
そんなチタンですが意外と歴史が浅く、実は発見されてからまだ200年ほどしか経っていません。さらに、チタンから不純物を取り除く作業が難航した歴史があったこともあり、日本製品で使われるようになったのは1970年ぐらいからだとも言われています。
普通のコンパクトカメラとの違いは?
一般的なプラスチック製のコンパクトカメラとチタン製のコンパクトカメラの違いは、めちゃくちゃ私感ですが「カメラメーカーの本気度」だと思います。
コンタックスT2の「ゾナー38mm F2.8」や、MINOLTA TC-1の「G-ロッコール28mm F3.5」など各メーカーが本気を出したレンズを搭載しており、ハイアマチュアやプロのサブ機としても使われるほどです。
80〜90年代に誰でも簡単に撮れるお手軽なコンパクトカメラが流行った時代に、ビジュアル的な高級感と一眼レフカメラで撮ったものと遜色がないレベルの描写力で差別化を図った背景もあるようです。
こういったチタン製のコンパクトカメラを家宝のように保管している家庭もあるぐらい「モノとしての尊さ」があります。
超有名!チタン製コンパクトカメラの3選。
そんなチタン製のコンパクトカメラですが、個人的に有名だと思うカメラを独断と偏見で3つ紹介します。
①コンタックスT2
1990年に発売された「CONTAX T2」。高級コンパクトカメラの代表的な存在として、まだまだ色あせない人気があります。
チタン合金のサラサラとした手触りは高級感があり、当時の最新技術だったオートフォーカスは被写体に自動でピントを合わせてくれるので誰でも比較的扱いやすいです。
レンズは世界的に有名なドイツ製のCarl Zeiss(カールツァイス)製の単焦点レンズ「ゾナー38mm F2.8」を搭載。シャープかつ色彩豊かな描写が特徴的です。
知名度の高いカメラなのでインスタグラムなどでもプロ・アマ問わず様々な方が愛用しています。
使用している芸能人:水原希子、新木優子、セントチヒロ・チッチ…等
また、CONTAX T2に関してはこちらで詳しくご紹介しているので是非ご覧ください!
高級コンパクトカメラって何が違うの?CONTAX T2の使用感とは
【徹底解説】チタン製高級コンパクトフィルムカメラの代名詞 CONTAX T2(コンタックス T2)をレビューしてみた!
②ニコン35Ti・28Ti
ニッコールレンズをコンパクトカメラに贅沢に使われた「Nikon 35Ti」「Nikon 28Ti」
Nikon 35Tiの翌年に兄弟機としてNikon 28Tiが発売されています。
2種類の違いは35Tiは4群6枚の「35mm F2.8単焦点レンズ」で、28Tiは5群7枚の「28mmF2.8単焦点レンズ」を使用してます。28Tiの方が広い範囲で撮影が出来ますね。
なかには気分や用途によって使い分けて、35Tiと28Tiの二個所有している人もいます(今でいうところにRICOH GR IIIとGR IIIxの二個持ちしているみたいな事ですね…羨ましい…)
特徴としては上部の大きなアナログ指針表示。被写体距離、絞り値表示、フィルムカウンター、露出補正などが大面積で確認できます。実際に使用してみると慣れるまで時間が掛かりますがアナログ感がとても愛おしく思えてきます。
使用している芸能人:星野源…等
③ミノルタTC-1
ミノルタが誇るロッコールをコンパクトカメラに搭載した「Minolta TC-1」は1996年に発売され、当時コンパクトカメラの絶対王者だったコンタックスT2(定価120,000万円)より高い148,000円という強気な価格設定で売られました。
名前の由来はなんと「The Camera No.1」の頭文字説が濃厚らしいです。めちゃくちゃドストレートなネーミングに負けない名機となっております。
特徴はなんといっても絞りが変更できること。レンズ横のダイヤルをカチカチ操作するだけで絞り板が絞り値ごとにレンズの後ろにセットされ、F3.5、F5.6、F8、F16の4段階で変更できます。コンパクトカメラとしては珍しくボケ感を自分で操作出来るんですね。
また、レンズは「G-ロッコール28mm F3.5」を搭載。広い範囲で撮れるので野外の撮影にも適しています。また、他のコンパクトカメラに比べて、整った四角いボディが特徴的で、サイズ感は名刺大サイズと他と比べてもコンパクトなカメラです。
使用している芸能人:臼田あさ美、森川葵…等
まだまだ人気があるチタン製の高級コンパクトカメラ。
チタン製コンパクトカメラは「使いやすい」「頑丈」「高級レンズが使われている」「芸能人・有名カメラマンに愛用者が多い」「見た目がお洒落」など様々な魅力があります。
そのため市場価格は高く、中古にも関わらず販売価格は当時の定価より高いなんてことも珍しくはありません。
そんなチタン製のコンパクトカメラですが、これだけ価値のあるカメラなのにも関わらず、多くのカメラが使われずに保管されたままになっているのが現状です。見た目が一般的なコンパクトカメラと大差無いことから高く売れることを知らずに処分してしまったり、遺品整理などで廃品業者に出してしまうなんてこともあるようです。
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