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気になる音質徹底比較!カーステレオVS家庭用スピーカー!【Audi、ハイエース、BOSE】

当社の専門買取品の一つにオーディオがあるが、それらをご売却される方のお手放し理由の一つに、「カーステレオの音がよく、家で聞くことがなくなった。」という事が最近増えてきている。カーステレオの進化により、一般家庭用スピーカーは本当にもう負けてしまったのであろうか。そこで今回は、近年の自動車のカーステレオと、昨今主流のコンパクトスピーカーを取り上げて徹底比較してみようと思う。

比較車両と製品のスペック

早速、比較対象として登場する車両と製品を紹介しよう。今回、カーステレオ部門からは「Audi S3」「TOYOTA HIACE」の2車種、一般家庭用スピーカー部門からは「BOSE Computer Music Monitor」の1機種をピックアップする。また、これらは全て筆者が愛用している車両・機種である。

まずは「Audi S3」から。

アウディ社が発売するA3という車種をベースに、専用装備やチューニングを施したスポーツモデル。それがこの「S3」である。筆者の所有するS3は2010年式のモデルとなり、現行モデルの2世代前のモデルとなる。この年代の車種であれば、街中でも比較的よく見かけるであろう。

今回のテーマであるオーディオが搭載された車内空間だ。このモデルは純正HDDナビを搭載しており、スピーカーユニットの構成はスピーカー4個・ツイーター4個・センタースピーカー・サブウーファーの計10個となっている。また、アウディ自体はドイツのメーカーであるが、HDDナビは日本メーカーのクラリオン(clarion)から発売されている「NX809」という製品がベースとなっているため、基本的な機能や設計はほぼ共通している。

次は「TOYOTA HIACE」

日本を代表する自動車メーカーであるトヨタ自動車から発売されている商用バン「ハイエース」。長きにわたって日本の企業たちを支えてきた車両であり、街中で見かけない日はないといっても過言ではないであろう。また、最近のアウトドアブームにより、今回登場する200系型のハイエースをベースにキャンピング仕様へと換装して、個人所有するといったニーズが高まっている。そのためエアロパーツやオーディオなどのアフターパーツも多く販売されており、個性あふれる車両を創り上げることができるのだ。
※実は以前、筆者自身もハイエースを所有していた時期があり、外装・内装はもちろん、オーディオにもかなり手をかけたことがある。バンドを組んでいた頃には本当に活躍してくれた相棒ということもあり、思い出の愛車の1つとなっている。

営業車感のあふれる車内にはトヨタ純正オーディオデッキと、左右ドア下部にそれぞれフルレンジスピーカーユニットが搭載されている。デッキにはAM/FMラジオとAUX入力が搭載され、スピーカーユニットはオーディオの老舗メーカーでもあるパイオニア・PIONEERの製品が純正採用されている。いたってシンプルなステレオ・フルレンジ構成で、一般的に普及している構成の一つであろう。

最後に、一般家庭用スピーカー代表の「BOSE Computer Music Monitor」

BOSE・ボーズ」と聞けば誰もがこのロゴを思い浮かべるであろう。ボーズはアナログオーディオ時代からスピーカー製品で力を伸ばし、デジタルオーディオの時代になってからはイヤホンやヘッドフォン、ワイヤレススピーカーなどにおいて人気を博しているメーカーである。最近では音質の良さはもちろん、デザイン性の高さなども評価されており、Apple社等と同じようなプレミアム路線のメーカーとして認知されてきている。 また、カーステレオにおいても、マークレビンソンJBLなどと並び、自動車メーカー純正オプションとして装備されていることが多いメーカーの一つでもある。

今回登場する「Computer Music Monitor」は、その名の通りPC用モニタースピーカーとして販売されていた製品だ。ただ、接続方式は3.5mmジャックを採用しているため、PC以外にもスマートフォンなどを接続して聞くことも可能だ。さらに、サイズは卓上サイズで非常にコンパクトで、ノートPC等の横においても違和感がない。構成は左右セパレートのステレオ方式となっており、アンプ内蔵のアクティブスピーカーとなっている。

というわけで今回は下記の3製品。

・Audi「S3」(アウディ)

・TOYOTA「HIACE」(トヨタ ハイエース)

・BOSE「Computer Music Monitor」(ボーズ)

この三者で比較してみよう。

音質・性能比較

今回は全て同じ音源を使用し、再生方式はそれぞれの製品において最も音質劣化が少ない物を利用することにした。

アウディ・S3

まずは、「S3」から。

HDDナビにCD音源を録音し、その音源を再生する方式をとっている。

やはり10スピーカーは大迫力である。運転席・助手席・後部座席の位置に着席しても音質変化が少なく、豊かな低音とメリハリのある高音が耳に届いてくる。また、低音を増強するためのサブウーファーは、「ボーン、ボーン」という音質ではなく、「ドスン、ドスン」という引き締まった音となっている。これに関しては、オーディオ性能だけではなく、ドイツ車ならではのボディ剛性の高さも影響していると感じる。

ナビ本体も、当時のクラリオンのフラッグシップモデルということもあり、EQ調整や音質補正機能等が素晴らしく、その車両に最も適した音質を提供してくれる。思わず予定にない長距離運転をしたくなるほどの楽しい空間を、ナビが勝手に創り上げてくれるのだ。2010年式車両の純正装備でこのレベルのオーディオが搭載されているのが恐ろしい。

ただし、全てが良いわけではない。確かに迫力のある音質には間違いないが、それはあくまでサラウンド的な迫力である。つまり、ステレオ的な音として聞くには少し難しいということだ。筆者自身が楽曲制作等をすることがあるために、モニター的な音質を好む。モニター時には位相という部分を凄く気にしてしまうため、スピーカーの数が増えれば増えるほど、セッティングがますますシビアになるのである。筆者の使い方は少数派かもしれないが、「ミックスダウンした音源を、通勤時に車内でながら聞きして確認する。」といった場合には向かないシステムだという風に感じてしまった。

トヨタ・ハイエース

次は、「ハイエース」

CD音源を録音したiPhoneをAUXに接続し再生する方式をとった。

実はこのハイエース。なかなかヤリ手である。

少し話がずれるが、筆者が当時乗っていたハイエースは2004年式1型と呼ばれる型で、「Super GL」という最上級グレードの車体だった。ただ、純正スピーカーの音が貧弱で満足できず、速攻でALPINEというメーカーのスピーカーユニットに換装した経歴があったのだ。また、今回の車両は2020年式4.5型と新しくなってはいるが、フルモデルチェンジ等は行われておらず、グレードは「DX」という最低限のグレードでもあるため、正直期待はしていなかったのだ。しかし、いい意味で裏切られた。商用車とは思えないほど、とにかく音がいい。

低音はしっかり響くうえ、フルレンジということを忘れさせられるほど、高音もなってくれる。中音域も埋もれることがなく、簡易的なモニターチェックにも使えそうだ。

そこで、デッキにも簡易的なトーンコントロール機能がついていたため、これだけの音質を提供してくれるスピーカーの底力を引き出してみようとBASSを上げた。まさにその時、この車両の弱点が浮き出てしまったのだ。

それは、「ビビリ音」である。

ビビリ音という現象は共振音の事であり、オーディオにおいて最も重要視される現象の一つ。車は一般住宅以上に共振が起きやすい。今回のハイエースの場合、スピーカーが取り付けられているドアパネル付近から発生していた。せっかくの音質の良さが、これでは台無しになってしまう。

ボーズ Computer Music Monitor

音質については、いい意味でボーズらしくない。ボーズといえば低音。強調しまくったような重低音。オーディオ好きの方にはこれを嫌う方も多く、賛否両論になる事が多い。しかし、このスピーカーは実にフラットで素直な音を出してくれるのだ。もちろん、ボーズらしいサイズを超えた低音も鳴らしてくれるが、その低音の解像度が非常に高い。筆者の環境に、このスピーカーを採用している理由の1つだ。

では、オーディオインターフェスを介さず、直接スマホ等とつないだらどうなるのか。というわけで、iPhone13proやiPadとも接続してみたら、これがまた大きく変化した。いかにも、ボーズらしい重低音が強調された音になってしまったのだ。もちろん、これはこれで良い音ではあると思う。しかし、ここまで強い低音は、集合住宅だとクレームやトラブルになりかねない。そう思い音量を下げると、急に中高音の抜けが悪くなってしまった。

それぞれのメリット・デメリット

これらを踏まえて総評していくとしよう。

まず、カーステレオについて。

確かに、近年のカーステレオは良くなってきているのは確かであった。どんな人でも、ある程度は純正のままで楽しめるようになっている。事実、車の車体価格は年々上昇してきており、同時に質感や装備も大きく向上している。もちろん、オーディオもその装備のうちの一つであろう。軽自動車・普通車・商用車・輸入車・日本車・高級車などの色んなジャンルがあるが、それぞれ正当な進化を遂げている。

ただし、大きな欠点として、基本となる車体のフレームは変えられないという部分がある。

S3の章で若干触れている剛性という部分。これは、ハイエースの欠点にもなったビビり音に直結している。これらの欠点はデッドニング等である程度までは補うことができるが、やはり限界がある。

ハイエースや軽自動車は、限られたサイズの中でいかに車内空間を広くするかを考えられているため、どうしてもボディが薄くなってしまい、剛性の低下に繋がる。

それに対し、高級車等は静寂性を追求するために吸音材などを多く使い、輸入車はアウトバーン等の高速走行にも耐えられるように車体を丈夫に設計する。これが、剛性の向上につながる。

つまり、どれだけカスタムしても車体によって個々の限界値があるというわけだ。また、そのカスタムにも専門知識や設備などがいる上、それゆえ専門業者にお願いをした場合は工賃などで割高になってしまうという現実もある

対する一般家庭スピーカーは、やはり家庭用

誰でも簡単に良い音を聴くことができたり、アンプなどを買い換えた場合でも簡単に付け替えることができる。つまり、どんな人でも改造や自分なりのパーツ選びを行うことができ、好みの音を追求しやすいというわけだ。

ただ、あくまで各住宅で使う物である以上、環境や機材に大きく左右されてしまうというところが大きい。お店で聞いた音に惹かれて購入し、家に持ってきたら音質が違って聞こえたり、機材が同じでも、引っ越しや転居をしただけで聞こえ方が変わったりといった経験が、どなたにもあると思う。車の場合は、環境となる車体の部分が店頭に展示してあるものと変わらないため、試乗車で聞いた音がそのまま手元にやってくる。しかし、家庭用オーディオ製品はそうはいかない。お店の構造と自宅の構造は、全くもって違う物だからだ。

まとめ

今回は、カーステレオと一般家庭用スピーカーを比較してみた。
実際に比較してみると、それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらも対象的なものとなっている。
ただ、それらの特徴が「オーディオを手放す」という答えにたどり着く直接的な原因とは考えにくい。

では、何が要因なのか。

これは、筆者が一人暮らしを始めた時の話になるが、実家から持ってきたステレオが集合住宅になると大音量で鳴らせず、小さい音量にすると全くいい音が出なくなったため、ステレオを全て売却してしまった事がある。ボーズの章で少し触れたが、オーディオは周囲の地域や住人にも配慮しなければならないため、現実的に鳴らすことが出来ないという問題点に直面することがある。また、総評でも述べた通り、家庭用オーディオは環境が変わると音質も大きく変わるという特性がある。

ということは、家庭用オーディオがカーステレオに負けたわけでは決して無く、単純な生活環境の変化などが要因なのではないかと思う。

持ってきたオーディオが引っ越し先で思うような音質にならず、だんだんと鳴らす機会が減ってしまい、気が付いたら車でばかり聞くことが多くなってしまった…。そうこうするうちにカーステレオが進化し、久々に自宅のオーディオのスイッチを入れたら故障していた…。それが「オーディオを手放す。」という答えになってしまうのではないだろうか。

ただし、家庭用オーディオも今は間違いなく進化している。

今回紹介したボーズのスピーカー等のように、機材の組み合わせによって好みの音質を手に入れることが出来る物もある。また、最近のBluetoothスピーカー等は持ち運びを前提に考えられている事が多く、環境を選ばずいい音を鳴らしてくれるものが増えているのだ。

スマートフォンと連携して使うスマートスピーカーなども音質重視の物が発売されつつあるため、もうオーディオを引退された方や引退を検討されている方も、ぜひ一度「買い替え」という形も視野に入れていただき、改めて家庭用オーディオを楽しんでいただきたく思う。もちろん、カーステレオもアフターパーツがたくさん出ているため、純正から自分仕様に改造するといった楽しみ方もありだと思う。

「外でも中でもオーディオを楽しむ・・・。」 良くないですか?(笑)

新たなるオーディオの扉が開かれるかもしれません!!


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